かすみ草とステラ・渡辺萌菜新連載【もえなす偶像研究室!】vol.4 江嶋綾恵梨

かすみ草とステラのメンバー・もえなすこと渡辺萌菜がB.L.T.webで新連載をスタート。その名も、「もえなす偶像研究室!」。研究室長のもえなすが気になったBeautiful Ladyに、直接気になったことや知りたいことをインタビューする企画です。さらに、カメラを得意とするもえなすがそのBeautiful Ladyを綺麗に可愛く撮り下ろします! 
もえなすが研究する4人目のBeautiful Ladyは、もえなすの所属する「ときどき、カメラ部。」のメンバーでB.L.T.でもおなじみの江嶋綾恵梨。

渡辺:来てくださってありがとうございます! ずっと最近この連載の話をしてくださっていて、「できたらいいな!」って2人で話してたから、こんなに早く実現するとは思わなくて。

江嶋:私も! もえなすちゃんのインスタかXか何かで、自分で写真撮ってインタビューも自分でやってるって書いてて。マルチだなと思っていて! ちょうど写真展(『ときどき、カメラ部。写真展 in 清里』)もあったから!

渡辺:そう! 写真展を今渋谷で行っていて!(今回、写真展が行われている渋谷の「beer bar Cyblume」さんで撮影・インタビューを行わせていただきました。)写真展のための撮影を今回もみんなで出来て、夜中もたくさん喋れたぐらい、楽しかったんですよ!

江嶋:あの時もえなすちゃん途中合流だったと思うんだけど、福岡から来たんだっけ?

渡辺:そう!(笑)

江嶋:普通に1日目の撮影中にインスタのストーリー見てたら、福岡にいるって書いてて!「待って!今日来るよね?」ってみんなで言ってて! めっちゃタフと思った!

2人:(笑)

江嶋:1日目の最後のタイミングで来てくれて! ちょうど、お風呂に入った組と就寝組とで分かれてたんだよね。そこでお部屋に来てくれて、一緒に色々馬鹿話(笑)の集いに付き合ってもらったんだよね。私と、沖口(優奈)ちゃんと、(ヨシモリ)ユウナちゃんと、(鹿沼)亜美ちゃんだったかな。

渡辺:最高でした!

江嶋:温泉行って、帰ってきてちょうどもえなすちゃんが来たから、拉致しました。

渡辺:幸せな拉致でした。

江嶋:めっちゃうれしかったな!

渡辺:2日間どうでしたか?

江嶋:やっぱ泊まりっていいよね。みんなが結構、女の子だけどサバっとしてるじゃん?

渡辺:はい! みんな(笑)。

江嶋:だし、みんなグループとかにいると、役割が似てる子たちが集まっているんだよね。MCしたり、リーダーだったりと喋れる子たちが多いじゃん? でカメラが好きっていう。楽しくて気を遣わなくていいし、合法の旅行(笑)だよね。みんなでスケジュール合わせて行こうってなると絶対無理じゃん? だから、旅行にみんなで行けるっていうのがすごいうれしい! カメラ部みんなで来られたから賑やかだったし。

渡辺:本当に旅行の延長線にある感じがして!

江嶋:そうそう! 撮影中もカメラマンを結構ゆるっとやってるので(笑)。

渡辺:ゆるっと(笑)。

江嶋:着いてすぐに写真を撮らずにご飯を食べてとかそういうのもあるから。仕事だけど、仕事じゃないっていうお仕事が私結構好きだから!

渡辺:じゃあ、普段の自分がしてるお仕事とかも?

江嶋:結構そうかもしれない。それこそ今ヨガのお仕事をやっているけど、いい意味で仕事だと思ってないのかな?

渡辺:かっこいい! 今日実は聞きたかったのが、アイドルを卒業されてからの歩み方を聞きたくて。何かのインタビューで、「今年は“らしくない”自分になりたい」ってことをおっしゃっていたから、それってどういうことなんだろうなって聞きたかったんです!

江嶋:読んでくれたんですね! ありがとうございます(笑)。

渡辺:自分がアイドルを卒業された後、進路を選ぶときって、自分の好きなものから選んだんですか?

