2023年2月にプレデビューし、同年7月に本格デビューを果たした雑誌が大好きな船井美玖と宇都宮未来の2人=月刊PAMが、あらゆる「編集」をコンセプトに、定期ライブのゲストとのトークなどに挑戦する本連載。第6回は、“Vintage City Rock”をテーマに、“寂しい夜はロマンチックに、哀しいならコメディに”をコンセプトに掲げる4人組・スパンコールグッドタイムズをゲストに迎え、PAMの2人がインタビューを敢行! 後半には、ツーマンライブレポートも!
船井「スパンコールグッドタイムズさんと、こうしてしっかりお話しするのは今日が初めて! 今までイベントライブでご一緒することはあったけど、なかなか機会がなくてね」
宇都宮「出番が前後で続いていることが多くて、そうするとライブを見ることもできなかったから」
藤ナオ「今日はこの取材も、月刊PAMさんのライブを生で見るのも、どっちも超楽しみにしてきました!」
船井「それは私たちも! 基本、月刊PAMの主宰イベントは自分たちが会いたい人、仲良くなりたい人、生でライブを見たい人を呼んでいるので(笑)」
宇都宮「スパンコールグッドタイムズさんは、うちのマネージャーもどハマりしててね(笑)」
深田百香「これまでも同じ対バンに、月刊PAMさんの名前はあったんですよね。私たちのファンの方がPAMさんも好きだったりして、ツーマンをやってほしいという声もあって。だから、今回のツーマンはファンの方たちも喜んでいると思います! そういう声を聞いていたので、今回のライブにお誘いいただいた時はうれしかったです」
天野りこ「ね! 本当にうれしかった!」
宇都宮「私たちも、『対バンしたら、絶対にめっちゃ合う!』という声をお客さんからよく聞いていました」
船井「そんなスパンコールグッドタイムズさんとの初共演になりますが、私たちPAMにはどんな印象がありますか?」
藤「アー写を見て、めっちゃ素敵だなーと思っていました! もちろん、曲も!」
睦月真尋「SNSでお2人の写真が流れてきて、それを見てかわいいなーと思っていました。それで曲を聴いたら、お歌が上手い! そこに見た目のかわいさとのギャップを感じて、すごく魅力的だなーって思いました」
船井「うれしい!」
宇都宮「ありがとうございます!」
船井「ここからみなさんにいろいろ聞いていきたいんですけど、4人はどうやって集まったんですか? オーディション?」
深田「どこから話せばいいかな……話すと長くなるんですよ」
船井「なおさら教えてほしいです!」
藤「最初は、この3人(深田、藤、天野)が同じグループで活動していて、違う事務所に所属していたんですよ。で、そこで今のプロデューサーのメルクマール祐さんに出会って、そのタイミングで真尋も入ってきて、今の事務所に移籍しました」
睦月「そこから4人でスパンコールグッドタイムズがスタートした感じです」
船井「なるほど!」
宇都宮「そんなに長くなかったかも(笑)」
深田「整理すると(笑)。いろいろなこともありましたけど、そんな感じです!」
船井「聞いてみたかったんですよ。グループ結成のきっかけって、オーディション以外にもけっこういっぱいあるから」
宇都宮「みなさんと同じで、私と船井も前に同じグループ(ザ・コインロッカーズ)にいて、今はもう出会って5、6年とか」
船井「事務所も変わってるから、みなさんと本当に似てる」
宇都宮「次は、私から質問です! みなさん、アイドルは好きなんですか? ライブ映像とかを見てるとアーティストっぽい感じがあるので、聞いてみたくて」
深田「子どもの頃にAKB48さんを見て『かわいい!』とかって感覚はあったんですけど、特にアイドルが好きって感じではなかったです。ただ、昔からクラシックバレエをやっていたこともあって、ステージを見ることは好きでした。ディズニーのパレードとかも好きだし、ミュージカルにも興味があって。今は、そういう、自分が好きなことをしてるなって感覚です」
天野「私ももともとアイドルが好きってわけじゃなかったんですけど、いとこがアイドルなんです。私立恵比寿中学の小林歌穂ちゃんなんですけど、歌穂ちゃんのステージを初めて見た時に、アイドルの世界って面白いかもと思いました。だから、アイドルに憧れて活動を始めたというより、ずっと身近にいて大好きな歌穂ちゃんがキラキラしている姿に憧れてという感じなんです」
