伊藤純奈&松田好花「七色いんこ」で坂道の垣根を越えて夢の共演!

10月4日(木)、東京・渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoで、乃木坂46・伊藤純奈とけやき坂46(ひらがなけやき)・松田好花の初共演が話題の舞台「七色いんこ」が、晴れて初日を迎えた。同日の昼にはゲネプロ(公開リハーサル)と伊藤&松田が出席しての会見が行われ、B.L.T.も取材を敢行! その模様を余すところなくお伝えしちゃいます。

漫画の神様・手塚治虫が作家活動の後期(1981〜’83年)に発表した異色のクライム・エンターテインメントを、ひらがなけやきのメンバーが多数出演した舞台「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」も担当した畑雅文が脚色し、「最遊記歌劇伝」などを手がけた三浦香の演出によって、よりショーアップされたステージへとパワーアップ! 元宝塚歌劇団宙組の男役として知られる悠未ひろをはじめとしたキャスト陣(全員女性)も、安定感のある芝居と歌唱で伊藤と松田を引き立てました。

今作で5作目の舞台となる伊藤は、主演としての存在感を見事に発揮! 男性役ということで、普段よりさらに低めながらよく通る声でセリフをまわし、舞台に映える〝天才役者〟七色いんことして演じていました。一方、いんこの〝宿敵〟ながら、心の奥底では彼に惹かれている女刑事・千里万里子役の松田好花は、クラシックバレエで培ってきた確かな技術と舞台度胸で、パワフルな演技を披露。揺れ動く女心を、体全体で表現します。
物語は、代役専門の天才役者にして盗みも天下一品という七色いんこと、彼を追う千里万里子刑事の心模様を軸に、2人にまつわるエピソードが解き明かされていきます。演劇の世界的名作のストーリーや設定があらゆるところで感じられるのも特徴で、舞台上で劇中舞台が展開されるという手法は、目の肥えた演劇ファンをも唸らせること間違いなし……!?

 

約1時間50分、インターバルを挟むことなく駆けぬけるようにして展開されるステージを無事に終えた伊藤と松田、そしてカンパニーの皆が、晴れやかな表情でカーテンコールに応えます。10/8(月・祝)までの5日間、10/6(土)と7(日)はマチネ(昼公演)・ソワレ(夜公演)があるため、芸術の秋にふさわしい見ごたえのある舞台を、ぜひとも劇場で体感してみてください!!

 

以下、初日会見に出席した伊藤と松田のコメント全文を掲載~!

──初日を迎えての気持ちや意気込みを。

伊藤「七色いんこ役をやらせていただきます、乃木坂46の伊藤純奈です。初日を迎えるということで……稽古時間も短くて、私と(松田)好花ちゃんが揃う時間もなかなかなかったんですけど、演出家の三浦(香)さんをはじめ、カンパニーの皆さんがすごく優しくて、いろいろなことを教えてくださったので、何の心配もなく初日を迎えられそうです。セットとか衣装とか、今までにない感じになっているので、すごく楽しめると思います」。

松田「千里万里子役を演じさせていただきます、けやき坂46の松田好花です。本格的な舞台自体が、この『七色いんこ』が2回目なので、『何の心配もない』と言われていた純奈さんとは逆で、私はすごく緊張していて、どうなるんだろうという気持ちがすごくあるんですけど……本当に周りの共演者の方々、演出家の三浦さんだけじゃなく、ほかの皆さんもたくさん、もちろん純奈さんもアドバイスをくださったので、本番の舞台でしっかり生かせるようにがんばりたいなと思います」。

──初共演ですが、お互いの印象は?

