「気付いたら青木の青の部分が消えて、キングになっていた」(青木)
──続いて、山口さんを見ていて、皆さんが感じていることを聞かせてください。
持永「黙々とダンスの練習をしていて、すごく上達していて、びっくりしています」
木下「うん。『制服のマネキン』の練習の時も、一人でたくさん自主練していた」
今井「あの、全然違う話題になっちゃうんですけど、こんな細いのに、すごい大食いなんですよ(笑)。この間4人(今井のほか、青木、須永、山口)でラーメンを食べに行ったんです。撮影前だったから“替え玉禁止令”が出たんです」
須永「結杏ちゃんからね」
今井「でも、気が付いたら結杏ちゃん、替え玉していて!」
須永「『ごめん、やっぱり替え玉いくわー』って言って(笑)」
山口「みんなが『いいよ、いいよ』って甘やかしてくれたので」
今井「でも、4玉目をいこうとしていたから、さすがに止めました」
──え、すでに2回も替え玉していたんですか!?
山口「なんか1回替え玉を頼んだら止まらなくなって、3玉は駆け抜けたんですけど、4玉目はギリギリ耐えました(笑)」
須永「食べたらすぐ注文できるように、食べている時に、すでに次の替え玉の料金が横に置いてあるんです」
山口「でも聞いてください! みんなを待たせないために、ちゃんと考えてそうしていたんです。だから、みんなが1杯分を食べている間に、3玉食べたので、みんなを全く待たせていません!」
青木「ラーメンを食べるのが早いんですよ。たぶん飲んでる(笑)」
今井「こんなに細いのに信じられないですよね」
──それは本当に大食いですね。よかったら、山口さんの大食い以外のエピソードもください(笑)。
須永「結杏ちゃんのことで話したかったことがあって。選抜発表が終わった直後、私、インタビューにもちゃんと答えられないし、みんなとも一緒にいられなくて、楽屋に戻らず、一人で廊下にいたんです。そしたら、結杏ちゃんが何も言わずにずっと一緒にいてくれて。その日まであんまり二人で一緒にいることがなかったんです。それなのに、寄り添ってくれて、私の着替えとか荷物とか全部持ってきてくれて。こういうことを自然としてくれる心の優しい思いやりのある人なんだなって思いました」
──山口さんはその時、どうしてそうしてあげたんですか?
山口「結構周りを見たり、人間観察をしちゃうところがあって、この子は今どう思っているんやろうなって考えながらメンバーを見ていることが多いんです。心海ちゃんがこうなっちゃう性格っていうのも分かっていたので、いろいろ話しかけるのはかえってしんどくさせちゃうやろうなって思ったから、ただそばにはいてあげようと思ってそうしました。一人にするときっと落ち込んでいくだけやから」
長谷川「人間観察をしているからか、結杏ちゃんは人の良いところを見つけるのがすごく上手で、それをちゃんと伝えてくれるところが素敵だなって思います。よくほめてくれるんですよ。それこそ今日のこの座談会でもそうですけど、ファンの方にはまだ伝わっていない、メンバーしか分からないそのメンバーの良さを積極的に発信してくれたりするんです。あと、結杏ちゃんは兵庫出身なので関西弁なんですけど、すごくしゃべり方が穏やかで、かわいい」
岩本「うん。ゆったりな関西弁。あとボソっと面白いことを言うんです」
長谷川「ツッコミもしてくれるんですけど、それも優しいツッコミ」
秋田「私も同じ兵庫出身なんですけど、私が結杏ちゃんの前でよくふざけて意味分からんこととかを言うんですけど、それに対しても冷静にツッコミを入れてくれるんです(笑)」
山口「ノリツッコミが完成します」
秋田「うん(笑)。完全に関西のノリでしゃべれるんで、私にとってホントにお姉ちゃんみたいな存在です」
山口「ありがとう(となぜか自分で拍手)」
全員「(つられてみんなも拍手)」
──なんの拍手ですか、これ(笑)。
秋田「めっちゃおもしろい」
須永「っていうか、私について話した時と尺が全然違うんだけど!」
全員「あははははは」
──(笑)。青木さんにいきましょう。
今井「肝が座っているよね」
須永「あだ名はキングです!」
持永「青木ング(笑)」
青木「気付いたらそう呼ばれるようになって」
山口「誰が付けたんだっけ?」
須永「私」
今井「なんでキングなの?」
須永「なんでなんだろう(笑)」
今井「肝が座っているからじゃない?」
須永「うーん、たぶん全然それは関係はなくて、青木だから青木ングって呼ぶようになって、それがいつしかキングになった。そしたら、みんなもキングって呼ぶようになって」
