新生fishbowlお披露目ライブ直前! 新メンバー佐佐木一心と吉田豪によるロング対談が実現!

大白桃子·新間いずみ·久松由依·木村日音の4人による静岡発アイドルグループ·fishbowl。
fishbowlとは「金魚鉢」という意味で、地図上で「金魚」のような形に見える静岡県すべてを包み込めるアイドルになれるように、と名付けられた。サウンドプロデュースは静岡県出身の音楽プロデューサーであるヤマモトショウが担当している。

そしてfishbowlに今年から新しく2名のメンバーが加わることに。
1人は静岡県沼津出身の齋藤ザーラチャヒヨニ。個人SNSも開設せず、独特な雰囲気を持つ19歳。
もう1人は元ラストアイドルのメンバーであった佐佐木一心。
佐佐木がfishbowlとしてアイドル界に復帰することは大きな話題となった。

新体制となったfishbowlは3月17日に静岡·三島で開催される「さわやかウォーキング~600万人記念~静岡発アイドルfishbowl初コラボ!!JR東海総合研修センターと三島市を散策!!」イベント内の三島楽寿園で初パフォーマンスをするほか、3月20日静岡·LIVE ROXY SHIZUOKA、4月10日に東京·Veats Shibuyaで新体制初のワンマンライブ「テンセイ」の開催が控えている。

そんな新体制お披露目パフォーマンスを前に、B.L.T.webでは新メンバーの佐佐木一心とプロインタビュアーでプロ書評家の吉田豪との対談企画を実施。
吉田豪はラストアイドルの審査員を当時務めていて、その吉田豪のジャッジにより佐佐木はラストアイドルに加入することに。
その後、吉田豪の配信番組「猫舌SHOWROOM『豪の部屋』」に佐佐木が出演するなど、関係性は深い。

そんな2人が、『豪の部屋』以来の顔合わせとなる対談企画が実現。『豪の部屋』で佐佐木はアイドルになりたかったのではなく、ラスアイに入りたかったと語っていたが、なぜ今回fishbowlに入ることになったのか。ラストアイドルが終了してから今に至るまでを掘り下げていく。


佐佐木一心(以下:佐佐木):お久しぶりです。

吉田豪(以下:):2年ちょっと前にボクがやってる配信(’21年10月19日放送の猫舌SHOWROOM『豪の部屋』)に出てもらって以来です! そのときは佐佐木さんが在籍していたラストアイドル(’22年5月31日活動終了)が終了発表される前で、でもタイミング的に「これが最後のチャンスかもしれない」と煽っていたメンバー総当り戦『ラスアイサバイブ』(’21年8~9月)の直後だったから、「もしラスアイがなくなったら、この後どうするんですか?」みたいな話をしてたんですよね。

佐佐木:(緊張気味に)はい。しました。

:その時、佐佐木さんは「ラスアイ以外で活動することは考えてない」と言ってました。だから、佐佐木さんを簡単に説明するとアイドルになりたい人ではなく、ラスアイになりたかった人だったんですよね。

佐佐木:はい。そうなんです。

:一応説明しておくと、ラストアイドルとは審査員をやっていたボクが2度ほど炎上したこともある秋元康プロデュースの地上波番組&そこから誕生したグループのことで、それをぼんやりテレビで見てここに入りたいと思って14歳の時、オーディションを受けたのが佐佐木さんで。

佐佐木:そうです。

:おそらくですけど、自分のテレビ初登場の動画は恥ずかしくて見られないですよね?

佐佐木:本当に嫌です…。もうあれ捨ててほしい、めっちゃ嫌だ。すごかったですあれは。びっくりしちゃう。

:テレビで見て憧れた世界に来て、カメラの前でぼーっとしてる感じで。

佐佐木:ほんとに恥ずかしい(笑)。

:そのむき出しな感じに僕はやられたんですよ。もうほぼ口ポカンと開いてて、この気の抜け方すごいって。そんな佐佐木さんが2期生のバトル(’18年4月~)で木崎千聖さんという人気メンバーに挑戦して、審査員としてボクが佐佐木さんを選んだ結果、二度目の炎上に至って。これ、実はボクが人気メンバーを落としたからってだけじゃなくて、佐佐木さんが仲の良い人にちょっとこのバトルについての情報を漏らしたら、それが拡散されちゃって、佐佐木さんは最初から叩かれて「もう辞めようかと思ってる」って言うくらいの状態になっていたわけで、そんなことを思うと今回の復帰は感慨深いんですよ。

佐佐木:感慨深いですね…。続けられているのすごいなって思います。ラスアイが活動終了して、2年ぐらい普通の大学生として生きていて。

:もともと上京はしてなかったんでしたっけ?

