CANDY TUNEツアーファイナル直前短期集中連載!!　インタビュー企画【きゃんちゅーのCan’t stop！　君に夢TUNE！〜結成1周年記念　豊洲PITまでの道〜】立花琴未編

2024年4月26日

’23年3月に、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ・CANDY TUNEの短期集中企画が「B.L.T.web」にてスタート！　現在、デビュー1周年を記念して、グループ初の全国ツアー「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024」を開催中。さらに、4／27(土)に行われるツアーファイナルは、単独公演としてはグループ史上最大規模の会場となる東京・豊洲PITで開催される。同事務所の先輩グループであるFRUITS ZIPPERも1周年を豊洲PITで迎えており、順風満帆のきゃんちゅーかと思いきや……彼女たちの焦りや葛藤、それでもアイドルであるという熱い想いを赤裸々に語ってもらう。

──初の全国ツアー「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024 -TUNE UP IN TO US-」のファイナル公演となる東京・豊洲PIT(４月27日開催)でのライブが近付いています。グループ史上最大規模となる会場です。

「デビューする前にメンバーだけで話し合った時に、デビュー1周年で豊洲PITに立てるようにがんばろうって決めたことが実現できて嬉しい気持ちがまずあります。でも正直、私的には、ホントに焦りがすごくあります。この１年、もっと何かできたのかもしれないって考えたり。でも、ホントに考える暇がないほど、がんばってきたんです。そう胸を張って言えるくらいちゃんと活動してきたので、後悔はしていないけど、もっともっと、何かできたかもしれないって、ちょっと思ったりもしていて……」

──超えられる人の前にしか、壁はできないそうですよ。

「えー、すごい。そうなんですか！　私、負けず嫌いだから、常に壁っていうか、常に何か乗り越えないといけないものが目の前にないとダメなんです。そういうものがないと満足して、そこで立ち止まっちゃうから」

──デビューからのこの1年、次々に壁が立ちはだかってきました？

「いやもう、めちゃくちゃ壁がありました。やっぱり先輩のFRUITS ZIPPERさんに追いつきたい気持ちが強くあるから。FRUITS ZIPPERさんのライブを見たのが、CANDY TUNEに入る最後の決め手だったので、あんなふうになりたいっていう思いで１年間走り抜けてきました。スタッフさんたちには、1年でこれだけファンの方を集められているのはホントにすごいことだよって褒めていただいているんですけど、私、プライドが高すぎて(笑)。自分の思った通りにいかないと、ホントにホントにイヤだってなっちゃう性格だから、すごく悔しくて。そういう部分はファンの方にもあまり出さないようにしているんです。イヤなこととか不安なこととかがあってもヘラヘラするタイプだから、あまり見せないんですけれど、実はすごく悔しい気持ちでいっぱいです。ホントはもっともっとファンの方を増やしたい、そのために何かしたいって常に考えています」

──そういう部分もさらけ出していいのでは。ファンの方は一緒にがんばりたいって気持ちになる気がします。

「ほんとですか〜。でも確かにそうか……。自分の弱い部分はあんまり見せたくないんですよね。負けず嫌いだから(笑)。それにプライドが高い分、ネガティブなんですよ。だから、あそこはもっとこうできたんじゃないかって、仕事が終わって、おうちに帰って、よく1人で考え込むことがあります。結構、落ちるところまで私は落ちるんですよ。もうちょっとやばいかもってなったら、母に電話をします。母は私の言うことを全部肯定してくれるんですよ。でも、ちゃんと意見も言ってくれるから、何か問題があってもすぐ解決できるんです。だから、だいたいその日のうちにスッキリして、寝て。次の日にはもうリセットされている状態になるんです。日々、その繰り返しです」

──お母さんが言ってくれた言葉で印象的に残っているものはありますか？

「私、6歳から11年間ぐらい、モダンバレエをやっていて。部活とかも入らず、ほぼ毎日レッスンをしていたんです。母がそれにずっとついてきてくれて、11年間、母と2人でがんばってきたんです。『琴未は昔からネガティブで自信のない子だけど、舞台に立ったら人が変わって自信があるように見えるんだよ。客席から見た時は、アイドルとして自信にあふれている』って母が教えてくれたことがあって。ずっと私をそばで見てきてくれた人にそう言われて、すごく救われました」

──ステージに立つと、自分でも別人になったような感覚？

「そうですね、不安とかまったくない。ステージに出た瞬間、音楽とダンスと歌と、自分の好きなことができているのがステージ上だけなんですよ。だから、ステージが終わった後、楽しい〜！　っていう気持ちでいつも特典会へ行っています(笑)」