青木「青木ングだったら、なんとなく分かるけど、気付いたら青木の青の部分が消えて、キングになっていた」
全員「あははははは」
──アイドル史上初のニックネームな気がします(笑)。
青木「もうなんか結構定着してしまいました」
──そんなキングの一面を教えてください。
山口「宙帆ちゃんと言えば、朝。キングの朝」
全員「キングの朝(笑)」
青木「朝が苦手で……」
山口「朝、自分が電車を1本乗り遅れた時に、藍ちゃんとキングに会ったら焦る(笑)。藍ちゃんも結構駆け込んでくるタイプだから」
萩原「それ、分かる!」
木下「言わないで(笑)」
今井「藍ちゃんはギリギリを攻めて、ギリギリ間に合うんだよ」
萩原「集合時間20秒前くらいとか、ホントにギリギリを攻めて来る。でも、キングは5分間に合ってない(笑)」
山口「キングは肝が座っているということで(笑)」
今井「私、キングが心の支えなんです。どんな相談をしても『うんうん、そうだよね』って優しく受け止めてくれるから」
山口「なんか、神様みたいな感じだよね」
今井「うん。なんでも肯定してくれる」
岩本「しかもずっと笑っていてくれるの。面白くないことを言っても笑ってくれるの(笑)」
今井「そういう心の広さを含めてすべてがキング!」
長谷川「結構抜けているところもあるけど、本質はすごくしっかりしていると思う。話し合いしている時とか、最終的にまとめあげてくれたりするし」
山口「あと、美意識も高い」
秋田「肌がきれい」
持永「洋服とか化粧品とかすごく詳しいんです」
青木「スキンケアしないで寝落ちしちゃう時もありますけど(笑)、基本的にはすごく気を使っています」
──続いては、岩本さんの人物像について話していきましょう。
八重樫「めっちゃ元気です」
山口「バク転ができるんですよ」
青木「アクロバットもできるし、すごく練習熱心でストイックです」
須永「『教えて! りこぴんタイム』っていう時間があって(笑)」
岩本「私がみんなにいっぱいダンスのこととか聞きに行く時間です。あと『ここの振りはこうじゃない?』とかってみんなに言っちゃうので、言い過ぎて気まずくなります(笑)」
秋田「こっちは全然、気まずくなってないよ」
萩原「うん。熱心でいいなって思うだけで」
長谷川「理瑚ちゃんはレッスンの時に、私のことをダンスが上手って言ってくれて、『ここの稀未ちゃんの振り、めちゃくちゃかっこいいから理瑚も真似したい。教えて』って聞きに来てくれるんですよ。学ぶ姿勢がすごくあるから、ダンスの先生にも積極的に聞いてくれるし、レッスン後のダンスの振り映像とか見て揃ってないところがあったら書き出してきてくれたりもするんです」
秋田「(蛾がカーテンに止まって、羽をバタバタさせているのを見つけ、気になって仕方がない様子)」
──秋田さん、蛾が気になる?
全員「(ほかのメンバーも気付いて)ヤダー!」
青木「(すっと立ち上がり、窓際に向かう)」
岩本「キングが!」
全員「キング! キング! キャー!」
青木「(笑顔で両手の中に蛾を閉じ込める)」
全員「キングー!(と拍手が起こる)」
青木「(捕まえた蛾を外へ逃がす)」
山口「キング、虫を捕らえる(笑)」
全員「キング、ありがとう!」
八重樫「キング、大好き」
萩原「キング、かっこいい」
青木「理瑚ちゃんの話に戻りましょう」
──そうしましょう。
今井「さすがでした、キング(笑)。理瑚ちゃんは根っからいい子です。努力家で、何事も一生懸命で、その姿を見ると、私もがんばろうって思います。理瑚ちゃんはとにかく、いい子です!」
秋田「めっちゃ素直ですし」
須永「うん。私はダンスの先生に聞きたいことがあっても、あまり聞きに行けないタイプなんです。それで聞きたいことが何かあったりする時に、理瑚ちゃんにそれを言うと、『じゃあ、理瑚が聞きに行ってあげようか』って言って聞きに行ってくれるんですよ(笑)」
今井「ホントにいい子。心花のお母さんなんて、理瑚ちゃんを見ると泣けてくるんでしょ?」
萩原「そう(笑)。私のお母さん、僕青のことを応援してくれていて、お話会とかも来るんですけど、理瑚ちゃんと話すと、泣きそうになるらしいです。『理瑚ちゃん、がんばっていて、一生懸命だから、泣けちゃう』って言ってました(笑)」
──岩本さんは萩原さんのお母さんだって分かって話しているの?
岩本「はい! 何回も来てくれていて」
山口「私のところにも来た(笑)」
萩原「たぶんここにいる全員のところに来たよね」
全員「うん(笑)」
──萩原さんのところにも?