佐佐木:してなかったです。ずっと静岡にいて、でも普通の生活をしていくうちに物足りないなぁって思ったり。

:とはいえ、最初は意外と大学生活を楽しんでましたよね?

佐佐木:そうです、最初はめちゃくちゃ(笑)。

:ボクは佐佐木さんに何度か連絡してて。「普通の人生はどんな感じですか?」って質問したら、「カラオケ行くとまだやりたかったな~ってふと思ってしまいますがバイトも部活も始めて充実しとります!」って返ってきて(笑)。

佐佐木:しとります(笑)。

:かなり楽しそうでしたね(笑)。

佐佐木:めっちゃ充実してました。めちゃくちゃ楽しかったんですけど、なんかもう穏やかな生活で、ラスアイみたいに刺激がないなって。

:ラスアイは刺激ありすぎたから、比較するような対象じゃないです!

佐佐木:刺激ありすぎたけど、だから普通の生活は物足りないなって思ったり、一緒に活動してたラスアイのメンバーが次々に復活して、またアイドルやってる姿を見て、いいなぁって思っちゃって、それでまたアイドルをし始めたんですけど、

:……すいません、今日は時間が長いからそんなに端折らず、じっくり話しましょう(笑)。まずはラスアイ時代ぐらいからたっぷり掘り下げるとして。最近、ボクのSHOWROOMに元ラスアイの白石真菜さんがゲストに来た時も(24年1月16日)、時間が経ったからなのかギリギリな部分まで踏み込めるようになってきてるんですよ。

佐佐木:見ました、見ました。結構きわどかった。

:こんな平和そうな人がここまで言うぐらいなんだから、活動末期はどれぐらいやばい状況になってたのかなって。みんなメンタル壊れて当然みたいな状況だったみたいだし、佐佐木さんも当然そういう思いをしていたわけですよね?

佐佐木:そうですね。ラスアイは中学生から始めて、いきなりシンクロとか言われたり、

:幻のシンクロナイズドスイミング企画(笑)。

佐佐木:そうです。二期生のバトルが終わって…カツ丼事件とかあったじゃないですか。

:要は、最初に1期生のバトルがあって(’17年8月~)、ユニットごとに表題曲を争うプロデューサーバトルがあって(’18年1月~)、2期生バトルでさらにメンバーが増えちゃったから、それぞれのキャラクターを伝えるバラエティ番組『ラスアイ、よろしく』に生まれ変わり(’18年10月~)、料理対決でボクが生焼けのカツ丼を食べさせられた事件ですね(笑)。でも、バラエティー化もしっくりこなくて、だからといってバトル企画でこれ以上メンバーも増やせないから、どうしようかなって模索を始めた時期に佐佐木さんが加入して。

佐佐木:そうです。そうやってさまよってる時期にいきなりプールに連れて行かれて、シンクロやりますってなったりで頭が追いつかないのもあったし。

:この前、白石さんから聞いた話によると、おそらくシンクロを取り入れた曲をやるためにシンクロ企画を考えたんだけど、当然のように水着になりたくないメンバーもいるしで、かなりの揉め方をしてポシャったという(笑)。

佐佐木:そうです。で、次はいきなり長野に連れて行かれて、アイドルとちょっと離れてるような団体行動(歩く芸術)をしたり、最高難度ダンスやります、殺陣をやりますとか、ぶっ飛んでる企画が多くて結構たいへんだったんですけど…。

:そして最後にメンバー総当たりのラスアイサバイブがあって、あれが想像以上にメンバーを追い込んでいたらしいのを最近まで知らなかったんですよ。

佐佐木:どうなんだろう…。サバイブは私、意外と楽しんでやってたほうで、その時はまだラスアイが活動終了するって決まってなかったから。

:でも、最後のチャンスっぽい感じはあって。

佐佐木:そうです。だからこれに全部を懸けて、私はラスアイがめちゃくちゃ大好きだったから、解散させないよう必死にがんばってて…。でも楽しかったです。なんかよく分かんないけど、いろんな曲を歌えて。そしたらサバイブで、歌声をすごく褒められたので。

:サバイブでのパフォーマンスめちゃくちゃ良かったんですよね。

佐佐木:嬉しい(笑)。

:普通にボクも投票してましたからね、配信を見ながら。だからまたアイドルはやってほしいと思ってて。だって、ボクが選んでからの佐々木さんの脅威の伸び率で。ラスアイのスタッフから感謝されてましたからね。

佐佐木:え! そうなんですか?

