’23年3月に、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ・CANDY TUNEの短期集中企画が「B.L.T.web」にてスタート! 現在、デビュー1周年を記念して、グループ初の全国ツアー「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024」を開催中。さらに、4/27(土)に行われるツアーファイナルは、単独公演としてはグループ史上最大規模の会場となる東京・豊洲PITで開催される。同事務所の先輩グループであるFRUITS ZIPPERも1周年を豊洲PITで迎えており、順風満帆のきゃんちゅーかと思いきや……彼女たちの焦りや葛藤、それでもアイドルであるという熱い想いを赤裸々に語ってもらう。
──初の全国ツアー「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024 -TUNE UP IN TO US-」のファイナル公演となる東京・豊洲PIT(4月27日開催)でのライブが近付いています。グループ史上最大規模となる会場です。
「正直、めっちゃ怖くて。さっき、撮影をしに豊洲PITに行って来たんですけど、ちょうどFRUITS ZIPPERさんのイベント前で、運よく中に入れてもらえたんですよ。そしたらもう、ステージというか客席が広っ! と思って。横にも縦にも広くて、ここに満パンに人が入るのかなって想像しました」
──でも、当日は必ずやって来ます。
「そうなんですけど、まだ全然想像つかなくて。1周年で豊洲PITを埋めるっていう目標を、デビュー前に掲げていたんですね。私、現実主義だし、アイドルを小さい頃からずっとやってきたから、1周年で豊洲PITに立つっていうことが、普通じゃありえないことなのは理解していたけど、でも……叶えたいというか、叶えなきゃいけない! そんな気持ちで今もずっと豊洲PITに向けて考えています。豊洲PITを埋めるために、SNSとかやれることは全部やってきたつもりだったけど、当日まで他にできることがもっとあるんじゃないかって、ずっと考えています」
──ここまで名古屋、福岡、大阪と全力で全国ツアーに取り組んできたんですよね。ちゃんと得てきたものがあるのでは?
「そうですね。CANDY TUNEになってから初めての全国ツアーだったから、こんなに全国に私たちのファンの方がいらっしゃるんだとか、東京から遠征して来てくださる方がいらっしゃるんだとかも思ったし、なんか、新しい発見がいっぱいありましたね。自信に繋がりました。これは個人的な話なんですけど、大阪公演の時に(私のメンバーカラーの)青のペンライトが多かったんですね。「え、大阪にこんなに私のファンがいるの!」って思って。大阪の方たちに私が好かれやすいのかなんなのか理由は分からないんですけど(笑)。特典券もすごく早くに完売したよってスタッフさんに言われたりもして。それがめちゃめちゃ自信に繋がっています」
──昨年3月14日に東京・渋谷にあるSpotify O-EASTで行われたデビューライブから1年がたちました。振り返ると、どんな1年でしたか?
「忙しかったです! 働き者なので元々オフがあんまり好きじゃない私でも、休みくださ〜いってなるくらいたくさんのお仕事をいただきました(笑)。でも、メンバーとホントに仲がよいので、家に帰って1人になるより一緒にいたほうが楽しいんですよ。だから、学校みたいな感じで、ずっと仕事をしていられましたね。みんなと一緒にいるのがめっちゃ楽しかったです」
──特に楽しかった思い出というと?
「いろいろありますけど……みんなでお泊りしたこと。去年の夏にお台場にある東京ジョイポリスにみんなで行ったんですよ。TIFに出演した時にいただいた無料チケットがあったので(笑)。そこで遊んだあと、なんか帰りたくないねってなって、メンバーの村川(緋杏)ちゃんの家にみんなで行ったんですよ。ご飯食べたり、(村川が飼っている)猫と遊んだり、朝までずっとおしゃべりして、寝て、めっちゃ楽しかったんです。私、ちっちゃい頃からアイドルをやっていたので、友達とかあんまりいなくて。“青春”が結構コンプレックスだったんです。放課後に遊んだりしたこともないし。だから、こんな7人もの大人数でオールなんてするのが初めてだったから、めっちゃうれしくて思い出に残っています」
──村川さんの家で、どんな話をみんなでしていたんですか?
