「ちょっとコワいよね(笑)」齋藤飛鳥&与田祐希が語る乃木坂46メンバー愛

●今作を見て、率直にどんな感想を持ちましたか?
齋藤「いいグループだなと思いました(笑)。すごいところにいさせてもらっているなっていう感じでした。大きな動き──(2年連続で大賞を受賞した19年の)『レコ大(レコード大賞)』や(4年連続出場となった同年の)『紅白(NHK紅白歌合戦)』などの様子も描かれているので、客観的に見て、すごいグループなんだなと改めて感じましたし。それと、メンバーが結構、自分の考えを細かく話しているところもあって、そういうのを聞くと、個々でちゃんと強い意志がある人たちの集まりにいられて良かったなと思いました」。
与田「私もいいグループだなと思いました。前回のドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』(15年公開)の時、私は普通の中学生で、その時に見て感じた乃木坂46の良さを、改めて感じることができましたし、さらに自分がグループの中に入って、映像の中にいるっていうのが、なんて言うんですかね、すごくうれしいし、でも不思議な気持ちにもなりました」。

●『こんな映像もあるんだ』みたいな、予想外の驚きなどはありましたか?
齋藤「1年半ぐらい、いろんな現場に(撮影の方たちが)来てくださったんですけど、すごく自然にそこにいるし、最初の頃とかは何を撮っているのかも知らなかったので、ただそこにいらっしゃるっていう感じだったんです。なので、私はもちろん、たぶんほかのメンバーみんなも、ドキュメンタリーのカメラが入っているからこうしようとかっていう意識はまったくなかったと思うんです。だから、そもそもどの画がどういうふうに使われるかも全然予想できなかったし、私のシーンでも“あ、ここを撮られていたんだ”みたいなのがすごくありました」。
与田「撮影がもう始まっている中で、ある日突然、『ドキュメンタリー映画を撮ります』って言われて知ったんですけど、それまで撮っているっていうことも知らないくらい本当に自然に撮ってもらっていました(笑)。なので、本当に私が活動していて、私が見ている乃木坂が、私が好きな乃木坂が、そのまま写っているんじゃないかなと思います」。

●メンバーの仲の良さが伝わるシーンがいくつもありますが、改めてそのメンバーの仲の良さをどう感じていますか?
齋藤「ちょっとでも、コワいですね、なんか(笑)」。
与田「たしかに!」。
齋藤「コワいよね」。
与田「(メンバー同士が)すごく密着していて」。
齋藤「うん、みんなひっ付くし」。
与田「飛鳥さん、桃ちゃん(大園桃子)に髪、食べられたりしていましたしね(笑)」。
齋藤「私も比較的、自然と人を触ったりしちゃう時があるんですけど、あまりにその数がメンバーの中で多いのと、もう活動して7年8年も経ているのに、それが変わらないし、むしろ増しているくらい、みんながすごく近いので、どうやってその人間関係が作られていくんだろうって思いますし、自分がそこに含まれていることが、昔の自分から考えるとすごく不思議なのでコワいなって思います(笑)」。
与田「私も学校に行っていた時、仲良しグループみたいなのに入ったことがなかったし、人にくっつくタイプじゃなかったんですけど、乃木坂に入って変わったんでしょうか、ドキュメンタリー映画を見ていて、“こんなに私、人にくっついているんだ”と思って、びっくりしました(笑)。乃木坂だからなんですかね、乃木坂の空気でそうなるんですかね」。

●与田さんは西野七瀬さんとくっついているシーンが度々ありましたが、卒業を控えた西野さんが与田さんへの思いを語っているシーンもありましたね。
与田「あまり自分のことをどう思っていますかって聞かないじゃないですか(笑)。2人での取材のお仕事の時とかにちらっとそういうことを言ってくださってすごくうれしいなって思っていたんです。でも、改めてお話ししてくれていて、この映画は朝に見たんですけど、朝からもうダダーって見ながら泣きました(笑)。“あぁ、会いたいな”と思いました」。

●与田さんにとって、西野さんはどういう存在だったんですか?
与田「私、(大園桃子とWセンターを務めたシングル)『逃げ水』の時、隣のポジションだった西野さんに“支えてもらっていた”どころではなく、“立たせてもらっていた”くらいで(笑)。どうしたらいいか分からない時も、不安すぎて泣くしかない時も、ずっと隣にいてくれて。なんか……ホントに……、パフォーマンスとかお芝居とかに関してもそうだし、なんて言うんですか、お姉ちゃん的存在だったというか」。

●メンバーが揃った22ndシングル「帰り道は遠回りしたくなる」の選抜発表の席で、西野さんが卒業することを皆さんに伝えるシーンがあります。齋藤さんも与田さんも事前に西野さん本人から何も聞いてなかったそうですが、その場でどう受け止めましたか?
与田「あの時はもう想像もしていなかったので、すごいびっくりして、“え、いなくなっちゃうんだ”って思うと寂しくて……。しばらく、ずっと引きずって泣いていました。お仕事で会うたびに悲しくなっちゃって。ヤバイなんか、恋する中学生みたいで私、キモチワル(笑)!」。
齋藤「気付いた?」。
与田「今、気付きました(笑)。でも、すごく、うん、寂しかったです」。
齋藤「私も別に先に言われていたわけじゃないですけど、やっぱり同期なので、なんとなく空気感でそろそろかなというのは察していました。その前に結構、なな(西野)とちょっとだけ“何をする?”みたいな将来の話をしたこともあり、わりと構えた状態で発表を聞いたので、あんまり戸惑ったりすることはなく、“あ、その時が来たんだな”と思って、すっと受け入れはしました」。

●西野さん卒業後のプレッシャーよりも寂しい気持ちのほうが大きかった?
齋藤「そうですね。次の23枚目のシングル『Sing Out!』で自分がセンターになるとは思ってなかったので、ななが発表している姿を見て、“じゃあ、自分は今後、どうしよう”みたいな気持ちは特にその時はなかったですね。ホントにいなくなっちゃうんだなとか、決断したんだなということを思いました。本人がどう思っていたのか分からないですけど、いつもと変わらないテンションで、みんなに発表していたので、やっぱり強い人だなと思って見ていました」。

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