【こちら月刊PAM編集部‼︎】vol.02 RAY×PAM

2023年2月にプレデビューし、同年7月に本格デビューを果たした雑誌大好きな2人=月刊PAMが、あらゆる「編集」をコンセプトに、定期ライブのゲストとのトークなど、熱く楽しい企画に挑戦する本連載。第2回は、11月20日に開催された定期ライブ「月刊PAM11月号」のゲスト・RAYのメンバーを本番前に迎え、初トークを繰り広げた。RAYのメンバー・紬実詩は体調不良のため残念ながら欠席となったが(ライブには参加)、月刊PAMの2人とRAYの4人が楽しいトークを繰り広げてくれた。

船井「3回ぐらいライブイベントで一緒になったことはあるけど、ちゃんとお話しするのはこれが初めて!」

宇都宮「最初は、音楽性にびっくりしますよね。うちのマネージャーが、RAYさんのライブを見ている時に口をあんぐりさせて『ヤバい!』って(笑)」

船井「初めてアー写を見た時に、ほかのアイドルとは違う異質な衣装で印象に残りました。ライブで見たら1人1人ちょっとずつデザインが違って、動くとフワッとなる。芸術的な衣装だなって思いました。初めてライブを見た時に、その音楽性がヤバくて思考停止しました(笑)。いわゆる音楽性にこだわって“楽曲派”って言われているアイドルさんはいくつも見てきたけど、そのどれとも違って、“楽曲派”という言葉では言い表せない魅力があって。特に『Meteor』って曲が好きで、お風呂でずっと聴いてます」

内山「月刊PAMさんのことは、SNSで知りました。RAYのファンでPAMさんを好きな方がいらっしゃって、私のタイムラインにもPAMの2人の自撮り写真がよく流れてきていて。それを見て『めちゃくちゃかわいい!』って、ビジュアルに心を奪われている状態でした」

琴山「大塚のライブハウスで共演させていただいた時に、初めてライブを見させていただいて。お2人とも、お歌がめちゃくちゃお上手じゃないですか。その歌声の印象が強いです。音源も聴かせていただいているんですけど、アーティストの方の歌い方というか、歌の表現力をお2人とも持っているなって思っています」

船井「うれしい~」

宇都宮「ありがとうございます!」

愛海「お2人は前のグループでの活動から一緒にやっているって聞いたんですけど、楽屋でも仲がいいし、ライブ動画を見させていただいても2人の波長が合っているなって」

琴山「MCもめちゃくちゃ面白いですよね!」

月海「私も曲をいろいろ聴かせていただいたんですけど、曲によって声色を変えたりしていて、すごいなって思いました。曲の中では特に『くゆりゆく』が好きで、ゲームっぽいピコピコ音と2人の大人っぽい歌の組み合わせがいいなって思います」

宇都宮「私たちから質問なんですけど、RAYさんのグループ名の由来を教えていただきたいです。私たち、グループ名の由来が気になりがちで(笑)」

内山「自分たちで付けたわけじゃないし、いろんな説があるんですけど、RAYは光線という意味の単語なんです。私的には、『RAYは光だし、希望だ』ってファンの方に言ってもらえるようになってから、『RAYは光であり続けていたいし、RAYがいるほうが希望だよ』ってファンの方に伝えるようにしていて。後付けになるけど、私の中でRAYというグループ名は光、希望という意味で捉えています」

船井「私からの質問は、全然違う角度から。私は個人的にミスドが大好きなんですけど、ミスドで好きなメニューはなんですか?」

琴山「エンゼルクリームです」

愛海「普通のドーナツにチョコがかかってる……チョコリング!」

月海「私は、オールドファッション」

内山「最近は、生ポンデリング。あれ、ぎゅっとしたらすぐに食べられる(笑)」

船井「そう! 私も3個買ったら、1個はぎゅっとする! 普通のポンデリングが1番好きだけど」

宇都宮「私は、チョコポンデリング一択で(笑)」

船井「じゃあ、次の質問です。RAYさんの楽曲は、シューゲイザーと呼ばれるコアな音楽がベースになっていますが、結愛さんはシューゲイザー作品のレビューを書いたり、どんどん吸収している印象があります。でも、もともとはそんなに触れたことのない音楽ジャンルだったと思うんです。みなさんは、今の自分たちの音楽性をどう消化しているんですか?」

内山「私は西野カナさんしか聴いてこなかったんですけど、RAYに入ってからいろんな音楽を聴くようになって、シューゲイザーも深く知っていって。RAYの音楽が大好きだし、いろいろ調べたりして音楽への興味も増して、めちゃくちゃ英才教育を受けているなって思っています」

愛海「私はアイドルしか聴いてこなくて、もちろんシューゲイザーも知らなくて。でも、普通じゃないちょっと尖ったことがしたいなって思っていたので、爆音の中で女の子が小さな声で歌っているRAYの楽曲はいいなって思っています」

月海「私は昔からバンドが好きで、シューゲイザーもめちゃくちゃ好きで聴いていました。逆に、アイドルのことはまったく分かりませんでした。でも、たまたまシューゲイザーと女の子の儚さってめちゃくちゃ合うな、これは発明だと思って、YouTubeで「シューゲイザー アイドル」って検索したら、RAYがヒットしたんです。そこでRAYのことを知って、たまたま新メンバーオーディションがあったから受けさせていただいて、今です」