江嶋:そう! でも何個か候補はあって……。それこそカメラの仕事も1個候補に入ってたんだよね。ヨガもそうなんだけど、自分が活動している中で伸ばせてたことや、趣味とか好きなことを続けていきたいなって。せっかく今までアイドルをしてきたから、それをスパって切っちゃうよりは、その延長線上に自分の先の人生があればいいなって。それで、カメラを考えたんだけど。でも私自身、結構カメラのこだわりがすっごい強いの。こう撮りたいっていうのが結構自分の中ではっきりあるからこそ、お仕事ってなったときに、柔軟に対応はできないかなって思って。

渡辺:自分が好きな写真を撮りたいっていうこと?

江嶋:そう。できるんだけど、ちょっとやだなって思うことがあって。お仕事ってなると、やっぱりレンズを替えて違う撮り方をする場面だったりとか、クライアントさんがいてこういう感じにしてくださいみたいなのがあるでしょ? だから、自分はカメラを仕事にすることは違うかなって。でもヨガは、自分の癒しとか身体をよくしてあげたいというテーマはあるけど、それ以外の「絶対これ!」みたいなテーマがなかったから、仕事にできたのかなって思ってて。結構、私めっちゃこだわり強いの(笑)。

渡辺:それはずっと?

江嶋:ずっと。こういうカメラ部のときは、こだわりまくれるじゃん? 特に決まりもないから。だから写真は、活動している時も好きだったかな。実は、ソロ曲で作詞とかしてたこともあったけど、それも結構こだわりが強かったと思う(笑)。

渡辺:どんなこだわりがあったんですか?

江嶋:歌詞とか書いてたりすると、「こういう言葉の方がいいんじゃない?」とか考えたり、話し合いをしても「いや、これがいいんです!」みたいな(笑)。ものづくりに関しては、多分すごいこだわり強い方だと思う。

渡辺:プロフェッショナルだ!

江嶋:かなぁ。だから仕事ってなると、ある程度調和していくことが必要になるから、カメラは趣味、ヨガは仕事! って考えてて。でもヨガも最近こだわり出てきてるから(笑)。

渡辺:仕事に変化が生まれているってことですか?

江嶋:ずっとやってると、「もっとこうしたいだったり、ああしたい」っていうのが出てくるから……。でも、「絶対にこう!」っていうのは、ヨガを始めてからはなくなったけどね。今まで目標を決めてそれに向かって着実にやっていくみたいな感じで、結構ガチガチにやってたけど、ヨガを始めてからは、「こういうことやりたいです」ってふわっとは言うけど、あまり決めすぎずに、来たお話をやるみたいな感じ。それが、結構“らしくない”!(笑)

渡辺:そうなんですか!

江嶋:「これやりたい!じゃあ、こうしよう!」が結構自分の中でベースにあるから、今までは、「こうなりたいから、これをやっていく」って細かく決めていて……。だけど、10代からそればかりやってきたから、逆にそうじゃない生き方もよいかもと思った。でもね、決まってないからこそ、「来月仕事あるかな?」とか「来月、何も入ってないけど大丈夫そう?」みたいな不安に思うこともあったけど、去年からちょっと“らしくない”を意識し始めて。結果、歌のお仕事をいただいたりもして、去年は歌をすごいやる1年だったんだけど、多分自分でこだわりを持って決めていたらお仕事をやれてな買ったから、こういう生き方もあるなっていうことを知りました。そして、今年も去年に引き続き、“決めない!ってことをやる”ようになりました。

渡辺:そのことを意識してから、自分の変化ってありましたか?

江嶋:のんびりするようになったかも? 気持ち的に?

渡辺:余裕が出てきた?

江嶋:今までせかせかしていたわけじゃないけど、「いつまでにこれをやらないと!」とか、ちょっと余裕ない感じが普通で毎日忙しいみたいな、そういうことがいい意味でなくなって。家でぼーっとしたりとか、間の時間ができてそういう時間で「次何しよう?」って考えられたり、普通に遊んだりそういう時間が増えて、結構変わったかもしれないです。余裕ってこういうことかみたいな!

渡辺:素敵です!

江嶋:全くうれしくなかったよ、今まで(笑)。休むと怖いって思ってたから。

渡辺:そうなんだ!

