けやき坂46初舞台「あゆみ」がいよいよ開幕!

東京・渋谷のAiiAシアターで、けやき坂46(ひらがなけやき)が初舞台『あゆみ』の公開リハーサルを行った。

岸田國士戯曲賞を2010年に受賞した柴幸男(劇団ままごと)の代表作で、1人の女性(=あゆみ)が歩む人生の時間軸を、10人のメンバーがシーンごとに入れ替わって演じていくのが特徴。20日の午後は、グループの年長メンバー(井口眞緒、潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高瀬愛奈、東村芽依、松田好花、宮田愛萌、渡邉美穂)で構成する「チーム・ハーモニカ」が、大勢のメディア関係者や取材陣を前にして、堂々の演技を披露した。

舞台装置はいたってシンプル。楕円形で奥側が上り坂になっている白いステージに、小道具の白い本が10冊置かれているのみ。定時になり、少しずつ客電が暗くなるとともに井口眞緒から順に、袖から真っ白な衣装をまとい、ハーモニカを吹きながらメンバーたちが登場する。エチュードのような感じでそれぞれが自由なやりとりを見せたあと、プロローグとなるセリフを全員のユニゾンで読み上げる。その一体感は、これまでのライブツアーや1カ月以上に渡る稽古で培われたものであることは、言うまでもない。

 

 

ひとりの赤ん坊──主人公・あゆみがまさしく〝はじめの一歩〟を踏み出す場面から始まり、幼年期や小学生時代、思春期を経て自身が母親になり、いつしか自身の生涯を振り返る、というのが、大まかなストーリー。各メンバーが場面ごとに主人公・あゆみと、彼女に関わりのある人物(両親や同級生、恋人、飼い犬など)に扮して、何気ない日常の中に宿る人生の機微を体現していく。舞台の後半、年齢と人生経験を重ねたあゆみが自身の生きざまを回顧するシークエンスでは、渡邉美穂が重要な役どころを担当。本番では芝居を超えて本物の涙を流し、役に没入しているさまがうかがえた。

エピローグでは、再びメンバー全員でラストを締めくくるセリフをユニゾン。暗転したのち、完全燃焼した命を思わせる真っ赤な風船が多数ステージに舞い、情感あふれる90分間に幕を下ろした。

初めて人前で一公演を演じ終えたという安堵、滞りなく舞台を運んだことへの達成感、そして初日を控えての緊張感が入り混じった、何とも複雑な表情を見せたメンバーたち。だが、メディアからのカーテンコールには屈託のない笑顔を見せ、彼女たちのキャッチフレーズである〝ハッピーオーラ〟を劇場内に振りまいた。

終演後は、年少組の「チーム・カスタネット」も合流、全20人のメンバーが出席しての囲み取材が行われた。その一部始終を記すことで、舞台「あゆみ」のレポートの幕を、ひとまず閉じることにする。

 

 

<けやき坂46メンバーコメント>

東村芽依
奈良県出身、19歳の東村芽依です。私は、ふだん声が小さいとよく言われるので、大きい声を出して頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

加藤史帆
東京都出身、20歳の加藤史帆です。20人全員で支え合って、最終日まで全力で頑張ります。よろしくお願いします。

齊藤京子
東京都出身、20歳の齊藤京子です。けやきに入って、お芝居をさせていただくのは今回が2回目で、ドラマをやらせていただいた時は〝怒鳴り役〟だったんですけど、今回はまったく違うので、どんな役でもできるように頑張ります。よろしくお願いします。

潮紗理菜
神奈川県出身、20歳の潮紗理菜です。いろいろな役をやらせていただくので、一つひとつの役が伝わるように、一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。

高瀬愛奈
大阪府出身、19歳の高瀬愛奈です。元々、舞台を観るのが好きだったので、このような機会をいただけてすごくうれしいです。初舞台なので、いろいろ不安なこともあるんですけど、観ていただいたみなさんの心に残るような舞台にしたいと思います。よろしくお願いします。

宮田愛萌
東京都出身、19歳の宮田愛萌です。演技をさせていただくのは初めてなので、いろいろな役があるんですけれども、しっかりと演じられるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

松田好花
京都府出身、18歳の松田好花です。私は……観に来てくださったお客さんが、もう一度観たいと思えるような舞台にできるように、自分らしく頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。

渡邉美穂
埼玉県出身、18歳の渡邉美穂です。たくさんの方々を涙させられるような迫力のある演技をしていきたいと思っております。よろしくお願いします。

井口眞緒
新潟県出身、22歳の井口眞緒です。初めての舞台で緊張して、セリフが飛ばないかなど不安はいっぱいありますが、集中してミスをしないで乗り切りたいです。よろしくお願いします。

佐々木久美
千葉県出身、22歳の佐々木久美です。初舞台なのですが、観に来てくださった方に何かを感じてもらえるような、そんな舞台に20人でしていきたいです。よろしくお願いします。

富田鈴花
神奈川県出身、17歳、富田鈴花です。今回、真っ白な衣装に真っ白なステージで、私たちの色を出していけるような舞台になっていると思うので、千秋楽まで20人で頑張っていきたいです。よろしくお願いします。

