CANDY TUNEツアーファイナル直前短期集中連載!! インタビュー企画【きゃんちゅーのCan’t stop! 君に夢TUNE!〜結成1周年記念 豊洲PITまでの道〜】宮野静編

’23年3月に、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ・CANDY TUNEの短期集中企画が「B.L.T.web」にてスタート! 現在、デビュー1周年を記念して、グループ初の全国ツアー「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024」を開催中。さらに、4/27(土)に行われるツアーファイナルは、単独公演としてはグループ史上最大規模の会場となる東京・豊洲PITで開催される。同事務所の先輩グループであるFRUITS ZIPPERも1周年を豊洲PITで迎えており、順風満帆のきゃんちゅーかと思いきや……彼女たちの焦りや葛藤、それでもアイドルであるという熱い想いを赤裸々に語ってもらう。

──初の全国ツアー「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024 -TUNE UP IN TO US-」のファイナル公演となる東京・豊洲PIT(4月27日開催)でのライブが近付いています。グループ史上最大規模となる会場です。
「正直、まだ実感が湧いてないんです。スタッフさんにも手伝ってもらいながら、きゃんちゅー自身も『あぁしよう、こうしてみよう』ってもがいている中で、豊洲PITでライブをするという事実を少しずつ実感して。今は楽しみっていうよりは、不安の方が大きいです」

──日程が迫ってきていることで、不安に?
「豊洲PITでライブができるということは、去年のZepp、10月くらいに聞いたんです(‘23年10月18日に『CANDY TUNE 1stワンマンライブ -NEW WAY-』をZepp Shinjukuにて開催)。その時は“うれしい”が強かったんですけど、今年に入っていざ全国ツアーが始まるっていう時に、ドンっと現実がきたというか。それは多分メンバーたちもで、きゃんちゅーって定期的に話し合う時間があるんですけど、みんなで『不安だね、どうしよう』って話したりしています」

──チケットがまだ完売していないそうですね(※4月22日現在)。
「一番は『悔しい!』って思うんですけど、私たちにとっていい壁、試練なんじゃないかなとも思っていて。上手くことばかりじゃないのが人生なので。メンバーともどうしようかって話し合ってるんですけど」

──どうしましょうか。
「私たちにできることって、私たちの活動をより多くの方に知ってもらうことだと思うんです。世間にはきゃんちゅーを知らない人がまだたくさんいて、その人たちに知ってもらうというか、ライブアイドルのファンの方だけではなくて、いろんな層の方に知ってもらうのが一番かなって。自分たちの趣味を生かして……例えば、アニメが好きだったら好きなアニメの話をするだけで、そのアニメを好きな方に知ってもらえたりとか。自分の個性を生かした発信とかは、『できること』なのかなって思います」

──ファイナル公演の豊洲PITの前に、名古屋、福岡、大阪と3都市を全国ツアーで巡ってきました。どんなことを感じましたか?
「メンバーには地方組も何人かいて、(村川)緋杏と(立花)琴未は福岡出身だし、緋杏はもともと福岡で活動していたからその時のファンの方たちもたくさん来てくれたりとか、きゃんちゅーを知ってくださっている方が全国にこんなにもいるんだなって。学生だと東京まで遠征できない! ってことあったりするじゃないですか。だからこそ、こちらから会いに行くことで、より一層きゃんちゅーを好きになってくれたり、それこそ次はきゃんちゅーに会いに東京に行きたい! って思うきっかけになってくれるんじゃないかなって思うようなツアーでした」

──全国ツアーを通して得たものや、成長したところというと?
「ん〜……私って怖がりなんですよ。誰かに見られることがあんまり得意じゃなくて、今どう思われてるんだろ〜とか、めっちゃ考えちゃうタイプで。それこそツアーとなると、いつもライブしている場所じゃないし、初めましての方も多いわけなので、『高音パートの声出るかな〜』とか、『上手く歌えるかな〜』とか、どうしよう! どうしよう!って思ってたんです。今回のツアーは新曲が2曲あったんですけど、そのうちの1曲の高音が出にくくて不安で。そうしたら初日の名古屋では、ちょっと上手くいかなかったんです。で、次の福岡でもできなくて、『悔しい! なんでだ!』って思って。でも、その次の大阪で出たんですよ! ツアーは毎週1箇所で公演があったんですけど、どんどん自信がついていったというか。ファンの方も優しくて、『よかったよ』って褒めてくださる方が多かったので、それが心強いし、こんなことでクヨクヨしてたらダメ! 見に来てくださる方に最高のパフォーマンスをすることが一番大切! って思って。それで、3日目で成功した時は、ファンの方と一緒に成長している感じがあったというか、そういう気持ちになれたことがこのツアーでの成長かなって思います」