江嶋:止まると怖いって思ってたから、何かしてないと落ち着かなかった。止まると、病んじゃいそうで。何もなくなったらどうしようって不安は今まであったけど、それはなくなったかも。「まあ大丈夫っしょ!」みたいな感じ(笑)。

渡辺:逆にそうなり始めるきっかけってあったんですか?

江嶋:去年かな? やっぱり、アイドルを卒業してからの1年って良くも悪くも、「うまくいかなかったらどうしよう」って思いが強くて……。「えじ、次は何するんだろう?」みたいな期待をしてくれていた分。クラウドファンディングをやって、今のヨガのスタジオも作っているから、コケたらやばいし。マネージャーもいない中で、自分1人で会社もスタジオもやってるから、お金のこととか考えながら色々やるってなったら、今までマネージャーさんとか事務所にすごいお世話になってたんだなっていうのも分かったし。一つの何かをつくりあげるときの大変さとか分かっているつもりだったけど、もっと奥深いところも自分がやらなきゃいけないから、去年1年は結構勉強しながら、「これを絶対成功させないといけない」っていう謎の自分の使命感で自分に言い聞かせて、あっという間に終わっちゃった。それで、ひとつ自分の中で、「1つ形になったな」って思ってから多分落ち着いたんだよね。

渡辺:すごい! えじちゃんって、自分自身のこだわりとか、使命感とか、常に行動していたい芯があるじゃないですか。それがすごいことだし、かっこいいって思って。自分に自信はあるタイプなんですか?

江嶋:もともとは、全然ないタイプ。全然ないから、動いてないと不安なの。「努力をしてるから大丈夫!」みたいな。

渡辺:ちょっとわかる気がする!

江嶋:“私は時間をこれだけ使った”っていうことが自信になる感じ。自分に自信がないからこそ、人より努力できてるか分からないけど、「これだけ時間をかけました、私は!」っていうことで自分を安心させていたタイプだから、前は時間がなかったのかも。休みの日も何かしら努力をすることに時間を割いていたし。でも、それをやっていたから今は逆に不安がないのかもしれないかなぁ。「歌の仕事が来ました」とか、「MCをしてください」って言われた時も、「あれだけやってたし大丈夫」ってこれまでの努力を思い出しながらちょっとアップデートして実行することができるようになったから、あの時間があってよかったなって。今、自信はあるかもしれない!

渡辺:今までの積み重ねが形になっていく?

江嶋:そうそうそう。最初は全然ない、なかった!

渡辺:そうやって積み重ねていたら自信になるんですね。

江嶋:自分でもびっくり! あと1人になって、できたっていう自信もあるかも。誰かがもちろん支えてくれる中でやってるけど、やっぱ1人で物事をやっていくってことで、「これが自分でもできるんだ!これも!」っていう自信が去年1年で結構ついたから、そういうのもあるかもしれないなぁ。

渡辺:私の勝手なイメージなんですけど、えじちゃんの周りには、あったかい人がいっぱいいるイメージで。ファンの方もあったかいイメージだし。

江嶋:確かに!

渡辺:周りにいる方もあったかいし、一緒にお仕事されてる方々ともあったかい関係性を築けていけているんだろうなって伝わってきます! どうして、そんなにたくさんあったかい人が周囲にいるんだろう?って思うことも。

江嶋:え、なんでだろうね(笑)。気にかけてくれる人が、ありがたいことにいるからこそ仕事をいただけるんだけど。自分でも、あまり人見知りせずに撮影中にカメラマンさんとかに「それ何使ってるんですか?」とかめっちゃ喋りに行ってるからなのかなぁ。そういうちょっとしたことから「ご飯に行こう」ってなったり、「次こういうのあるんだけど、やってみない?」っていう話をもらったりとか。結局は、いい人に恵まれてるからだと思うんだけど。

渡辺:えじちゃんがいい人だからです!

江嶋:結構、公私混同してる(笑)。

渡辺:だからそれがすごいと思っていて。アイドルだったら自分が商品じゃないですか。でもその先に進んで、自分が持っているものがお仕事でもあり、かつ自分でもあるみたいなのが、すごいって思います。

江嶋:うれしいよー。でも前より「こういうことやりたいです」って言うようにはしたかも。

渡辺:それは、思ったときに?

江嶋:うん。それこそ周りにいる人とかSNSでもそうだけど、「私はこういうことやりたいです」って大声で言うようになったかも。

渡辺:かっこいい!