丹生明里
埼玉県出身、17歳の丹生明里です。演技をすることが好きなので、舞台を経験できて、とてもうれしいです。20人で頑張ります。よろしくお願いします。

小坂菜緒
大阪府出身、15歳の小坂菜緒です。私は演技がとても好きなので、自分らしい演技をみなさんに見せられるよう、全力で最後まで頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

高本彩花
神奈川県出身、19歳の高本彩花です。私は、『チーム・カスタネット』では一応最年長になってしまったので、みんなを引っ張っていけるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

佐々木美玲
兵庫県出身、18歳の佐々木美玲です。私は、初めての舞台なのですごく緊張しているんですけど、一つひとつの役を大切にして演じられたらいいなと思っています。よろしくお願いします。

柿崎芽実
長野県出身、16歳の柿崎芽実です。『あゆみ』を観たたくさんの方に感動を届けられるように頑張ります。よろしくお願いします。

影山優佳
東京都出身、高校2年生の影山優佳です。私は元々、女優志望だったので、今回、舞台を経験させていただけることができて、本当にうれしいです。なので、私個人としても、ひらがなけやきとしても、次に繋がる一歩になるような舞台にしていきたいと思いますので、一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。

河田陽菜
山口県出身、高校2年生、河田陽菜です。この舞台を通じて演技の楽しさに気づけたので、本番でも楽しんでいけたらいいなと思います。よろしくお願いします。

金村美玖
埼玉県出身、15歳、金村美玖です。この舞台は、あゆみという1人の少女を、各チーム10人ごとで演技をするのですが、それぞれの役の年齢や性別などがわかるような演技ができたらいいなと思います。よろしくお願いします。

濱岸ひより
福岡県出身、中学3年生(※緊張からか、高校1年生なのに言い間違える)15歳の濱岸ひよりです。いつも声が小さいと言われるので、ハキハキ喋れるように頑張ります。よろしくお願いします。

 

Q:ひらがなけやきとして初めての舞台ですが、この話を初めて聞いた時の気持ちは?

加藤「初めて聞いた時、私は……『嘘でしょ、できない』って思いました。でも……私は舞台について何も知らなかったので、怖いとか不安とか、そういうことしか考えられなかったんですけど、本格的な稽古が始まると、演出家の(赤澤)ムックさんをはじめ、スタッフさんが丁寧に指導してくださって。20人で支え合って稽古期間を過ごしたので仲も深まったし、すごい……今、舞台をやっていてとても楽しいと思えるので、本当に今回このような機会をいただけたことに感謝しています」。

「初めて舞台をやらせていただけると聞いた時は、正直とても驚いて、口がポカ〜ンとなって、何も言葉が出なかったんですけど、初めてということもあって不安も大きかったり、いろいろな感情が生まれたんですけど、昨年、みんなでドラマをやらせていただいて、その中で演技の楽しさを学ばせていただいたりしていたので、ジャンルがちょっと違うのかもしれないですけど、また、こうやって演技だったりお芝居だったりができるんだなと思って、すごくうれしかったですし、ワクワクな気持ちでした。本当にこういうふうに素敵な機会をいただけて感謝の気持ちでいっぱいです。頑張ります」。

この舞台は1人を10人で演じていますが、苦労している点などありますか?

渡邉「この舞台『あゆみ』は、ダブルキャストで一公演10人ずつ出演させていただいているんですけども、必ず1人2役以上は役があって、人によって犬だったり、男性女性と年齢や性別を問わず、いろいろな役があるので、その中で各シーンごとで役も違ってくるし、その時の感情も違うので、それを場面ごとに切り替えるのが難しいなと感じたり……あとは背格好だったり声質で、今(演じているのは)男性なのか女性なのか、若い人なのか年老いた方なのかというのを一瞬で、観ている方々に理解をしてもらうために、身体を使って表現するっていうのに、すごく苦労しています」。

佐々木(美)「私も美穂が言ってくれたとおり、1人一役ではなくて1人が何役も演じるので、同じ動作を入れたりとか、工夫するのがすごく難しいなと思ったし、今の年齢じゃなくて、小さいころとかおばあちゃんのころとかを演じたり、あとは……性別が違う男性とかもそうだし、あとは……声の量もいつもの小さい声じゃなくて、最低限が大きい声で、そこからどんどん(声量を)上げていくっていうのが、難しかったです」。

Q:とてもいい舞台でした。佐々木久美さん、実際にメディア陣を前に通しで舞台を披露しましたが、率直な感想をお願いします。

佐々木(久)「やっぱり今まで、お客さんと言うか……初見の方が舞台を観てくださるのは今日が初めてだったので、本当に始まる前は緊張してしまって。自分たちは、この舞台を何回も通し稽古とかでやっているので、初めて観る方がどういうふうに感じるんだろうって、すごく不安だったんですけど、みなさんが初めて観てくださるので……何だろう、見入ってくださっていたのが、すごくわかって、そこで私たちもさらに気合いが入って。今までで一番いい舞台ができたんじゃないかなと思います。でも、まだ今日が初めてで、これから何公演もあるので、これからもっと舞台を成長させ続けられたらいいなと思います」。

Q:舞台の後半で、渡邉美穂さんが重要な役割を担っていますね。

渡邉「最後の方で『ごめんなさい』と謝るシーンがたくさんあって、ちょっとそこで本当に申し訳なくなってきて、(演技を超えて)涙があふれてしまって……。でも、今日が初めてだったんですよ、こうやって涙が出たのは。初めて役にのめり込めたなって感じられたので、それを残りの公演、千秋楽までたくさんあるので、全部の公演で役にしっかりのめり込めたらいいなって、あらためて感じました」。

Q:みなさん、1時間半舞台上に出ずっぱりでしたが、それについては?