「私たちって、明るくて、おちゃらけていて、ギャルってよく言われるんですけど、みんな根は“鬼”真面目で、一緒にいたら仕事の話しかしないんですよ。だから、その時もみんなでYouTubeで自分たちの映像を見ながら、『この時の髪型、やっぱよくない』とか『てかさ、あのフリ、違うよ! やっぱこうだよ!』とかって指摘をし合ったり、どうしたらグループを大きくすることができるかとか、こういう曲をやりたいよねとか、こういう衣装も着たいよねとか、ずっと未来について話したりしていました(笑)」
──たまたまなんだろうけど、同じテンションの人たちが集まった?
「そうなんですよ。それが私、めっちゃうれしいんです。そういう人たちに出会ったことがあまりなかったから。中学生の頃からずっと先生に『お前に着いてこられる人はいないから』って言われるくらい、熱すぎて1人で突っ走っちゃう系の人だったんですよ。だから、先生に『もうちょっと自分のレベルを下げてみることを、がんばろうね』とか『がんばりすぎないことをがんばろうね』ってずっと言われてきたんです」
──何をそんなに学校で熱く突っ走っていたですか?
「部活とかですね。私は普通だと思っていることが、みんなにしたら普通じゃないみたいなことが結構多々あって。真面目にちゃんとやっているだけなのに、ちょっとずるして楽している子のほうが生きやすそうだなってずっと、ずっと思っていて。それが私は悔しかったし、苦しいし、生きづらいって思っていたんです。けど、きゃんちゅーのみんなは、私が真面目なところをめちゃくちゃ褒めてくれて、『すごいよ』って肯定してくれるんです。同じ熱量だから、私が何かで真面目な姿勢を見せても、『え、だるっ』とかじゃなくて、『え、マジで偉い! うちらもがんばる!』みたいな風になってくれるし。初めて熱量が同じ人に出会えた気がします。7人もいるのに、みんなそんな感じなんですよ。ホントに素敵! ホントにうれしい!」
──自分の居場所が見つかった、みたいな。
「そんな感じがしてます。うれしい。生きやすいです、とても」
──ちなみに部活は何をしていたんですか?
「中学生の時はソフトテニス部と陸上部を兼部していました。高校生の時はダンス部だったんですけど、高校を途中で辞めてしまったんです。芸能活動が禁止の学校だったので。そのあと1人で茨城から上京してきました」
──「青春がコンプレックス」っていう話がありましたが、CANDY TUNEとして活動してきたこの1年、青春を味わえているのでは?
「そうですね。学生時代ならでは青春に対して、コンプレックスは一生残ったままだと思うんですけど、それとまた違った青春は確かに感じられている気がしますね」
──今、がんばり続けている理由って?
「グループのため、メンバーのため、そしてそれを応援してくれているファンの方のためっていうのはめっちゃあるかもしれないです。あとは、ここ、CANDY TUNEで活動することを選んだ自分の責任。ここに来るのもめっちゃ迷ったんですけど、自分で決断して活動しているんだから、がんばらなきゃいけないじゃないですか。でも、がんばる理由なんて、あんまり考えたことなかったです。何のためにとかって考えだしたらできない気がする。もうなんかがむしゃらにやるんだ! と思ってずっと走っていますね、私」
──でも、がんばるために原動力みたいなものが必要じゃないですか?
「私、めっちゃメンタルが強いんですよ。昔はめっちゃ弱かったんです、へなちょこだったんです。でも、アイドルを好きになって、強くなれたから、がむしゃらにがんばれます」
──「アイドルを好きになって、強くなれた」というのは、どういうことがあったんですか?