──全国ツアーを通して、成長できたところはありますか？

「ファンの方に『歌が上手になったね』って言われることが多くなりました。歌はあまり経験がなかったから、不安なままデビューしたんですけど、最近は苦手意識がなくなって。私、地声がすごく低いんです。今も結構ワントーン上げてお話させていただいているんです(笑)。地声が低いから、高音を歌う時に裏声になっちゃうんですよ。裏声ではなく、地声で高音を出せるようにするために、ボイトレの先生に教えてもらいながらがんばっていたら、意識しなくても地声で高音が出せるようになっていて。低くて通りにくかった声も通るようになって、歌詞もちゃんと聞こえるようになってきたんです。それはすごく自信にもつながったし、うれしかったですね」

──デビューからの1年を振り返って、楽しかった思い出というと？

「わ、たくさんありすぎてどうしよう〜。でも、前に別のグループで活動していたこともあったんですけど、夏フェスって私、人生で初めて去年、CANDY TUNEで経験して。外でライブをするっていうのはかなり新鮮な気持ちになりました。あと、夏フェスっていろんなアイドルさんが集まるじゃないですか。私、あんまり詳しくアイドルさんのことを知っているわけではないから、日本中にこんなにたくさんのアイドルさんがいるっていうのも初めて知ったんです。いろんなアイドルさんのステージも見ることができて、こんなにも盛り上がるイベントが日本にあるんだって思って、すごく楽しかったです。夏フェスの期間、めちゃめちゃ体調を崩していたんですけど(笑)。忙しい、でも体調が悪い、でも楽しいっていう感じで、いろいろ詰まっていたからこそ、すごく思い出に残っています」

──逆に、この1年でつらかったなって思う印象的な出来事というと？

「わー、なんだろう。つらかったことっていうか、デビュー当時から、自分がどういうキャラクターでいったらいいのかなとか、どういう立ち位置なんだろうとか、どの層に私は求められているんだろうとか、すごく考えちゃっていたんです。初対面の方には怖がられることが多いし。『特典会に行っても話してくれなさそう』ってファンの方に最初、思われていたみたいなんです(笑)。私がそういう見せ方をしちゃっているのかなって悩んだ時期もあったんですけど、『話してみたら、見た目の印象と全然違うんだね』って言われるようになってきて。あ、私って、ありのままでいいんだって最近やっと気付けました」

──キャラ作りなどせず、ありのままでいいんだと。

「そうなんですよ。それこそ私は弱みを見せたくないから、つらいことがあっても強がって、平気な顔をするんですね。でも、ファンの方にちょっと本音の部分でお話ししてみたら、『こっちゃんってそんな子だったんだ。もっとそういうところを出してよ。もっと好きになれるよ』みたいなことを言ってくれたんです。それがすごく最近のことで、そのままの自分を好きになってくれる人のほうが多いんだって分かって、ありのままでいようって思いました」

──ありのままの自分で２年目以降、どんな活動をしていきたいですか？

「CANDY TUNEの曲の中で一番聴かれているのが『キス・ミー・パティシエ』だと思うんです。と言っても、ライブアイドル界隈でしかまだ知られていないと思うので、その現実を受け止めて、アイドルに興味がない人にも知ってもらえるように、がんばっていきたいです。日常生活の中に溶け込むようなグループになっていきたいです。そのためにも、デビューから１年で豊洲PIT、そのまた１年後はやっぱり……」

──そのまた１年後、つまり来年の今頃は……。

「まだみんなと話してないんですよ。CANDY TUNEの2年後の目標をどうするのか。でも、私は決まっていて。日本武道館です。５月に日本武道館で２周年記念のライブをするFRUITS ZIPPERさんのように。私はFRUITS ZIPPERさんが進んできた道を、ただただついていきたいんです。いや、CANDY TUNEはCANDY TUNEらしく進んで行けばいいっていう考えのメンバーももちろんいるだろうし、私もそれでいいと思っているんです。でも、デビューから２年後に日本武道館に立つグループが現実にあるんだから、CANDY TUNEもどのアイドルさんもそこまで行ける可能性はあるってことじゃないですか。可能性があるんだったら、どんなに大きくても、目標にすることが大事だと思うんです。結果、立てなくてもいいから」

──負けず嫌いですね、ホントに（笑）。

「負けず嫌いです。誰に対しても負けず嫌いなんです(笑)」

──見た目からはそう見えないんですけどね。

「見えないんですよ。そうなんです。何も考えてないって絶対思われているんです！　でも実は熱いんです。それに、なんでも早いに越したことはないって思う性格なんです。２周年で武道館に立てるんだったら、私たちも立ちましょう(笑)」

写真＝Junya.JP
取材＝小畠良一

4／27(土)「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024」＠豊洲PIT
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♡CANDY TUNE

‘23年3月に、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ。メンバーは、村川緋杏、桐原美月、福山梨乃、小川奈々子、南なつ、宮野静、立花琴未の7人。グループ名には、フレーバーも形もさまざまな「CANDY」のように、好きなものも性格も違う個性豊かなメンバーが集まり、彼女たちのポップな「TUNE（旋律）」を奏でていって欲しいという想いが込められている。

◆CANDY TUNEオフィシャルサイト