劇団4ドル50セント連載①「湯川玲菜&仲美海17歳女優の本音」

──2人は、第1回公演の「新しき国」で見せた体当たりの演技も話題となりました。舞台初挑戦だった当時を振り返ると、どんな思いがありますか?

湯川「あの時は、演技に自信が全然なくて、ポチといういじめられっ子の高校生役をやったんですけど、ただただがむしゃらにがんばったという感じでした。そういうところから週末定期公演も経験して、『一生懸命やれば伝わるんだ』ということを学んで、少し自信もついて。それが、今回の『ピエロになりたい』に生かせるのかな、と思っています」。

仲「私が演じたのは、『あははは!』と笑っているような、ムードメーカー的なキャラクターだったんです。そういうお芝居をするのが恥ずかしくて、最初は『え、そんなことせんし……』とちょっと強がっていたところもあったんですけど、自分のそういう気持ちは捨てて、思いっ切りはっちゃけてやったことが、今も記憶に残っています。そこで、1歩前に進めたという感じもあって。すごく楽しかったです」。

──お互いにそこから変わったな、と思うところは?

仲「玲菜は強くなったと思います。ごめん。なんか、上からだけど(笑)」。

湯川「ううん。全然だよ」。

仲「前は、『これ大丈夫かな?』とお互いに思っているようなことでも、あまり意見も言い合えなかったけど、今は、『美海ちゃん、ここはこうした方がもっと良くなるよね?』とか言ってくれるんですよ。そいう玲菜を見て、『すごく強くなったな』と思います」。

湯川「へぇ~。うれしい(笑)。私は、前からですけど、美海ちゃんは、演じる人物のことをすごく想像しながらお芝居しているんだということが、今回も分かって、『すごいな』と尊敬しています。いろいろ考えているんだな、と思っています」。

──「ピエロになりたい」では、ダブルキャストでヒロイン役を演じます。お2人はとても仲が良さそうですが、ライバル心はないですか?

湯川「ライバルっていう意識は……」。

仲「ないよねぇ(笑)」。

湯川「仲は本当にいいんです。でも、稽古している時でも、違うと思ったこと、もうちょっとこうした方がいいと思うことは、お互いにちゃんと言い合うんです」。

仲「うん、うん」。

湯川「それで普段はご飯に一緒に行くこともよくあるんで。ね?」

仲「そう(笑)。やっぱり、同じ役を演じるので、比べられる時もあるんですけど、私は、玲菜ちゃんのことを言われてもグサッとくることはなくて。『なるほど、そこがいいのか』と素直に受け入れられるんです。そう思える関係なのが、いいな、と思います」。

湯川「何でも言い合えるのが1番いい関係だなって」。

仲「仲が良くても言い合えない関係もあると思いますけど、私たち2人は稽古が終わった後に普通に、『ここはさぁ~』みたいに言い合うんです」。

湯川「ふふふ。『どこが悪かったんだろうね』とか」。

仲「そうそう。『そういえば、あそこもさぁ~』とかってよく話しますね」。

──そういう関係になれたのは、いつからですか?

湯川「劇団に入る前のレッスンが一緒だったんですよ。そういうのもあって……」。

仲「でも、あの時はそんなに話さなかったよね」。

湯川「そう。それから週末定期公演で一緒になることもあって、ご飯に行くようになって、そこからよく話すようになったのかな」。

仲「あとは、ホテルの時とかに……」。

湯川「あ、そうだね。私が(鹿児島から)上京する前に、一緒にホテル組だったので、稽古が長い期間とかは、ホテルに一緒に泊まって」。

仲「ずっと一緒だったね」。

湯川「同じ部屋ではなかったんですけど」。

仲「稽古の行きも帰りも一緒だし、ご飯買いに行く時も一緒に行ったりして」。

湯川「お互いの部屋に遊びに行ったりして」。

仲「ね! あはははっ!」。