──宮野さん自身は、上手く歌えなくなってしまう原因を、どのように分析していたんですか?
「私って、『失敗するのが怖い』って思っているタイプなんですよ。幻滅されるんじゃないかって思っちゃうから、失敗する姿を見られるのが嫌だな、失敗するくらいだったらやらないっていう性格で。だから、デビュー前にも同じようなことがあって。『ナナイロプロローグ』という曲で最後のハモリが練習の時に全然上手くできなかったから自信がなくなって、無意識に立ち位置から下がっちゃう……みたいな。それと同じ現象が今回も起きて、当時はメンバーやプロデューサーのミサさんが励ましてくれたけど、今回はファンの方が『全然大丈夫だよ!』ってすごくあったかい言葉をたくさん掛けてくれたので、自分は気にしすぎていたのかな、気を張りすぎていたのかなって思うようになりました。ファンの方の言葉でリラックスできて、歌えるようになりました」

──次もまた……、っていう不安はないですか?
「そうなんですよ! そうなるから、もうこんな自分を変えないと! って思っていて。やっぱりまずは自信を持つことから始めないとって分かってるんですけど、本当に自信がなくて、何も。でも、きゃんちゅーになってからは、メンバーもかわいいって褒めてくれるし、スタッフさんもみんな優しく励ましてくださったりとか、そうやって周りの方たちがあったかい言葉を掛けてくれたので、以前よりは自信を持てるようにもなっていて。あとは、もうちょっと自分が……自分でももっと自信を持てるようになりたいなって思ってます」

──デビュー1周年ですが、どんな1年でしたか?
「あっという間だったなっていうのが一番で。1年間ですっごくいろんなことを経験させていただいて、テレビだったり、雑誌のお仕事だったり……お休みがないっていう感覚がこんなにうれしいんだ! って知った1年でした。きゃんちゅーって本当に仲良くて、たまにこんなに仲良いことってあるんだ!? って思うくらいなんですけど、本当に家族……“第2の家族”って思うくらい本当に仲が良いんです。家族同士って『お母さん嫌い!』とか『お兄ちゃんうざい!』ってなっても、帰ってくる場所は家だから結局家族だなってなる……あの感覚に似ていて。ちょっとした価値観のすれ違いがあったとしても、結局帰ってくる場所はきゃんちゅー、というか、ずっと一緒にいても何を苦と思わないほど、楽しい1年でした」

──なぜ、そんな短期間で“家族”になれたのでしょうか。
「1人ひとりが、楽しいことだけじゃなくて、苦労もたくさんしてきたからなんだろうなって。初めてきゃんちゅーとして集まった時に、自分のこれまでのつらかった経験を話し合う時間があったんですよ。つらい思いとか、苦労をしているからこそ、人に優しくできるじゃないですか、人間って。もう同じ思いはしたくないし、そこにちゃんと配慮できて、思いやりを持ってあげられるメンバーたちだからこそ、仲良くなれたんだろうなって思います」

──メンバーへの想いが伝わってきます。
「それこそ、結成当時『メンバーの誰かの幸せは、私の幸せ』って言っていて。それを言える関係性って、すごい素敵じゃないですか? 私、メンバーとバイバイする時に、『今日も愛してるよ〜!』って言って、バイバイするんですよ。そしたら、みんなも言ってくれるようになって。今じゃみんなで『愛してるよ〜』って言いながらバイバイしています」

──そのお話は、小川さんからも聞いていて(22日投稿)。宮野さんが、その「愛してるよ」連鎖の発端なんですね。
「この前、(FRUITS ZIPPER・)早瀬ノエルちゃんの生誕祭に私となったん(南なつ)が出させていただいたんですけど、リハーサルが終わって私たちは先に帰るってなった時に『がんばってね〜愛してるよ〜』って言ったら、ノエたんが笑ってて。その後なったんが『しーちゃんがバイバイの時に愛してるよって言うの、すごい素敵なことだと思う、それできゃんちゅーみんなも言うようになったもんね』って言ってくれて。私、普段はファンの方とかにも愛情表現の言葉って言わないのに、それを自然に言えるほど、きゃんちゅーのことが愛おしいんだなって、改めて気付きました」

──この1年でメンバーと一緒にいて楽しかった思い出というと?
「どんなお仕事でも楽しいんですけど、きゃんちゅーで遠征する時は、旅行みたいな感じもして楽しいなって思います。」