伊藤「〝はじめまして〟(のあいさつ)をしたのが、ビジュアル撮影の日だったんですけど、坂道シリーズというか、乃木坂は人見知りのメンバーがすごく多いので、このちゃん(松田)も人見知りかな? と勝手なイメージをもって現場へ行ったんですけど、最初っからすっごく笑顔で、気さくでした。私も人見知りをしないタイプなので、初日から仲良くできました。(松田が)すっごく人懐っこいので、かわいいです。ワンちゃんみたいで(笑)」。

松田「学年は(伊藤が)一つ上なんですけど、19歳で同い年なんです。でも、そう思えないくらいオーラじゃないですけど……大人っぽい感じがして。本当に同い年なのかな、と思ってしまうくらい舞台上でも存在感がすごくあって、憧れの存在になっています」。

──舞台のここを見てほしい、というポイントは?

伊藤「さっきもお話しましたが、セットの展開というか……目まぐるしく、舞台上で起きていることが大きく動くので、1人ひとりにフォーカスして見るのもいいんですけど、全体的な〝画〟を見ていただくといいんじゃないかな、と私は思います」。

松田「セットもそうなんですけど、衣装がとてもオシャレなんです。何て言うんだろう……美術館を見ているような気分になるようなセットだと思うので、そこも見どころかな、と思います」。

──月刊誌B.L.T.です。準備期間がそれほど長くない中、演出の三浦さんからの指示が大きなポイントになったと思いますが、何か印象的な言葉はありましたか?

伊藤「『きれいにやりすぎなくていい』と、いつも三浦さんはおっしゃっていて。私は最初、七色いんこがクールな感じととらえて役づくりをせっせとしていたんですけど、ちょっと三浦さんとお話をして、『全編を通してクールじゃなくてもいいんじゃないか』とか、普段アイドルとして活動していて、きれいな姿でステージや板の上に立っていることが多いので、『もっと汗だくで、無我夢中な姿も見せていいんじゃないか』といったアドバイスをいただいて。『あ、その通りだな』と思いましたし、その言葉をお芝居に生かせていると思います」。

松田「私も演技経験自体があまりなかったので、とにかくがむしゃらに台本の読み合わせとかをやっていた感じなんですけど、『逆に、その感じが千里万里子っぽいから、そのままでいっていいよ』と、三浦さんが言ってくださったんです。なので、あんまり役づくりを考えていなくて。とにかく必死にやらなきゃ、ってなっている私自身が千里万里子っぽかったらしいので(笑)、ありのままの私で舞台に立つことにしています」。

──伊藤さんから見て、松田さんは千里万里子っぽいですか?

伊藤「っぽいですね、すごくかわいいです(笑)。このちゃんの歩き方って面白いんですよ。いい意味でアニメっぽいというか、いつもプリプリって感じで歩いていて、かわいいんです」。

──逆に松田さんから見て、純奈さんのいんこっぽいところは?

松田「やっぱり稽古を重ねていくうちに、だんだんいんこに見えてきて、本当に男だなっていうふうに、最近思ってきました(笑)」。

──天才役者、初めての男性役という「2つの大きな壁」を、伊藤さんはどう乗り越えたんでしょう?

伊藤「最初に、このお話をいただいた時、〝天才役者〟だとか〝男性役〟というパワーワードに『おぉっ!?』ってなったんですけど、アドバイスをしてくださる方が身近にたくさんいらっしゃって。ひとつ、お稽古を終えると『ここの立ち回りは、もっとこうした方がいいよ』と、すぐ教えてくださる方もいましたし、役者としていろいろな役に変わるというシーンもあるんですけど、そんなに深く考えすぎず……いんこからすると、彼がその役になりきっているという考え方になるので、三浦さんからの演出と合わせて演じるようにしています」。

──稽古に入ってから、私生活でも気をつけたことは?

伊藤「何だろう……ふだんの歩き方も、特に姿勢が良かったりかっこいいというわけでもないので(笑)、この期間中は振付の先生とかにも聞いて、歩き方をいろいろと教えてもらったりして。これも、共演者の方がすごく優しく教えてくださるので、何の苦労もなくできているように思います」。

──男性の方に直接〝男性らしさ〟を教えてもらったということは?