:そうですよ、「豪さんの選んだ目は間違いじゃなかった」みたいなことをスタッフからすごい言われて。木﨑さんのポテンシャルが高いのは当然として、なんであんなのを勝たせるんだって言われてた側の子が急激に伸びるっていう。あれって、最初に叩かれたからせめて自分でも努力しなければみたいな思いもあったんですか?

佐佐木:それもあるし、一番はやっぱりネット上だけでしか見てない人たちに、いろいろ言われるのが結構多くて、それを見返すかのようにめちゃくちゃ努力して、どうにかして伝えていけたらなとは思って頑張りました。

:だから、サバイブの佐佐木さんはすごく良くて、カップリング曲のセンターに選ばれるまでになったわけですけど。ただ、サバイブって相当過酷な闘いだったのに配信でしか見られないから世間にほとんど届いてなかったし、しかも配信だからネガティブなコメントも全部リアルタイムで見えちゃうしで、かなりしんどかったって聞いて。佐佐木さんの場合、最初からアンチコメントに慣れてたのはあるんですかね?

佐佐木:そうですね、やっぱみんな慣れてないから帰り道に…ちょっと良くない表現かもしれないけど、「やばい、この電車飛び込みたいな」とかみんな言ってたりしたんですよ。

:うわー、そのレベル!?

佐佐木:もうそのレベルでみんな病んでたんですけど、私はもう慣れてたから。

:白石さんからも「誰か死んでてもおかしくなかった」ぐらいの話も出てきたから衝撃を受けてんですけど、本当にそんなだったんだ…。

佐佐木:ホントみんなそういう話してて。でも、私は耐性がついてたから

:最初に、ひと叩かれしてたから。

佐佐木:だから、あんまりそういう悪いコメントとかは響かなかったんで。

:バトルに慣れてる人たちでもやっぱりそこまで追い込まれちゃうんですね。

佐佐木:結構キツかったですね。

:話を戻すと、佐佐木さんはそれぐらい刺激に慣れちゃってたわけですよね。良くも悪くも。

佐佐木:そしたら突然、活動終了って言われちゃって、自分のアイドルとしての目標の心残りとかもあったし、もっとライブとかしたかったなぁっていう思いもありましたね。

:テレビの企画だったこともあって、そんなにライブはやってなかったんですよね。

佐佐木:そうです、月一回ライブあるかないかくらいだし、コロナも重なってほとんどできなかったですね。

:そのせいか燃え尽きていない実感があって。その後、平和な学生生活を地元で送って。部活は何やってたんですか?

佐佐木:バスケやってました。今もやってるんですけど、アイドルを辞めた後はバスケとバイト、その二つをメインにして。でも、やっぱり平凡な日常で、楽しかったけど変化がないと楽しくないなとか思ったり、ずっと小さい時から静岡に住んでいて静岡の盛り上がりが最近足りないなって思ってて、静岡の街を活性化したくて、大学でもいま経営学部で学んでいるんですけど。

:え、経営学部で動物の資格を取ったんですか?

佐佐木:そうです、猫アレルギーなんですよ。だから、そのまんまその動物系の専門学校とか行って猫アレルギーが酷くなっちゃったりしたら、ほかに道がないなと思って、大学で経営を学びながらほかの通信の大学にも行って動物看護士の資格を取りました。

:大学は短大?

佐佐木:四年制の大学に進学して、だからまだ二年あるんですけど。

:それなりに平和で刺激もありそうな気はしますけど、ラスアイの刺激に慣れちゃうと。

佐佐木:そう、物足りなかったですね。

:だって、あんな炎上しまくってる時期の番組を見て「面白そう、私もやりたい!」って思った人なわけですからね。

佐佐木:そうです、それに飛び込んで行ったので。

:そして、どこまで書けるか分からないですけど、ラスアイが活動終了になった後、ラスアイメンバーで何か新しいユニットに移行するプランが存在しましたよね。

佐佐木:最初はそこに入る予定だったんですけど、上京が条件って言われちゃって。私は静岡がすごく好きだし生まれ育った大事な土地だから、静岡に残って、静岡で何かしたいなって思いはすごくあったので、そこは入らなかったです。