江嶋:大声で(笑)。

渡辺:大声が大事なんですね(笑)。

江嶋:やっぱり、今までは「いや、今じゃないかも?」とかタイミングとか考えて、遠慮していたところが結構あったから、

渡辺:自分にこだわりとか芯がある中で抑えるのって大変ですよね。

江嶋:でもそれがあったから今の自分がある感じはするかな。その分抑えていたことは、もう今やっちゃおう! みたいな感じ。

渡辺:人の話で気になったんですけど、アイドルのときに好きでいてくれた人って、アイドルの自分が好きなのかなって勝手に思っているんです。でもえじちゃんのことが大好きな人は、その先に進んでも変わらずえじちゃんのことが好きなんだなと思っていて。

江嶋:確かに(笑)。ずっとアイドルしてたときに、1個だけ気をつけていたことがあって。絶対にこっちから“好き”っていう言葉を渡さない。っていうのを実はずっと徹底していて。「好きだよ!」とか「好き!」って言葉を渡さないっていうのが私の中の1つの正義だったから。それこそ「大好き!」みたいな人たちは、当時からあんまりいなかったかも。いても、相手してあげられてなかったかもしれない。だから、ほかの子に行ったりとかされちゃったけど、それで残ってくれている人たちはそういうのじゃないっていうか……。

渡辺:えじちゃんそのものを好き?

江嶋:「えじちゃんが書くブログが好きです!」とか、「えじちゃんが撮る写真が好きです!」とか、「どう考えているかを知りたい!」とか、私は結構そういうことを言われるのが実は一番うれしくて。「かわいい!」とかもうれしいんだけど、人として評価をしてもらえてる感じが自分も好きだったし、自分が求めてる自分のファンの人の理想の姿もそれだったからよかったのかなって。

渡辺:確かに。そういう部分では、その先もいい意味で本質が何も変わらないですよね。

江嶋:例えば、私が変わっちゃったらファンの人が離れちゃう(笑)かもしれないけど、それは安心できる関係性を築けていたのかなとは思う。それは、クラファンをやったときにすごく思って。だって、「ヨガの教室を作ります!」って言ったら普通は「はぁ?」ってなるじゃん(笑)。例えば歌を出すからだったり写真集を出したいからとかだったら、もしかしたら活動に近いから協力してくれるかもしれないけど、まったく違うところに行くために「会社立てました!」とか言ったら、もちろんよく思ってない人もいるし、そういう声も実際あったけど、私のファンの人は一切言ってなかった。だから、私はファンの人たちを信用してるかも。否定することを絶対に言わないし、思ってたとしても優しいから、私を傷つけるようなことは言わない人たちだなって。

渡辺:絶対言わないです! どちらかというと、私もみなさん側なので。

江嶋:いい意味でファンの人とは、オタクの人として接していないかも。「好き」とかも言わないけど、人対人だからそういうところも含めて。

渡辺:それこそ本物というか、それじゃない方が偽物ってわけじゃないけど。すごい人として見てくれているし、人としてちゃんと本質を見ているというか……。

江嶋:あと“釣る”みたいなことが得意じゃないからかも。アイドルをはじめた中高生の時は「そうやってした方がいいのかな」とか、「やっぱそれがアイドルかな」とかって思って頑張ってみたけど、上手にできなかったから「だったらやめよう」と思って。そこからブログを書いたり、自分の気持ちを理解してくれる人たちとか、ちゃんと見てくれてるなって人たちを大事にしようって思って。

渡辺:その積み重ねが、形になるとこんなにあったかくなるんだなって!

江嶋:うれしい! ヨガも、以前特典会に来てくれていた人たちが来てくれているんだけど(笑)。

渡辺:(イベントの)集合写真とか「可愛い!」って思って(笑)。

江嶋:それこそ最初は、周りの大人の方々にも一人でヨガをやってるし、何時にそこのスタジオにいるってことが誰にでも分かってしまうから「危ないよ!」って言われたの。でも私自身、周りの人が危ないとか待ち伏せするとかまったく疑ってなくて。その時に「そういう見方もあるんだ!」みたいなことを思ったの。でもこれまで本当に何もないし、いらしてくださる方も時間通りに来て、時間になったら帰るし、イベントもちゃんと時間に合わせて来てくれるし。喋りたいからダラダラ残るとかもないから、私もそこは全く心配してないです(笑)。それでもカメラ部やライブのイベントだったり、ヨガの先生じゃない私とも会ってくれるので、その時にチェキとか撮ると「なんか変な感じするね」みたいになる時も(笑)。