伊藤「男性の方に聞こうかなとも思ったんですけど、逆に客観的な〝男性らしさ〟がわからないんじゃないかなって。女性が男性役を演じる時に、女性が意識する男性らしさを聞いた方がいいのかなと思って、女性に聞いていました」。

──いんこは盗みの天才でもありますが、伊藤さんが盗みたいものは?

伊藤「人から、ですか? ……私、大きな夢がないというか、『何かをしたい!』って強欲に言える人がすっっごい羨ましいなと、ずっと思っていて。『私、○○になりたいんです!』とか『絶対に将来は大きな家に住みます!』みたいに大きな夢をいくつも持っている方が羨ましいので、その夢を盗みたいですね(笑)」。

──坂道シリーズがこうした舞台で共演するのも珍しいですが、率直は感想は?

伊藤「私も、ひらがなけやき(けやき坂46)さんのメンバーとお仕事をするのが初めてだったんですけど、あまりグループ同士では関わることがないので、すごく新鮮だなと思いました。この先また、漢字の欅(欅坂46)とひらがなけやきと私たち乃木坂とで、お仕事をする機会が増えていくと思うので……実際、舞台(11/16〜25にTOKYO DOME CITY HALLで上演される『ザンビ』)も決まっていますし、これをきっかけにとは言わないまでも、共演が増えたらいいなと思います」。

松田「私も、以前にちょっとだけ乃木坂さんとお仕事をしたことがあったんですけど、舞台のように長期間で関わることが初めてでした。乃木坂さんや漢字欅さんに憧れて、ひらがなけやきに入ったので、今まで見ていた憧れの方々と一緒に、こういうふうにお仕事できていることが、本当にうれしいです」。

伊藤「うれしいんだ〜、そっか〜(笑)」。

松田「はいっ(笑)」。

伊藤「こんな感じでいつも、(松田が)フニャフニャしながらうれしいことを言ってくれるので、照れますね、こっちも(笑)」。

──お2人、この舞台期間で仲良くなりました?

伊藤「はい、だいぶ。楽屋の鏡間も隣同士で、私がちょっとふざけると、このちゃんが叩いてツッコんでくるんです(笑)。昨日も舞台で場当たりしていたんですけど、私が出る直前までふざけていたり、私が出ないシーンで歌う歌が大好きで、一緒に歌ったりしていて。そういう時に『ほら、行って〜!』って押しにやって来たり。今、同い年なので、全然気兼ねなく……でも、まだ『純奈さん』呼びが取れてないので、最終日までに──」。

松田「(食い気味に)私も考えていたんですよ。(呼び方を)どうしようかと思って。どうしたらいいですかね?」。

伊藤「最終日までに『純ちゃん』って呼ばせられるようにします(笑)」。

──質疑応答は以上です。最後に、伊藤さんから公演を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

伊藤「はい、原作が手塚治虫さんということで、本当に大きな作品なんですけれども、ふだんはアイドルとして活動している私とこのちゃんが、いい意味でアイドルらしくないような舞台にできるよう、がんばっていきたいと思います。公演期間は短いんですけど、すごい濃い時間だったなと見せられたらいいなと思うので、楽しみにしていてください」。

伊藤・松田「ありがとうございました!」。

 

text=平田真人

 

 

©舞台「七色いんこ」製作委員会

 

「七色いんこ」
【公演期間】  10/4木〜10 /8 月・祝
【劇場】 AiiA 2.5 Theater Tokyo
【出演】
伊藤純奈(乃木坂 46) 松田好花(けやき坂 46)/
美優 今村美歩 岡村さやか 高橋紗妃 蘭舞ゆう 後藤紗亜弥 山﨑紫生
清水 彩 藤山由依 伊藤菜実子 雄賀多あや 内藤由利子 亀岡菜花 久保田真理 /
柿丸美智恵 / 悠未ひろ