:そしたらどんどんラスアイの人たちが、いろんなグループで活動を始めて、ラスアイ時代よりも良い感じの位置に行く人も出てきたから、刺激は受けますよね。

佐佐木:一番焦った。るな(山本琉愛)がルルネージュ入った時に、一番身近にいた人だったから「いいなー」とも思ったし、すごく楽しんでるんですよ。るなが今「充実してる」って言ってて、一番身近な人がそうやって活躍してるのを見て、なんか私もやらないとなって、追い打ちをかけられたっていうのもあります。

:元メンバーが多数所属する高嶺のなでしことかも順調に活動していたりで。ちなみに、これも書いていいか分からないですけど、新生ラストアイドルが結成されるって発表された時(’23年3月)、佐佐木さんから『新しいラストアイドルなんて嫌です。どうしたら止められますか』って連絡もありました(笑)。

佐佐木:連絡した! めっちゃ嫌でしたあれ。

:ボクに止められるわけないんですけど(笑)。

佐佐木:いけるかなって思ったんです、豪さんなら。

:なんの力もないです! でも、ちょっと良かったのがあの時、ラスアイの元メンバーが一斉にNOの意思表示をしていたことなんですよ。

佐佐木:絆が見えました。その時、二期生のグループLINEで「どういうこと?」みたいな、そこでも怒ってました、みんなで。それほどみんなラスアイが好きだったし、大切な場所なんだなって思いましたね。

:名前を受け継ぐなら、せめてラスアイらしくやってほしいとは思います。

佐佐木:ほんとに。

:そんなときfishbowlの話が来た?

佐佐木:そうですね。ご縁があって、fishbowlと関われる、携われることになって。もともとfishbowlは知ってたんですよ、曲が私の好みの曲で。アイドルっぽくない、エモい感じで歌詞も深い意味を持ってるし、メロディーもすごく好みで。fishbowlが掲げてる「静岡を応援して、応援されるグループ」っていうのが素敵だなと思って、私自身も静岡を盛り上げたいって気持ちは昔からあったので、その静岡を私も応援したいし、静岡のみんなが知ってもらえて応援してもらえるようなグループは素敵だなと思って。自分のラスアイ時代からの個人の目標は武道館に立つことなんですけど、それも叶えたいし、チャンスだなと思って入りました。

:fishbowlに入る前にプロデューサーのヤマモトショウさんから「佐佐木一心さん、どう思いますか?」って連絡がきて、「素晴らしい子ですよ。今は大学が楽しいとか言ってました。でも未練はあるはず」って返してたんですよ。それで実際会ったらすごい良かったって聞いたから、すぐ佐佐木さんに「ヤマモトショウさん!」とだけDMを送って。そしたら「え?!」「なんかありました?」ってとぼけられたんですよね(笑)。

佐佐木:来ました。びっくりしました、はやっと思って。また漏らしちゃったかなって(笑)。

:誰かに漏らしたのがまたネットにでも載ったんじゃないかって(笑)。多分、過去の失敗の経験があるから、ものすごい警戒されてました。

佐佐木:やばい! と思って。良かったです(笑)。

:その時、「ショウさんは信用できる運営だと思いますよ」とは伝えて。だから、ここがちゃんと結びついて良かったなって思ってます。そもそもラスアイ時代って、仕事が終わって静岡まで帰るのも大変だったわけですよね?

佐佐木:めっちゃ大変でした、なんかいつも終電ギリギリだったからいつも東京駅を走って、みたいな生活だったので、ずっと。でも、今は歩きか自転車で帰ってるから、すごい楽で(笑)。

:今までそれなりに大きな事務所でメジャーアイドルな活動をしてたわけじゃないですか。まず、どういう違いを感じました?

佐佐木:ローカルアイドルとか地下アイドルだとチェキとかあるじゃないですか、そういうのは違うのかなとは思ってるんですけど、まだライブとかの経験はしてないので。私ともう一人の新メンバーの(齋藤)ザーラ(チャヒヨニ)は、テレビの収録しか参加してなくて。

:そうか、まだ大喜利とかやってるぐらいなんだ。

佐佐木:そう、大喜利とかやってるぐらいなので、まだ違いは分からない。でも、ラスアイの時はファンの方にTwitter(現X)でいいねとかしちゃダメだし、コメントとかも返信しちゃダメだったから見てるって伝えられてなかったんですけど、今はいいねとかだったらしてもいいので積極的にするようになって、ちょっとファンの方との距離はちょっと縮まってるのかなって思います。

:復帰が発表された時の反応はどんな感じでした?