萩原「来ました(笑)。でも特に話すこともなくて」
須永「親子だもんね」
萩原「お母さんは理瑚ちゃんにそんな感じですけど、私は理瑚ちゃんとはよくバトルしています」
今井「バチバチで(笑)」
山口「しかも、ほんとしょうもないことでバトっているんですよ」
萩原「あんまり出会わなかったタイプの性格で、気が合うなとは思うんですけど……」
岩本「合いすぎてね、バトっちゃうというか」
萩原「違う違う!」
須永「ほらまたバトってる(笑)」
萩原「気は合うんですけど、意見が合わなくて、バトルするよね」
岩本「うん(笑)」
秋田「言い合いしているの結構見ます(笑)」
萩原「二人でしたSHOWROOM配信の時のバトルが一番しょうもなかったね(笑)」
岩本「配信中にするゲームのご褒美を事前に決める時に、心花ちゃんはマスカットがいい、私はミルクレープがいいってなって」
秋田「ガチのケンカみたいで二人ともマジで怖かった(笑)」
岩本「結構ホントに言い合いになって」
萩原「で、1時間ぐらいもめた結果、プリンになったんですよ」
全員「あははははは」
萩原「それで食べた時になんて言ったと思いますか? 『私、カラメル食べられない』って言い出したんですよ! えー! ってなりました。じゃあなんでプリンにしたのっていう」
岩本「私は卵の部分のカスタードが好きなんです」
萩原「『なめらかプリンしか私は食べられない』みたいなことを言い出したりもしてきて」
岩本「ちゃんと食べたじゃん!」
秋田「今もバトってます(笑)」
岩本「MVの撮影中もさ、一瞬バトったよね」
萩原「……覚えてない」
須永「もうそれが日常で覚えてないんでしょうね(笑)」
秋田「ダンスの振り付けとかでも、ここはこうだからとかって言い合っていて」
萩原「意味分からないことを言われたら『は?』ってなる(笑)」
岩本「でも、その日中に仲直りは必ずするんですよ」
萩原「いやいや、違うよ!」
岩本「え、そうじゃん!」
萩原「違うよ! その日中っていうか、5分後には仲直りしたいって来るじゃん(笑)」
全員「あははははは」
秋田「仲直りの仕方が幼稚園生みたい」
萩原「仲直りしようって言ってくるから、ヤダって言って……」
須永「これ、終わらないですよ(笑)」
──そのようですね(笑)。では、秋田さんについて語り合っていきましょう。
岩本「家族思い」
山口「それ、言おうとした。毎日、家族と電話しているんですよ」
木下「あと、しっかりしていると思います!」
青木「うん。でも、楽しむところは思いっきり楽しんだり、ふざけたりするけど、締めるところは締めるっていう切り替えがすごく上手な気がする」
長谷川「うん。選抜発表の時も、雲組のみんなはそれぞれに落ち込んでいたけど、莉杏ちゃんが誰よりも早く前向きな気持ちに切り替えていたと思う。私は結構落ち込みやすいタイプなので、莉杏ちゃんが真っ先に前向きな気持ちに切り替えているところを見ると刺激になります」
須永「空手をずっと習っていたり、自分の考えをすごくハキハキ言えたり、強い子なんだろうなって思われがちですけど、ほんとは誰かに甘えたいところもあると思うんですよね」
山口「私といる時はちゃんと甘えます」
秋田「甘えやすいメンバーと、甘えてほしいメンバーがいて、なんとなくそれを使い分けている気がします。でも、必然的に年上のメンバーには甘えたくなっちゃいます。お姉ちゃんのような感覚になっちゃうので」
山口「あと、私は莉杏の笑顔がめっちゃ好きです。ちっちゃい子みたいに無邪気に笑うんですよ」
秋田「ありがとうございます(笑)」
須永「ツインテールへのこだわりは相当だと思います。『分けめのここが……。真奈ちゃんやって』とかってよく言ってるもん」
持永「よく髪の毛、分けてあげてる(笑)」
萩原「あと、前髪にヘアスプレー」
須永「そうそう」
秋田「(金澤)亜美ちゃんほどじゃないよ」
山口「美意識が高いんですよね。メイクも好きやんな」
秋田「うん。顔をマッサージするのが好きで」
岩本「あざができちゃうくらいマッサージするみたいで」
須永「美を追求しすぎ(笑)」
秋田「気になったら顔のマッサージしています」
取材・文/小畠良一
⚫️PROFILE
青木宙帆 aoki yuho ’03・6・13沖縄県出身。双子座。A型。
秋田莉杏 akita rian ’07・7・9兵庫県出身。蟹座。B型。
今井優希 imai yuki ’05・8・28愛知県出身。乙女座。AB型。
岩本理瑚 iwamoto riko ’07・11・25東京都出身。射手座。A型。
木下藍 kinoshita ai ’09・8・19東京都出身。獅子座。O型。
須永心海 sunaga miuna ’05・4・11埼玉県出身。牡羊座。A型。
萩原心花 hagiwara kokoka ’06・6・30静岡県出身。蟹座。A型。
長谷川稀未 hasegawa hitomi ’03・3・24埼玉県出身。牡羊座。A型。
持永真奈 mochinaga mana ’04・1・25東京都出身。水瓶座。A型。
八重樫美伊咲 yaegashi miisa ’10・3・5宮城県出身。魚座。血液型不明。
山口結杏 yamaguchi yuan ’04・10・14兵庫県出身。天秤座。B型。
購入者特典
■B.L.T.3月号別冊付録「僕が見たかった青空ビジュアルブック」
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【特典内容】