琴山「私もシューゲイザーと言われる音楽は1回も聴いたことがなかったですし、かといってアイドルもめちゃくちゃ聴いてたわけじゃない。エレカシがずっと好きでした。でも、私が違うグループで活動していた時に、対バンでRAYを見た時に『なんだ!?』って衝撃を受けて。まお(月海)が言ってたみたいに、女の子とシューゲイザーの組み合わせの儚さに惹かれたんでです」

船井「RAYさんは、メンバーでいる時はどんな感じですか?」

内山「全員でわーってしゃべってる時が多い。ライブでも、その雰囲気のままパフォーマンスしたり。ただ、RAYには怖い感じの曲も多いので(笑)。そこは豹変してやってます!」

月海「よく話すのは、食べ物の話とか」

船井「分かる! 私たち2人は、本当に食べもののために生きてるんですよ! 朝起きた瞬間から、今日の3食は何を食べて、次の日の朝に何を食べるかを考える!」

宇都宮「ライブがある日は、ケータリングでこれを食べたから、じゃあ夜は何を食べるかとか(笑)」

船井「食い意地を張ってるんだよね(笑)。また私からの質問なんですけど、RAYさんって2022年9月に愛海さんとまおさん、実詩さんが加入して新体制になったじゃないですか。その時のもともといた側の心境が知りたいです」

内山「最初は、どうなることやらって思っていました。3人の加入前に活動休止期間もあって、ファンの方にも会えないし、RAYのことをちゃんと好きでいてくれるのかなって不安もありましたね。新メンバーがどんな子かも不安だったし。でも、めちゃくちゃいい子すぎる3人が入ってくれて、本当にありがとうって思っています」

船井「私たちは2人なんで、メンバーの入れ替わりって基本的にないじゃないですか。1人になったらやめるし(笑)。それでも、たまに『新メンバー入れる?』みたいな話をするんですよ。入れないんですけど(笑)。そんな私たちからしたら、新メンバーを待っている時の気持ちって、想像がつかないぐらいドキドキだろうなって」

内山「ドキドキでした。すぐ安心に変わりましたけど」

宇都宮「そうですよね……! もっとお話を聞きたいところなんですが、時間的にそろそろリハに向かわないといけないみたいです……! お互い良いライブにしましょう!」

目次

11/20開催「月刊PAM11月号」(東京・下北沢MOSAiC)ライブレポート

ライブは、月刊PAMの定期ライブ恒例となる2組のトークコーナーからスタート。月刊PAMの2人がインタビュアー的な役割を担い、10月にリリースされたRAYの3rdアルバム『Camellia』について、世界が終わる日に最後に食べたいもの、理想のアイドル像、RAYが海外で人気のある理由など、興味深い対話が展開された。

トークコーナーの後は、RAYのライブだ。渦を巻くような轟音サウンドに溶け込む、RAYの4人の繊細な歌声。その儚くも美しい音楽性は、まさに暗闇の中に差すひとすじの光のような、絶望の中に宿る希望のような輝きを放っていて、それはつまりシューゲイザーという音楽表現が持っていた「憂鬱すぎるけど、それでもちょっとは何かを信じていたい」というメンタリティとも重なり合う。その表情や振り付けのニュアンスも含め、シューゲイザーをベースにした音楽性を決して表層的にではなく、より深層の部分まで血肉にして表現しようとしていることが、彼女たちのパフォーマンスからは伝わってきた。相変わらず群雄割拠かつ多士済済のライブアイドルシーンだが、その中でもRAYが特別な存在だということを示したライブだったなと思う。

RAYのライブに続き、月刊PAMのライブがスタートする。2023年2月のプレデビュー後、様々なライブイベントに出演し、7月に本格デビュー。8月からは月イチの定期ライブを毎回ゲストを迎えて開催するなど、ここまで着実に歩みを進めてきた月刊PAM。そのライブは、ヤマモトショウが手がけた「くゆりゆく」、おやすみホログラムのプロデューサー・オガワコウイチが書き下ろした「息をする旅」、そしておやすみホログラムのカバー「ニューロマンサー」など、それぞれタイプは異なるが、2人の歌声の魅力がしっかりと伝わってくる楽曲を披露していく。ライブを重ねるごとに増す熱量も、今の月刊PAMの魅力だ。2024年1月21日(日)に本格デビューライブ以来となるワンマンライブを東京・新宿MARZで行う2人が、そこでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。RAYのパフォーマンスにも刺激を受けたことは間違いない月刊PAMの2人を、これからも追い続けたい。

文/大久保和則 写真/シミズソウタロウ

◯月刊PAM Twitter /Instagram

船井美玖(TwitterInstagram)と宇都宮未来(Twitter /Instagram)によるガールズユニット。編集部をコンセプトに2023年7月デビュー。圧倒的な歌唱力を武器としたパフォーマンスに定評がある。
2024年1/21(日)、新宿MARZにて1st ワンマンライブ開催予定。

◯RAY Twitter

愛海、内山結愛、琴山しずく、月海まお、紬実詩の5人によるアイドルグループ。「極北を目指すオルタナティヴアイドル」をコンセプトに活動。シューゲイザーという楽曲ジャンルのクリエイターから楽曲提供を受けている。  
今年10月、青木ロビン(downy、zezeco)、中尾憲太郎(Crypt City、勃殺戒洞、ex.NUMBER GIRL)、BOBO、ケンゴマツモト(THE NOVEMBERS)のドリームチームが制作した「火曜日の雨」をリードトラックとする3rdアルバム『Camellia』をリリース。2024年2/12(月祝) 、アメリカ村 BEYONDにて、RAY新体制初大阪ワンマンライブ「魅・楽・可・踊・狂」 を開催予定。         
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