佐佐木:反応は、もうみんな泣いてました。ありがとうって言ってくれたり、ちいちゃん(木﨑千聖)と、その二人の歴史もあって。

:いい話ですよね。木﨑千聖さんがアイドルとして復帰しますって発表する日が、佐佐木さんの同じ日だったっていう。

佐佐木:すごいですよね。ちいちゃんが1月19日に重大発表みたいなことつぶやいてて、「これ何?」って確認したら「アイドルやるんだ~」って言ってくれて、「一緒なんだけど!」「運命だね」みたいな話してましたね、二人で。

:ちょっと心配はしてたんですよ、fishbowlは活動初期にメンバーが抜けてるとはいえ基本オリジナルメンバーで一丸となって徐々に上がって行ってる状況の時に、新メンが入って大丈夫かな、反発とかないかなって。でも、思ってたより大丈夫そうでしたね。

佐佐木:大丈夫そうですね。fishbowlってグループの絆が強いというか、その四人箱推しが多いし、四人でずっとがんばってきてたから、そこに二人が入ることによって何か言われるんじゃないかな、大事な歴史とかも新メンバー加わることで壊しちゃったりしないかなって心配してたんですけど、意外とファンの方はみんな受け入れてくれたので良かったです。

:こんなインパクト強めな二人なのに。インパクト強めな活動していた人と、活動はしてないけど不思議なインパクトがある人と。

佐佐木:すごい対照的だけど。

:面白いメンバーを選んだなって思いました。ただ、最近ちょっと見てて心配になったのが佐佐木さんがXで深夜「悲しくて泣いちゃって眠れない時ってどうすればいいかなー?」って、SOSに近いようなツイートをしてたじゃないですか。

佐佐木:あー、そうなんですよ。あれはちょっと理由があって、バイトを辞めるっていう話なんです。一年半スタバでバイトしてて、そこが人生で一番充実してた場所で、働くのが楽しかったです、すごく。その居場所が、やっぱりfishbowlに専念するから卒業するってことになって、辞めるのが悲しくて、そういうツイートしました。悲しいって。

:そんな深い話じゃなくて良かった(笑)。

佐佐木:全然軽いんですけど(笑)。スタバ辞めちゃうのがやだなーって話です。

:そしたらメンバーが連絡してくれたんですね。

佐佐木:そう、めっちゃ連絡くれました、みんな。申し訳ないことをした。

:再デビュー前に大変なSOSが出てると思ってたから安心しました。

佐佐木:なんてこともなかったです(笑)。。

:今はデビューライブに向けてレパートリーを増やしてる状況ですか?

佐佐木:そうですね。これまでの形のライブもやりながら、新体制の準備もしてるので現メンバーはめちゃくちゃ大変なんですけど、私たち新メンバー2名含めた新体制で既存の曲でできてるのが4~5曲ぐらいで、新曲が1曲だからまだ6曲しか出来てなくて、この間、通してみたらボロボロでちょっと焦ってます。

:佐佐木さんは経験者だから、バシッと決めなきゃいけないのに。

佐佐木:いざ通してみるってなると意外と決まらなかったですね。

:ラスアイで結構過酷なダンスとかも経験してきてるわけじゃないですか。

佐佐木:やってきたけど、なんていうんだろう。今のメンバーは静岡の人だからおっとりしてるんですよ。ラスアイの時はみんながリーダーみたいな感じで、すごいハキハキやってたので、それを良い感じにfishbowlに取り込められたらいいなとは思ってて。最近は、レッスンが17時からだったら14時から来て一人でやってたりするんですけど、なかなかそのラスアイで培った経験、テキパキやるとか揃えるところは揃えるっていうのを、新メンバーだから偉そうに言えないし、どうすればもっと揃えられるんだろうなっていうのは悩んでます。

:fishbowlは平和な子たちだなって思いながら、もうちょっとバキッとしたいんですね。

佐佐木:そう、もうちょっとバキッとしたいんです。

:もうひとりの新メン、ザーラさんはどんな感じですか?

佐佐木:ザーラはすごい謎めいていると思うんですけど、意外と私に懐いてくれて、すごいおしゃべりで、めっちゃ失礼だけど私は耳からスーって抜けていっちゃうくらいよく喋ってて(笑)。ザーラがいて良かったなって思います、一人じゃなくて。

:ちなみにショウさんについては?

