劇団4ドル50セント連載①「湯川玲菜＆仲美海17歳女優の本音」

2018年11月20日

──17歳同士、仕事以外ではどんな話をしますか？

仲「ご飯の話が多くない？」。

湯川「うん。でも、昨日は、昔の好きな人の話しなかった？」。

仲「したね。でも昨日じゃない」。

湯川「一昨日か？」。

仲「一昨日のちょっと前くらい（笑）」。

湯川「そうだったっけ」。

仲「小学校の時の話なんですけど、掃除する時に好きな人の机を運びたかったよね、って」。

湯川「そう！　運びたいよね～って。そういう昔の話をずっとしてたね」。

──最近の恋バナみたいな話はしないんですか？　好きな男性のタイプの話とか？

仲「あ、そういう話は、あんまりしないかも。（好きなタイプを）知らないもん」。

湯川「え、話したことあるよ（笑）」。

仲「そうだったっけ？」。

湯川「きゃははは～。あります、あります。ね！　何でも話します」。

仲「特に何もなくても、ずっとしゃべっていますね」。

湯川「そう。でも、無言の時も結構ある」。

仲「あるね。2人ともボーッとしていたり。でも、全然、気まずくない」。

──ちなみに、お稽古は一緒にしているんですか？

湯川「そうです。交互に同じシーンを稽古していきます。最初に私がやって、次に美海ちゃんがやる、みたいな感じです。だから、『美海ちゃんはこういう風に演じているんだったら、自分はこういう風に演じてみよう』とか、自分を少し客観視しながらできるので、ダブルキャストはいいな、と思いますね」。

仲「私は、役は同じでも、違う人が演じることで内容も少し違うお芝居になるんだなって感じました。例えば、ほかのキャストと絡む時に、アドリブを入れたら、その人の返しも変わってきて、やりとりや関係性が少し違った風になるんですよね。そういうところも面白いなと思って」。

湯川「うん、うん。なるほどねぇ」。

仲「めっちゃ、頷いてくれてる（笑）」。

──今回、演じるポーカーはどんな女の子ですか？

湯川「感情のない無表情な子なんですけど、意志は強くて、『ピエロになりたい』という一筋の思いがある子なので、感情を出す時は本心を全部さらけ出すような子なんだろうな、きっと真面目なんだろうな、と思っています。私に似ているところ？　ありますね（笑）」。

仲「うん。結構似ていると思う」。

湯川「私もネガティブな気持ちになることもあるんですけど、『やりたい！』と思ったら、自分の意志を貫きますし、一生懸命に何かをやろうとするところは一緒かな、と思います」。

仲「私もポーカーは、意志が強い子だなと思っていて。それで、その強さが空回りしちゃうところが、すごくかわいく思えます。そういうカッコよくもあり、茶目っ気がある女の子なので、守りたくなるというか、気になる女の子なんです。私にはあまり似ていない気がしますけど……」。

湯川「そうかな。意志が強いところは似てない？」。

仲「でも、私は飽きっぽいところがあるので、『これ一筋！』みたいには行けないんですよ。あっちも、こっちも試してみたい、みたいなタイプなので（笑）。音楽とかも、『これにハマる』みたいなのがなくて、『これいい！　でも、こっちもいい！』って感じだから」。

湯川「そっか」。

──では、最後に、今後どんな女優さんになりたいか教えていただけますか？

湯川「私は、ありきたりなのかもしれないですけど、見ている方に感動していただける
女優さんになれたらいいと思っています。自分も実際に、ドラマや映画を観て、女優さんのお芝居で感情を動かされたり、涙が出たりすることがあるので、そういう感動を与えられる人になれたらいいと思って頑張っているので、いつかはそういう女優さんになりたいです！」。

仲「本当にしっかりしていますね」。

湯川「そんなことない。抜けていますよ（笑）」。

仲「私も玲菜ちゃんと同じような気持ちがあります。あとは、『あれ、この人ここにもいるんだ』『こっちにも出てるんだ』と思ってもらえるというか、自分じゃないといけない、求めてもらえる女優さんになれたらいいですね。それと、時には『あいつムカつく』と嫌われるくらいリアルなお芝居ができるようになることも目標です」。