小学生の頃からアイドルが好きで、アイドルっぽいかわらいらしい服を着ていたんですけど、地元が茨城の田舎だったから、めっちゃ目立つんですよ。そしたら、学校でイジメられるようになって。それで、かわいいものやアイドルのことが全部怖くなって、嫌いになっちゃったんです。当時は、AKB48のともちん(板野友美)が大好きだったんですけど、K-POPとかかっこいい系のアイドルはよくても、かわいい系の日本のアイドルがホントに苦手になっちゃって。テレビに映っていたらチャンネル変えちゃうぐらいトラウマになったんです。そのまま時がずっと流れて、高校生になって、かわいいアイドルになりたいと思っているのに、何もできず、ひたすら勉強ばかりしていたんです。真面目なので(笑)。でも、「アイドルになりたいのに何しているんだろう。どこに向かっているんだ、私は……」って気に病むようになっちゃって。結果、学校にあまり行けなくなって、引きこもりみたいな感じになっちゃったんです」
──そこからどう今に繋がっていくんですか?
「そういうつらい状況の時に、でんぱ組.incさんをずっと聴いていたんです。でんぱさんって、自分たちが不登校だった過去とかをお話されていて「今の私みたいな状態だった人がステージに立ってこんなにキラキラしているんだ」ってびっくりして。私もこうなりたーい! って思ったんです。過去にイジメられたり、学校へ行けなかったり、仕事でつらい経験をしたり、今の私みたいな人って日本中にたくさんいるだろうから、そういう人たちを救いたいと思ったんです。救える人になりたいと思ったんです。それで、でんぱさんの事務所のオーディションを受けたんですよね。そこでアイドルになったんですけど、解散してしまって、今、ここにいます」
──CANDY TUNEとしてどんな未来を思い描いていますか?
「とにかくめっちゃめっちゃビッグになりたい(笑)。行けるところまでどこまでも行きたいです。先輩のFRUITS ZIPPERさんがどんどん、どんどんすごいところまで行っている姿を見ているけど、私たちは私たちのペースで、焦らず着実に一歩一歩進んで行きたいです。でも、めっちゃめっちゃビッグになりたい(笑)」
写真=Junya.JP
取材・文=小畠良一
4/27(土)「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024」@豊洲PIT
チケットはこちら
♡CANDY TUNE
‘23年3月に、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ。メンバーは、村川緋杏、桐原美月、福山梨乃、小川奈々子、南なつ、宮野静、立花琴未の7人。グループ名には、フレーバーも形もさまざまな「CANDY」のように、好きなものも性格も違う個性豊かなメンバーが集まり、彼女たちのポップな「TUNE(旋律)」を奏でていって欲しいという想いが込められている。
◆CANDY TUNEオフィシャルサイト
◆CANDY TUNE公式SNS
X:@CANDY_TUNE_
Instagram:@candy__tune
TikTok:@candy_tune
◆メンバー公式SNS(X/Instagram/TikTok)
・村川緋杏
’99・12・3福岡県出身。射手座。
@bibian_ct1203/@murakawabibiann/@murakawabibian
・桐原美月
’03・2・21茨城県出身。魚座。
@mizuki_ct0221/@kirihara_mizuki/@kirihara_mizuki
・福山梨乃
’97・12・24東京都出身。山羊座。
@rino_ct1224/@rinomaru_/@rinomaru_
・小川奈々子
’99・10・1北海道出身。天秤座。
@nachico_ct1001/@__nchisan__/@__nachisan__
・南なつ
’01・3・17東京都出身。魚座。
@natsu_ct0317/@nattanntan/@nattanntan
・宮野静
’02・5・30神奈川県出身。双子座。
@shizuka_ct0530/@miyano_shizuka/@miyano_shicha
・立花琴未
’02・5・25福岡県出身。双子座。
@kotomi_ct0525/@kotomi_5chan/@kotomi_5chan