佐佐木:ショウさんは、まだちゃんとたくさん話してないのであんまりよく分かってないんですけど、ラスアイの時と違って、プロデューサーがこんな身近にいていいんだって思います。秋元(康)さんはラストコンサートで一回会っただけなので。四年間やって一回しかお会いできなかったので、こんな毎日会うような存在で、テレビの収録とかもずっとカメラの向こうでずっと見てくださったり、ちょっとの仕事でも来てくださるから、身近にプロデューサーがいるのってすごく嬉しいなって思います。

:ショウさんのことをサウンドプロデューサーぐらいに思ってる人が多いかもしれないですけど、fishbowlに関しては想像以上にガッツリ関わってますよね。

佐佐木:むちゃくちゃ関わってます。

:そして、地元·静岡で活動できるのはやっぱり違いますか?

佐佐木:そうですね、ラスアイの時はみんな今地元にいる子たちに言ってもあんまりパッと浮かんでこないみたいだったんですけど、fishbowlって結構私の周りでは知ってて。だから、静岡で有名なものといえば、富士山、お茶、fishbowlって並ぶぐらい有名になっていきたいなって思います。

:今後は当然ラスアイの元メンバーと仕事で会う機会も増えていくわけですよね。

佐佐木:そうですね、ラスアイのメンバーが所属してるグループといろんなところで対バンできたらいいなって思うし、欲を言っちゃえば全部のグループを集めてフェスをしたいなって思います。

:この先の目標は武道館と?

佐佐木:武道館と、静岡を応援して応援されるグループになることが前提で、fishbowlが静岡でもそうだし全国各地で有名になりたいなって思います。

:ほんとに良い位置につけているグループなのは間違いないですからね、全然武道館も夢じゃないレベルの。

佐佐木:夢じゃないです!

:刺激を求める人としては、また昔みたいに追い込まれるようなことも味わいたいんですか?

佐佐木:いや、それは大丈夫です(笑)。

:普通にステージ立っていろいろ活動するぐらいの刺激で大丈夫?

佐佐木:あと、メンバーといろんなところ行きたいです。全国各地も行きたいし、国を跨ぎたい。それくらいの刺激で大丈夫。

:いまラスアイ的な刺激を実行すると世の中的にアウトだから、それでいいと思いますよ。プレッシャーはありますか?

佐佐木:プレッシャーはありますね、結構。ザーラは初めてだから背負うことないと思うし伸び伸びやってほしいなって思うんですけど、私はもう四年アイドルやってるし、だからみんなからも期待されてると思うんですよ。

:即戦力がきたぞ、メジャー級の素材がきたぞって。

佐佐木:だから、その期待に応えられるか心配です、めちゃくちゃ。

:実際、メジャー級な感じはあるし、華のある人が来たなって思われてるはずですよ。

佐佐木:ほんとですか、嬉しい(笑)。

:ほかに何か言っておきたいことはありますか?

佐佐木:バスケ今もやってるんですけど、地元にベルテックス静岡っていうチームがあって、そこでハーフタイムとかフリースローとかやりたいなって思います。そして、もう私のアイドル人生はこのfishbowlに全部懸けてるし、fishbowlで悔いなく卒業してアイドル人生を終えたいので、もうめちゃくちゃ精一杯頑張ります!


【プロフィール】

佐佐木一心 @COCOfishbowl

2004年3月11日生まれ。

静岡県静岡市出身。

魚座。AB型。

2018年にラストアイドルの2期生としてデビュー。その後、2022年のラストアイドルの活動が終了してからは芸能事務所も退社し、芸能界での活動は行っていなかったが、この度fishbowlの新メンバーとして、アイドル活動復帰。

ラストアイドルを辞めてからはスターバックスでアルバイトをしていた経験も。

【fishbowl ライブ情報】
3月17日(日)
さわやかウォーキング in三島
「静岡発アイドル fishbowl 初コラボ!!JR東海総合研修センタ―と三島市を散策!!」
野外ライブ @三島市立公園 楽寿園
タイムテーブル
·第1回
ライブ:11:30-12:00
特典会:12:10-13:10
·第2回
ライブ:14:00-14:30
特典会:14:40-15:40
詳細▷https://walking.jr-central.co.jp/course/detail/1838.html

▷新体制初のワンマンライブ「テンセイ」を静岡と東京で開催!
■ 「テンセイ」静岡
3月20日(水·祝)静岡県 LIVE ROXY SHIZUOKA
OPEN:17:00 START:17:30

■ 「テンセイ」東京
4月10日(水)東京都 Veats Shibuya
OPEN:17:45 START:18:30
▽チケット発売
ローチケ http://l-tike.com/fishbowl/
ぴあ http://w.pia.jp/t/fishbowl2024/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次