影山「最初は、それぞれに役があってシーンによって舞台に出たり出なかったりするのかと思い込んでいたんですけど、実際にやってみたら、ずっと……しかもステージのど真ん中で座っていたり寝ていたりするのが、本当に最初は戸惑って。今でも1時間半出ずっぱりというのに結構、違和感もあるんですけど、そのぶん舞台に集中していられるので、逆に私たちのモチベーションを上げてくれるような仕掛けになっているのかなって。その役を演じていない時もずっと舞台で〝中の人〟の1人として存在しているので、そういうところにも注目していただけたらなって思っています」。

Q:役を演じていない時も緊張感がありますか?

影山「はい、汗とかすごくて。あと、私はドライアイなんですけど、本番中は目薬をさせないので、そこは唯一困っているところです」。

舞台の展開とともにみなさんの役がどんどん変わっていきますが、やはり転換は難しいですか?

齊藤「難しかったです。私はお母さんと、え〜……あ、老若男女やったんですけど、そんなに変えられなくて。いろいろな役をやるのが難しかったです。お母さんから子ども、という感じで、いきなり年齢が落ちるので、そこの切り替えが大変でした。今でもあんまり慣れていないんですけど、お母さんをやる時は『あら〜〜』って(語尾を)伸ばしたりとかしました(笑)」。

Q:途中で混乱したりは?

齊藤「あ、以前にドラマをやらせていただいた時に〝怒鳴り役〟をやったので、最初に(稽古で)お母さんを演じた時に、『そのお母さんはキレてるんですか?』って言われてしまいました。最初のうちは何でもキレていましたね……」。

松田「やっぱり、ずっと出ずっぱりの舞台なので、グルグル(楕円状のステージを)まわっていくんですけど、役が入れ替わる時は絶対に、2つのシーンが同時に存在する状態になって、一つの方が終わったら、すぐにこっちのセリフを始めるっていうふうに、お客さんを飽きさせないようなつくりになっていて。自分たちが(役を演じる番になって)立って、その場に行くまでのセリフとかタイミングが細かく考えないといけなかったりするのが、苦労しました」。

Q:セリフも多いですよね。

松田「そうですね、セリフも多いですし、ずっと舞台上にいるので、ほかのメンバーの役柄のセリフまで覚えてしまったりして、楽屋とかでも違う子のセリフを言って遊んでみたりとか、そういうことができるくらい、みんな集中していると思います」。

Q:犬の役を演じましたが、いかがでした?

松田「犬を飼ったことがなかったので、あまり……どういう動きをするのかとか知らなかったんです。なので、ちょっと動画で見たりとか、役者さんが見本でやってくださった時があったので、それを参考にして『自分は犬だ』と思い込んで、楽しみながらやっています」。

Q:佐々木久美さんも犬を演じていますね。

佐々木(久)「私は身長が一番大きいので、絶対に犬役はないだろうなと思っていたんですけど、まさかの犬役になってしまって(笑)。松田好花ちゃんと一緒で、結構、仕草とかを動画で研究したんですけど、好花ちゃんは小型犬なんですけど、私は大型犬に見えるってスタッフさんに言われてしまって。でも、同じ犬という設定なので、共通にするのがちょっと難しいなと思いました」。

Q:お気に入りのシーンはありますか?

柿崎「私がお気に入りなのは、自分に子どもが生まれて、おもちゃの売り場へ走っていって、『これ、これ!』って、ねだる時の高瀬愛奈の動きです。自然と笑顔になれるくらい、すごく好きです」。

加藤「円形の中で寝っ転がるシーンがあるんですよ。そのシーンが唯一休めるので、そこが好きです(笑)」。

Q:劇場パンフレットに「妹分、アンダーと言わせない。どの坂だって越えてみせる」とありますが、越えられそうですか?

佐々木(久)「私たちの位置づけはまだ今いち決まっていなくて。漢字(欅)さんは、みなさんクールなイメージを持たれていると思うんですけど、欅坂46の中にもう一つチームがあって、〝ハッピー担当〟が私たちだと、今は思っていて。漢字さんにくらべたら知名度も低いですし、成し遂げてきたことも少ないんですけど、私たちの良さをもっといろいろな人に知ってもらえる一つのきっかけと言いますか、この舞台がチャンスになったらいいなと思います」。

 

けやき坂46 舞台「あゆみ」
【日程】4/20(金)〜5/6(日)
【会場】AiiA 2.5 Theater Tokyo