葵うたのweb連載【葵色日記】#39 梅が咲いたら

我が家の梅は2/20(火)の気温23℃で生き生きと開花。
私のちぢこまっていた体と心も梅の開花とともにようやく開いてきた感覚で、やっと冬眠欲から解放かと思っていたのに、その期待も長くは持たず。

“薄く点けた”暖房の中、フリースと厚手の靴下を履いて、足をギュッと組んで連載を書いています。
とほほ。

皆さんはお元気でしょうか。
寒いのに花粉は元気に飛んでいるみたいです。

電車の中で申し訳なさそうに鼻を噛み、くしゃみを必死に耐えている者同士、「つらいよね」「大丈夫ですよ」「すみません」と、目だけで会話する季節になりました。

今回はできればどこかに出かけたお話をと思っていたのですが、ここ最近は引きこもりを極めていて、写真もなく……。

必死になってカメラロールの自分を探して、出てきたものがこれです。

猫の日。

と言うことで、友人の帽子を被り爪とぎポーズです。

はしゃいでます。
Instagramに載せようと思っていたのに、気付いたら二日経っていました。
とほほ。

話は変わって、先日、2年前の夏に撮影した映画の試写会に行きました。

地方の撮影だったので、現地の役者さんとの久しぶりの再会に胸を弾ませ、いざ劇場へ。

試写会は公開前の完成した映画を、関係者に向けて上映する会。
俳優は編集に関わっていない限り(関わるのはとっても稀なケースですが)ここで初めて自身の出演した映画を見ます。

詳しくはまだ言えないのですが、とてもいい映画に出られたなと。
平凡な言い方になってしまい、もどかしいけれど。
静かで、とてもあたたかい映画。
画面の中で何かが起こっていると言うよりも、私自身の中で何かが起こる、記憶をくすぐられる映画でした。

試写会では、これからこの映画を観客に届けて育ててくださる関係者の方が見に来られます。
何が嬉しいって、その関係者の方が上映後に涙を流しながら、とつとつと感想を伝えてくださったこと。

さぁ、ここから。
出演して終わりではなく、たくさんの方に見ていただける努力を惜しまずしようと思います。

最近は、幸か不幸か時間がたくさんあるので、映画や本をたくさん見て、脚本を書いています。

一人で部屋にこもって頭を悩ませる。
気分転換に散歩したり喫茶店に行ったりすると今まで聞こえて来なかった言葉や音に出会うので、頭が情報過多でごちゃごちゃしていく。

それでも、新しい習慣が身に付いてきて、今年は今までとは違う年になりそうです。

頭がこり固まってきたので、次回の連載のためにどこかに出かけようと思います。

また、この連載に救われそうです。

【毎連載恒例のオススメの一冊】


「まほろ駅前多田便利軒」著者/三浦しをん

葵うたの aoi utano
’99・7・4埼玉県出身。蟹座。B型。
俳優・タレント。ドラマ「ガールガンレディ」、「パリピ孔明」などの出演経験があり、アニメ「Artiswitch」では主人公の声優を担当。blt graph.vol.96に水着グラビアで登場。ポストカード付きはこちら。最近では「AEON トップバリュ」のTVCMに出演。

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