岡本夏美「鈍色の箱の中で」で演じる“本能的”な役どころを語る

——素顔の岡本さんの話が出ましたが、萩原さん、神尾さんとはプライベートでもご飯に行く間柄と伺いました。

「2人とは実際の高校時代からの友人なので、今回『ニビハコ』のキャストを聞いた時はびっくりしました! 一緒にいるときは、基本メンズ2人がふざけているんですよね……(笑)。特に、今作はキスシーンがあるじゃないですか。私も神尾くんも、そこまで『友達だからやりづらい……』とか思うタイプではなくって。でも、萩原くんが大ごとにしてくるんです!」。

——性格が出ますね(笑)。

「私と利津のキスシーンが、『ニビハコ』の撮影が始まって初のキスシーンだったんです。そしたら急に萩原くんが近づいてきて、『俺は見たくなかったんだけど……結局見ちゃってさ!』とか、ずっと言ってるんですよ。当事者よりも、端で見ている方がドキマギするんですかね? 終盤は何も感じなくなったのか、静かになっていましたけど(笑)」。

——確かに友達同士のキスシーンを端で見ていて、落ち着かなくなる萩原さんの気持ちも分かる気がします(笑)。そんな仲の良い友人同士だからこそ描けた部分もありましたか?

「2人が演じてくれる信頼感は大きかったですね。特に利津とは同じシーンがたくさんあって。神尾君が演じてくれるから、『どうなるかな……』という不安よりも、心強さの方が強く感じられました」。

——以前に5人の化学反応が楽しみともおっしゃっていましたが、久保田紗友さん、望月歩さんとの共演も加えていかがでしたか?

「作品に入ったら、それぞれの役への思い入れとこだわりが強くて。みんな元々面識があったからこそ、言葉は無くてもどういうシーンにしたいのかを感じ合えていた気がします。普通に会話している感覚のまま役として演じることができて、とても心地よかったです」。

——本当に抜群のチームワークだったんですね。

「SNSでは、即興で役のまま動画を撮るという試みもやっていて。本当にアドリブなんですが、まるで誰かが脚本を書いていたかのようにいろいろなことが進んでいって。チームワークの強さも感じましたし、面白かったですね」。

——では、最後にそんなSNSなど新しい試みに挑戦している本作に掛けまして、岡本さんが2020年に新たにチャレンジしたいことを教えてください。

「今年は趣味を増やしたいです。やりたいなと思いつつ、できていないことを実行に移す1年にしたいです。その中では、今陶芸が気になっていて……。陶芸家の方のドキュメンタリーを見たのがきっかけなんですけれども、1つの器についてだけを考える時間はすてきだなと思って。仕事以外の場面では、いろんなことが頭の中でぐるぐると回っているので、それを1回取っ払った上で“器を作る”など、1つのテーマについて没頭できる時間を作りたいです」。

 

●PROFILE
岡本夏美 okamoto natsumi
’98年7月1日神奈川出身。’11年、ファッション雑誌「ラブベリー」のモデルオーディションでグランプリを獲得。’12年3月から「nicola」へ移籍し、同誌の専属モデルとなる。その後は「Seventeen」を経て、’19年より「non-no」の専属モデルを務めている。女優としては、「夜行観覧車」(’13年、TBS系)でデビューを果たし、「GTO」(’14年、フジテレビ系)や、「地獄先生ぬ〜べ〜」(’14年、日本テレビ系)、「賭ケグルイ」(’18年〜’19年、TBS系)などの話題作に出演。「BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-」(’19年、MBS)では主演を務めている。

 

 

毎週土
鈍色の箱の中で
深3・00〜3・30 テレビ朝日

(C)東京ニュース通信社

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