藤「私は2人と違って、アイドルがやりたかったタイプです。物心ついた時から、もうアイドルになりたいと思っていました。あやや(松浦亜弥)が大好きだったんですよ」
宇都宮「絶対にハロプロだと思いました! なんか分かんないけど、直感で(笑)」
船井「でも、ハロプロにいそうな感じはする!」
藤「えーほんとですか(笑)」
睦月「このグループに入る前から元々音楽は好きだったんですけど、あまりアイドルは聴いてこなかったんですよ。きっかけは、今の事務所の社長でもあるメルクマール祐さんの曲がいいなと思ったこと。それがきっかけで事務所に入って、今に至る感じです」
宇都宮「面白いですね。ありがとうございます!」
天野「私からも質問したいんですけど、PAMさんの曲を聴いていて、2人は歌もすごく上手だし、どういう音楽が好きなんだろうって。やっぱりアイドルですか?」
船井「アイドルも好きです」
宇都宮「めっちゃアイドル畑で育ってるんですけど、前にいたグループで力強い歌い方になっていって、今がある感じです。だから、今の歌い方と好きな音楽とは、またちょっと違うのかもしれない」
天野「見た目の感じと歌にギャップがあって、めっちゃ好きな歌い方だったので気になりました」
船井「そもそもかわいい女の子が好きで、歌は上手かったらいいな、ぐらい。それこそ48グループも坂道グループも通って、秋元康信者だし、アイドルのライブに行くのは大好きで。でも、普段聴く音楽は完全にバンド。だから、聴くのが好きな音楽と見るのが好きな音楽、憧れる音楽、やりたい音楽がそれぞれ違う感じがあります。それを全部ごちゃ混ぜにしたのが、今の月刊PAMでやっている音楽です」
天野「そうなんですね」
睦月「私、スパンコールグッドタイムズのような楽曲はそんなに聴く系統じゃなかったんですけど、やっていくうちにどんどん自分に取り込んでいって、今は1番好きに好きな音楽になっています」
船井「みなさんって、パフォーマンスをしている時はどんな感覚ですか?」
藤「最初は1から祐さんに叩き込まれる日々で。なかなか自分のものにするのは時間がかかりましたが、それがあったからこそ、今は自分でも新しいものを取り入れて自由に楽しんでいます!」
宇都宮「また私から質問なんですが、みなさん趣味はありますか? 私、趣味がないんですよ。だから、みなさんに趣味があるのかどうか、めっちゃ気になります!」
深田「私も趣味らしい趣味はあまりないですけど……散歩ですかね(笑)」
藤「私もなくて、ずっと探してるんです。めっちゃインドアで、家にいる時はYouTubeを見たりするぐらいで。でも、『アクセサリー作りを趣味にできるようにがんばります!』って、ファンの人たちに言ったことがあるんです。言っちゃえばやるしかないと思って言ったんですけど、あんまできなくて(笑)。ちょっとずつやって上達したと思ったら、忙しくなってブランクができて、またイチからって感じが続いているので、これから本当にがんばって趣味にしたいと思います!」
宇都宮「それ、記事に書いちゃっていいですか?」
藤「書いちゃってください! ファンのみんなも、『ナオちゃんが作ったアクセサリーを付けたい!』って言って待ってくれているので!(笑)」
天野「趣味って、楽しいことやワクワクすることじゃないですか。そう考えると、スパンコールグッドタイムズとお家で猫と遊ぶこと以外、あんまり出てこないです」
宇都宮「あー、分かります! 私も猫を飼っているので、PAMをやっている以外の時間は猫と遊んでるので」
睦月「私は、この4人の中だと1番趣味があるかな。ギターを弾いたり、パソコンで音楽を作ったり、アニメを見たり。あと、私も猫を飼っているので猫さんと遊んだり」
宇都宮「ありがとうございます! 参考にします!」
船井「最後は、私から質問! みなさんはギャルですか(笑)?」
藤「どうしてその質問を(笑)」
船井「深田さんに会った時、『あたしぃ』ってギャルっぽく言ってたので(笑)」