──遠征の時、メンバーたちとはどんな風に過ごすんですか?
「夜ご飯を全員で食べたりするので、そこで何気ない会話をしたり。きゃんちゅーってみんなで集まると結局真面目な話をしちゃうんですけど(笑)、その何気ない時間が幸せだなって思います」

──逆に、つらかった思い出はありますか?
「TIFのメインステージ争奪戦で、取れなかったことですかね。デビューして初めての夏で、初めての投票イベントで負けて。きゃんちゅーにとっての初めての壁で、一番悔しかったというか、思い出に残っています。もっとできることがあったんじゃないかとか、こうすればよかったとかもあるんですけど、当時の私たちなりにめっちゃがんばって一生懸命だったから、悔しくてみんなで泣いて、でも挫折を味わういい瞬間だったのかなって。その後は、より団結力が深まったのかなって思います」

──豊洲PITを無事成功させられたら、それから先、どんなグループになりたいと考えていますか?
「やっぱりCANDY TUNEは……最高のアイドルになりたいです(笑)! 豊洲PITを節目として、また一皮むけるというか、成長しなきゃいけないなって。だからこそ、今の自分よりももう1段グレードアップした自分に、そしてグループになりたいなって思っています!」

──宮野さん個人としての目標は?
「私はまず、自分を大好きになって、SNSをがんばって、歌に自信を持つ。今の私は、本当に自分に自信がなくて、自分が嫌いで……。自分の顔を見たくなくて、スマホの内側のカメラにシールを貼ったりした時期もあったりしたんです。自撮りどころか、カメラを起動できないんですよ。だからこそ、きゃんちゅーはSNSをがんばろうって言っているのに、私はSNSが本当に苦手で、でもそんなできない自分も不甲斐なくて、さらに自分を嫌いになって。最近は、メンバーとかマネージャーさんが写真を撮ってくれたり対策をしてくれるので、デビュー当時よりは投稿も増えたと思うんですけど、まだに壁だと思っています」

──「好き」を100だとすると、今の自分は?
「今は2です。でも、歌っている時だけは、唯一自分を好きになれるんですよ。ステージに立って歌っている時の自分だけは、100くらい、でも降りたらダメ。だから、まずは今年の目標、豊洲PIT公演が終わった瞬間から、自分を大好きになる! 違う、豊洲PITから!  いや、今日から、豊洲PITを終えた先も! 自分を大好きになる! もし、またこういう取材の機会をいただけた時には、自分のことを大好きになっているはずです。次お会いした時は、私の周りにはオーラが! キラキラしていると思います!!

写真=Junya.JP
取材=小畠良一

4/27(土)「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024」@豊洲PIT
チケットはこちら

♡CANDY TUNE

‘23年3月に、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ。メンバーは、村川緋杏桐原美月福山梨乃小川奈々子南なつ宮野静立花琴未の7人。グループ名には、フレーバーも形もさまざまな「CANDY」のように、好きなものも性格も違う個性豊かなメンバーが集まり、彼女たちのポップな「TUNE(旋律)」を奏でていって欲しいという想いが込められている。

◆CANDY TUNEオフィシャルサイト

ASOBISYSTEM Co., Ltd. | アソビシ...
CANDY TUNE | ASOBISYSTEM Co., Ltd. | アソビシステム株式会社 アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した新生7人組アイドル。メンバーは、村川緋杏、桐原美月、福山梨乃、小川奈々子、南なつ、宮野静、立花琴未...

◆CANDY TUNE公式SNS

X:@CANDY_TUNE_
Instagram:@candy__tune
TikTok:@candy_tune

◆メンバー公式SNS(X/Instagram/TikTok)
・村川緋杏
’99・12・3福岡県出身。射手座。
@bibian_ct1203@murakawabibiann@murakawabibian

・桐原美月
’03・2・21茨城県出身。魚座。
@mizuki_ct0221@kirihara_mizuki@kirihara_mizuki

・福山梨乃
’97・12・24東京都出身。山羊座。
@rino_ct1224@rinomaru_@rinomaru_

・小川奈々子
’99・10・1北海道出身。天秤座。
@nachico_ct1001@__nchisan__@__nachisan__

・南なつ
’01・3・17東京都出身。魚座。
@natsu_ct0317@nattanntan@nattanntan

・宮野静
’02・5・30神奈川県出身。双子座。
@shizuka_ct0530@miyano_shizuka@miyano_shicha

・立花琴未
’02・5・25福岡県出身。双子座。
@kotomi_ct0525@kotomi_5chan@kotomi_

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