気になるアナウンサーに迫るB.L.T.連載「ANA-LOG(アナログ)」を、B.L.T.webでも公開!
テレビ朝日新人アナウンサー
荒井理咲子さん
1年目とは思えない、落ち着いた雰囲気を持つ荒井アナ。実際はどんな人なのか——直撃しました!
——荒井さんがアナウンサーを志した理由やきっかけはなんですか?
「言語が好きというのが大きな理由です。小学校の時に香港に住んでいて英語が好きになり、高校の時にメキシコに行ってスペイン語を好きになったのですが、どうして言語が好きなのかを考えたら、特に言葉を音声化するのが好きだと感じました。英語やスペイン語では、日本語ではやらない舌の使い方、発声が楽しかったです(笑)。アナウンサーは、そういう音声化を極められる職業だと思い目指しました。実際、アナウンサースクールに通い始めて、『あなたの[なにぬねの]の[の]は違う、舌をこうして発声するんだ』と講師の方に注意されて、『これ私が好きなやつだ』って思って(笑)、やっぱりアナウンサーになりたいと思いました。特に原稿読みの練習は楽しくて、かなりやりこんでいましたね。ただ、人前に出る仕事を選んだのですが、本当に人前に出るのが苦手で、アナウンサーになった今でも緊張してしまうのが課題ですし、自分がテレビに出ているのを不思議に感じています(笑)」
——テレビを見ていると、とても落ち着かれているように見えます。
「まだまだニュースなどを伝えた後に『大丈夫だったかな』と心配になってしまいます。私が不安だと、見ている方も不安になってしまうので、もっと堂々と伝えられるようにしたいです。あと、その日に着る衣装を間違えたこともあるので、そういう間違いもなくしたいですね」
——意外ですが、ちょっとおっちょこちょいなところがある?
「そうなんです。基本的におっちょこちょいなんです(苦笑)」
——課題を感じられている一方で、アナウンサーとして荒井さんの強みになる部分は見つかりましたか?
「やはり言語は私の強みになってくれたらいいなと感じています。日本語はもちろんですが、英語、スペイン語は生活でずっと使っていた言語ですし、いかしたいです」
——ちょうど(取材日の)朝の「グッド!モーニング」で、自分を一言で表すという話題で「葛藤」と答えていました。その真意を知りたいです。
「正確に言うと、就活時の面接での『あなたは人からどういう人と言われますか?』という質問の答えです。『荒井といると楽しい』『元気が出る』と言ってくれる友人もいるのですが、自分的には100%ハッピーなタイプではないので、ある友人に言われた『荒井はいつも悩んでいるね。でも楽しそうだね』という言葉を思い出して『葛藤』と答えました」
——友人に指摘されるほど、そんなにいつも悩んでいるのですか?
「友人に言われて、自分でもいつも悩んでいるなと思いました(笑)」
——ですが、楽しそうということはポジティブに悩んでいる?
「だといいなと思います(笑)」
——日々葛藤している荒井さんは、失敗したり、大変なことに直面した時にどのように切り替えるのですか?
「毎日生放送をやっていますが、間違いや失敗をして放送中に引きずると、その後にも影響してしまうので、失敗してもその場では引きずらなくなりました。ただ、後で一人反省会を開きます(笑)。その時は客観的に考えるようにしていて、例えば『私は今悲しい……と思っている』というように主観で感じていることを引いて見るようにしていますね。それでも切り替えられなかったら、友人とカフェラテを飲みに行きます。その時はかなり濃い目にします(笑)」
——最後に荒井さんが目指すアナウンサー像、目標を教えてください。
「まずは基礎、発音がしっかりした職人みたいなアナウンサーになりたいですし、言葉1つ1つだけでなく、文脈も正しく伝えられるようになりたいです。鞄や靴などを作る職人さんの動画を見るのが好きなので、職人のようなアナウンサーになって、日本だけでなく海外の職人の方にインタビューするのも目標です。ほかにも、学生の時に英語の発音矯正や家庭教師のアルバイトをしていて教育にも興味があるので、アナウンサーとして携わりたい思いもあります」
取材・文/山木敦
あらい・りさこ
東京都出身。’23年テレビ朝日入社。帰国子女で英語、スペイン語が堪能。好きなことはドライブ中に自分で作ったプレイリストを聴くこと。
グッド!モーニング
毎週月〜金 前4・55〜8・00 ※一部地域を除く
平日(月~金)の朝に幅広いジャンルの情報をまとめて生放送でお届けする。荒井アナは総合司会の1人して月~金の全てに出演する。荒井アナ曰く「明る過ぎず、暗過ぎず、朝に適温の番組です」