宇都宮「分かる(笑)。でも、私も聞きたいかも!」
船井「なんか、みんなギャルかもしれない感じがね」
宇都宮「するよね! うちら、ギャル大好きで、ギャルセンサーがあるんですよ(笑)」
藤「なんか楽しいし、みんな仲良しではありますね。深田が1番ギャルじゃないよね(笑)」
深田「みんな、もともと明るかったわけじゃないけど、だんだん明るくなっていった気がする」
睦月「スパンコールをの活動を通してというか」
天野「確かにそうかも!」
深田「りこはずっと明るいよ(笑)」
4月11日(木)「月刊PAM4月号」(東京・下北沢MOSAiC) ライブレポート
スパンコールグッドタイムズをゲストに迎え、4月11日に東京・下北沢MOSAiCで開催された「月刊PAM4月号」。PAMの2人がスパンコールグッドタイムズをステージに呼び込み、定期ライブ恒例のミニトークからスタート。
トークは、スパンコールグッドタイムズのコンセプトの話や音楽性、2組の共通点やライブで心掛けていることなどで盛り上がるが、スパンコールグッドタイムズの4人の明るさとラフなノリに、PAMの2人がタジタジになる場面も。終始、いつも以上に自由でリラックスした楽しいムードに包まれていた。
そんなミニトークに続き、スパンコールグッドタイムズのライブが幕を開ける。メンバーが1人ずつ登場し、エネルギッシュなダンスと緩やかに舞うような動きのコントラストを見せる。
1曲目は、軽やかなスイング感が心地いい「薔薇色のコメディ~なんつったってBig Band~」だ。一気にフロアを盛り上げると、続いてファンキーなサウンドとキャッチーなサビが魅力の「MERRY-GO-LAND」を披露。
そしてそのまま、スリリングな疾走感が印象的な「雨のYellow」、ダイナミックなサウンドに情熱的な歌声が映える「GORON」、サビで聴かせる激しいボーカルとジャジーなピアノのリフがクセになる「サーチライト」、ロックなギターリフとファンのハンドクラップ、熱いコールに乗せ「トーキョーlast number」、さらに「NICE TIME」までをノンストップでパフォーマンスし、会場を最高にハッピーな空間に染め上げた。
続く月刊PAMのライブは、5月にリリースされるニューシングルの1曲「春の夜に月と泳ぐ」でスタートした。
「春の夜に月と泳ぐ」は、繊細に揺らぐ美しいメロディを穏やかでやさしい歌声で紡ぐ、これまでの月刊PAMにはなかった新基軸へとアプローチしたナンバーだ。しなやかに舞うようなダンスパフォーマンスも新鮮で、スカートバージョンの新衣装に身を包んだ船井美玖と宇都宮未来の姿がステージに映える。
続く「くゆりゆく」ではポップ&キュートな、「スマイルスマイルスマイル」では会場に一体感を生むハッピーなパフォーマンスを披露。
新衣装について話したMCを挟み、「春の夜に~」と同じくニューシングルに収録される「遠い部屋」を歌い出す。じわじわと熱を帯びていくエモーショナルな曲調に、2人の力強い歌声がよく似合っている。焦燥感のあるメロディの中で確かな熱を放つ歌は、月刊PAMの真骨頂だ。そんな「遠い部屋」は、今後のライブでアンセム化していく可能性大の楽曲と言えるだろう。
「遠い部屋」の熱を保ったまま、「Drifter」、「ニューロマンサー」、「Plan」と、おやすみホログラムのカバーを立て続けに披露。
「春の夜に月と泳ぐ」と「遠い部屋」を手がけた、PAMの音楽プロデューサー・オガワコウイチ氏による3曲だが、カバーではあるものの、ライブを重ねるごとに“月刊PAMの曲”になってきた曲たちだ。その証に、フロアにはこの日のクライマックスと言える熱が生み出され、「月刊PAM4月号」は幕を閉じた。
次の定期ライブ「月刊PAM5月号」は、5月24日(金)に同じく東京・下北沢MOSAiCで行われる。
取材・文/大久保和則 写真/シミズソウタロウ
藤ナオ、天野りこ、深田百香、睦月真尋の4人によるアイドルグループ。”Vintage City Rock”をテーマに、グッドなナンバーを届けることをモットーに活動。
1st アルバム「SPANCALL NUMBER 〜今夜のヒッツ!〜」が発売中。