渡辺:逆に(笑)。

江嶋:そう。家族と友達とかまた別で、ちょっと違うかもしれないけど親戚みたいな感じ(笑)。ヨガを始めてちょっとだけ密に話すようになったから、みんなが今何の仕事をしているんだとか、こういうことに悩んでるとかも知ることができて。「あなたって東京の人じゃないの?」とか、「めっちゃ現場来てたやん!東京の人かと思ってた!」とか、「そんな仕事してたの?」とか、新しくファンの人のことも知ることが出来るし、本当に面白い。

渡辺:面白いですね! 改めて卒業しての新たな関係というより、その延長にあるんだって思いました。

江嶋:「スパッ」て、自分が今までやってきたことを切るのも嫌で。福岡時代からアイドルだけだと11年くらいやってたけど、福岡時代のメンバーとかスタッフさんも(26時のマスカレイドの)武道館に来てくれたりとか、たまにこっちに来てくれたときに「遊ぼう」ってなったりとか。みんながみんなじゃないけど、繋がってる人は繋がってるからそういうのが結構私自身好きで。今も前の事務所の方とたまに会ったり、それこそ「一緒に仕事しよう!」って前とは違う形で一緒に仕事をしたりとか、面白いなって。

渡辺:最高です!

江嶋:そういうのが本当に結構好きで。「実は、ここの現場でカメラマンで入ってたんです!」とかいう人と別の仕事でお会いしたりとか、「当時はこの仕事をしてたけど、今はこの仕事に変わって。当時から知っていました」とか言われて再会したり、そういうご縁がすごい好きで……。今、それを結構楽しんでいる感はあるかも!?

渡辺:えー!素敵。個人的にえじちゃんに聞きたいことなんですけど、私が最近色んなお仕事でプロになるには、自分のこだわりとかを発信していかなきゃいけないなとか、こだわりを表に出せるようにならなきゃいけないなって思っていて。でもこだわりを出すことって一か八かじゃないですか。私は人を大事にしていきたいけど、こだわりを出すことで何かぶつかるかもしれないとか思うと難しいなって思って、でもえじちゃんの話を聞いてると、それを両立してる感じがしました。どうしたらそれが両立できるんだろうって。

江嶋:どうだろう? それこそ最近、私noteをずっと書いてて、もえなすちゃんも多分書くこと好きじゃん?

渡辺:はい!好きです。

江嶋:カウンセラーの資格を取ったり、哲学の要素が含まれるヨガとか、マインド系の勉強してすごく思ったのは、「自分ってどういう人ですか?」って、人の話を聞く上で1回カウンセリングしなきゃならないんだけど、結構痛いとこ付かれること。「ぐぅ!」って。人前に立つ仕事って良くも悪くもイメージがあって、そこに自分が適応していくパターンが多いのかなって思う。みんなに求められている自分、別に無理してるわけじゃないけど、ちょっといつもより背伸びしてたりする自分だったり、いつもはこうなんだけど今日はこっちの方がいいよなとか。服を一つ選ぶにしてもコスメを選ぶにしても、立ち振る舞いとか言葉遣いにしても、今自分はこれが求められてるからってそこに適応していくことが多いのかなって思う。特にアイドルをやっていると。だからそれを日常で当たり前にやっていると、わからなくなってくるんだよね。多分。

渡辺:そう思います。

江嶋:本当はこうしたいなとか、ああしたいなっていうことが色々出てくるんだけど、でもこれは求められてないのかもしれないとか。私も辞めてから思うことだけど、確かにちょっとほかの人に寄せに行ってたところはあるなって思っていて。自分がこう見られたいってのもあるからね。本当はこうなんだけど、みんなにはこう思われたい! みたいな感じ。そこがあんまり乖離してきちゃうと、自分も疲れちゃうしなんか嫌われちゃうかも!? って思うんだけど、実は意外と大丈夫!

渡辺:大丈夫なんですね! じゃあ特に意識せずしてみて!

江嶋:うん。そのことを自分がカウンセラー資格を取ったときに気づいて。自分軸でちゃんと物事を動かせていたつもりだったけど、意外と他人軸だったんだなってハッと気がついて。こういう雰囲気だから、こう合わせておこう。とか、今自分はこれが求められてそうだから、そっちにスッと入っておこうとか、他人軸でやってた!って。他人軸でやることも大事だと思うし、そのことに気付けるっていうのも個性だから大事だけど、自分がなんかを動かしていくってなったら誰も付いてこないから。でも、私はこう思うんですよねっていう信念があって、だけど周りの考えもわかるから間をがんばって取りに行くようにしたかも。自分に蓋をして相手に合わせるより、その真ん中をがんばって見つけよう! みたいな。それでほかの人に嫌われてしまうっていうストレスはないかも。私はこう思うけどあんたはそう思うよね。じゃあ、どうしようみたいな(笑)。

渡辺:なるほど! 自分も挑戦してみようと思いました。

江嶋:ヨガもバランスとか調和とかがテーマだから、そういうのをやり始めてから思ったのかも。やっぱり人に求められたいじゃん? 求めてほしいからやってるわけで。それも悪くないし、その努力の仕方も絶対に必要なんだけど、「自分がどうなんだろう?」って常に問いかけているかも……。いまそれは嫌じゃないとか、「ほんとに思ってるのそれで大丈夫そう?」とか。

渡辺:ハッとした! すごいなって思ったのが、写真展の時に自分の中でそれぞれの写真に対してテーマづけされてるじゃないですか。ちゃんと自分の写真に対して、「こう撮りたい」だったり、「こういうことをしたい」とか「自分の気持ちはどうかな」とか、そういうこだわりや自分の意志を持つには、たくさんインプットしてないと出ないんだなって最近すごく思っていて。自分の引き出しが尽きちゃうというか……。えじちゃんは、引き出しがいっぱいあるイメージなんですよ! どうしたらそうなれるのかなって思っています。

江嶋:なんだろう。周りに芸術関係の人が多いからかも。プライベートで仲良くしている人は結構年上の人が多いから、そういう人たちとご飯に行ったりとか、美術館に行ったりとかして。あと、最近陶芸始めたの。そうやっていろんなことに関心があるからかもしれない。関心ないことはマジで持てないんだけど(笑)、「ちょっと気になる」みたいなことは最近結構やってみるようにしていて。食わず嫌いのところもあったけど、「ちょっとやってみようかな?」みたいな感じで。でも時間に余裕があるからできているので、余裕がなかった時は、インプットって言っても限られた世界の中のインプットだった。時間もあるし、ちょっと旅行に行くとか、それこそ最近noteを書いていたり、毎日カメラを持ち歩いたりしてるんだけど、そういうのも楽しいからやってて、「やらなきゃ」でやってないかも。「やらなきゃ」系はもう除外した。

渡辺:いいなぁ!

江嶋:謎の使命感みたいなものは、やっぱり使命感と責任が入ってきちゃうから。写真とか、「やりたい!」ってなるものを深めていったらそうなっていったかも。

渡辺:人と話していく中で、興味が出るものにどんどん?

江嶋:「何それ、楽しそう!私もやりたい!」みたいな感じかな(笑)。

渡辺:素敵です!

江嶋:今日もあるものをすごい掘ってしまってるかも?

渡辺:好奇心ですね。

江嶋:うん。好奇心! アニメとかもめっちゃ見るし。

渡辺:あ! SNSで上げてる!

江嶋:そう!ドラマとかアニメとかもみている作品に多分一貫性あるんだと思う(笑)。

渡辺:そこで好きを突き詰めていくんですね。

江嶋:そう。友達と「今の画角やばい」とか、「うわー!綺麗ー!」みたいな(笑)。

渡辺:画として(笑)?

江嶋:画として見てたりとか(笑)。

渡辺:面白い!(笑)

江嶋:いや、多分変です。

渡辺:いや、最高です。

江嶋:けどやっぱりそういうところから、写真だと「こういう画角で。」とか「こういう色にしたい。」とか「この間のこの作品のあの感じがめっちゃよかったからちょっとやってみよう。」とかはあるかもしれない。

渡辺:なるほど。知りたかったえじちゃんのあり方とか、進む中での変化とか過程が知れた気がしてうれしいです。スタッフの方に「えじちゃんを目指してね」みたいに言われたときに、最初そこからたくさん作品を拝見させていただいて、その要素を見てたわけではないのに、私も自然とえじちゃんを見て釣りみたいな「好き」を言うのは違うなって私も思ってて。そこから相手に対して「好きだよ」みたいなことは言わないってこだわっていたのが、「やっぱえじちゃんの影響だったんだ」みたいな。

江嶋:えー! おもろ!

渡辺:今日思うことがたくさんあったし、アドバイスをいただいて追いかけてたけど、正解だったって思うような要素がたくさんあってうれしかったし。

江嶋:いやん!

渡辺:今後も「好き……!」って思いました。

江嶋:いつももえなすちゃん、Xに手書きのメッセージとか載せてるじゃん? それが、本当に素晴らしいと思って。

渡辺:なんでですか?

江嶋:すごいいいと思います!

2人:(笑)

渡辺:幸せー!

江嶋:私もそういうの好きだから、丁寧にやってるなって思っていて!

渡辺:うれしいです!

江嶋:素敵だし、字が綺麗(笑)。

渡辺:嬉しいです(笑)。私はえじちゃんの字が好きです。温もりを感じる。

江嶋:あれで、温もりを感じてるの(笑)?

渡辺:あったかいです。

江嶋:本当?

渡辺:温度が発熱してます。

2人:(笑)

江嶋:じゃあ今年は、発熱系女子でいかせていただきます(笑)。

渡辺:歩く湯たんぽみたいな感じです(笑)。

江嶋:スタッフさんみんな笑ってるじゃん。

渡辺:笑ってますか?

江嶋:ふふってなってたよ。じゃあ、“歩く湯たんぽ”を見出しにしていただいて(笑)。

渡辺:改めて、これから進んでいく中で、自分が目指したいものとかありますか? いろんなことに挑戦したり、自分の好きなことを突き詰めていく中で目指したい軸とか。

江嶋:今の自分の一つの軸はヨガで、ヨガはもちろん仕事だけど仕事じゃないっていうのは、自分も自分のつくったスタジオに行ってヨガを教えることで自分のからだが整って、結構アクティブにいろんなことが出来てるから。前までは身体は別にどうでもよかった。可能な限り動いて、出来ることも120%やった結果「チーン」みたいな感じだったけど、今は身体が資本だなって仕事柄思うから、身体は絶対大事。身体と心が一番元気で毎日あることが大事だから、それはヨガで整えた上で。ファンの人たちも元気だからオタ活ができて(笑)。元気だから仕事ができるって、そこは私もずっとみんなにも言ってるから。すり減らしてやることじゃないじゃん、趣味とかって。それは自分もそうだし、人にも伝えつつ、「だからこんなハッピーにいろんなことできるんだよ」みたいな感じの生き方はずっとしていきたいかな。私、去年も全然病気してなくて。

渡辺:本当にすごい!

江嶋:昔から身体は弱いんだけど、この1、2年は流行り病以外は全くかからなくて。風邪とか、寝込むとか、熱とか本当にないんです。でも、「あ、来る!そろそろ!」って体調崩す前兆がわかるようになってきたから、スケジュール調整したりとかっていうのができるようになりました。やっぱり一番は身体。身体が資本だから、そこは大事にしながら無理はしない。来年、芸能始めて15周年なんです!それでちょうど30歳になる年で。やーば! 30歳って!

渡辺:見えないです!

江嶋:来年、30歳になるんですよ。驚き! でも、生き生きしていたくって、芸能生活15周年、30歳と大きな節目だから、そこで1個大きく「これをやりました!」っていうのをできたらいいなって思って、そこで、フォトエッセイを今出したくて。

渡辺:え! 買います!

江嶋:一冊売れました(笑)。それが1個自分の目標だったから、去年からnoteを書き始めてみたりとか、写真を毎日撮るようにしています。突然、「じゃあ今から何万字書いてください!」って言われても「無理無理無理!」だから。やっぱり今までの人生とか、今までの悩みを形にするっていうのが現在の目標だから、特にこれって決めず色々やっていきたいなって。あと、写真やヨガ、文字を書くことを継続していこうかなって思ってます。

渡辺:素敵な30歳すぎる!

江嶋:何卒って感じです。

渡辺:今日、仕事と普通の自分のパーソナルな部分とかが混ざっていることがいいことで、こんなあり方もあるんだなってハッとしました。混ざっていることってどうなんだろうって思ってたけど、逆にそれがよい働きをするんだって気付けた日でした。

江嶋:よかった!

渡辺:最後に写真展のこと教えてください!

江嶋:2/28(金)から表参道のWONDER PHOTO SHOPで『ひと休み。』っていう写真展をやらせていただきます。今回は撮る側じゃなくて撮られる側です。いつもお世話になってるカメラマンの山本春花さんと毎年写真展をやらせてもらっていて、今年もやらせてもらうんです。春花さんは女性の身体が年をとるにつれて変わっていくというテーマで女の子を撮り続けてる方で、私がヨガのインストラクターで身体の変化とかに向き合っているからこそ、写真を残していく大切さみたいなことを1つテーマにやってます。今回、『ひと休み。』ってテーマなので、カメラに撮られている意識をしないっていうすごい難しい挑戦をしました。やっぱり、可愛くみられたいじゃん! 可愛い顔をしたいじゃん! アイドルしていると、こだわりあるじゃん! 今回、そういうことをやらないっていうのは、自分でも少し挑戦だったかも……。カメラ部もそうだけど、挑戦を沢山している写真展を楽しみにしていただければと思います。noteも読み物として楽しんでもらえたらうれしいです。

江嶋 綾恵梨 ejima aeri
‘96・5・4福岡県出身。AB型。’16年〜’22年まで26時のマスカレイドメンバーとして活動。B.L.T.本誌でも26時のマスカレイドメンバーとして連載に登場。現在、南青山でヨガスペース『hurmth』をオープンするとともに講師として活躍中。また、フォトエッセイ発売に向けてnoteも更新中。2/28(金)から3/12(水)まで表参道のWONDER PHOTO SHOPにて、山本春花×江嶋綾恵梨写真展『ひと休み。』を開催中。

<公式HP・SNS>
ヨガスペース「hurmth」公式ページ
X(旧Twitter):@aeri_ejima
Instagram:@aeringoooo
note:https://note.com/aeri_ejima

渡辺萌菜 watanabe moena
5・8神奈川県出身。牡牛座。アイドルグループ・かすみ草とステラの1期生メンバー。

<公式HP・SNS>
かすみ草とステラ グループ公式ホームページ
X(旧Twitter):@kastella_moena
Instagram:@moena_watanabe

ときどき、カメラ部。写真展 in 清里

3/2(日)まで、渋谷のbeer bar Cyblumeで開催中。
また、3/11(火)から3/16(日)まで上野御徒町のU-café(東京都台東区上野1-2-6)にて第二弾が開催。3/14(金)、3/16(日)には渡辺萌菜、江嶋綾恵梨が登場するトークイベントが行われる。詳細・出演日時は、ときどき、カメラ部。SNSもしくは、TOKYO IDOL NET公式ホームページにて。

ときどき、カメラ部。写真展 in 清里 vol.1
ときどき、カメラ部。写真展 in 清里 vol.2
そのほか、最新情報は、「ときどき、カメラ部。」Xをチェック。

BEER BAR Cyblume
今回の撮影場所でクラフトビールとアイドルミュージックのスタンディングバー。 3/2(日)まで写真展(『ときどき、カメラ部。写真展 in 清里』)を開催中。カメラ部メンバーが各々選んだクラフトビール(ノンアルコールあり)の販売や、メンバーのラベル付きビールの販売も実施中。渋谷でのアイドルライブの開催に合わせた割引もSNSで実施中なので要CHECK!
Cyblume 公式ホームページ
X(旧Twitter)
Instagram

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撮影:渡辺萌菜 インタビュー:渡辺萌菜 撮影協力:ときどき、カメラ部。、BEER BAR Cyblume、TOKYO IDOL NET

「かすみ草とステラ・渡辺萌菜新連載【もえなす偶像研究室!】」バックナンバー
Vol.1:石田千穂(STU48)
Vol.2:竹越くるみ(Devil ANTHEM.)
Vol.3:冨樫優花(タイトル未定)

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