CANDY TUNEツアーファイナル直前短期集中連載!!　インタビュー企画【きゃんちゅーのCan’t stop！　君に夢TUNE！〜結成1周年記念　豊洲PITまでの道〜】村川緋杏編

2024年4月25日

’23年3月に、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ・CANDY TUNEの短期集中企画が「B.L.T.web」にてスタート！　現在、デビュー1周年を記念して、グループ初の全国ツアー「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024」を開催中。さらに、4／27(土)に行われるツアーファイナルは、単独公演としてはグループ史上最大規模の会場となる東京・豊洲PITで開催される。同事務所の先輩グループであるFRUITS ZIPPERも1周年を豊洲PITで迎えており、順風満帆のきゃんちゅーかと思いきや……彼女たちの焦りや葛藤、それでもアイドルであるという熱い想いを赤裸々に語ってもらう。

──4月25日にグループ史上最大規模となる東京・豊洲PITで、初の全国ツアー「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024 -TUNE UP IN TO US-」のファイナル公演が開催されます。さきほど、本記事のグラビア撮影をしながら豊洲PITに寄ってきたそうですね。
「はい。中にも入ったんですが、お客さんが入ってない客席を見て、うわー広っ！　って改めて思いました。ここをきゃんちゅーだけのお客さんでいっぱいにするんだ、そうしたいなっていう気持ちになって、さらにちょっと気持ちが引き締まりました」

──ソールドアウトしたいですね。
「そうですね。大きなステージに立つためには、きゃんちゅーの7人それぞれががんばらないといけなくて。なんて言うんだろう、今の状況がいいのか悪いのか、私にはよく分からない時が多くて。ただ、めっちゃ褒めたいなって思っています、自分たちのことを。私たちは自分たちができることを毎日考えて、ライブに向けてSNSの施策を今度はこうしたいねとか、真面目な話をすることがホントに多いんです。だから、やれることはホントに全部やってきたし、ライブにもたくさん出てきて、体力的にもやれるだけのことをやっているから、デビューから1年で、ここまでで来られたことをまず褒めたいなって気持ちになります」

──名古屋、福岡、大阪とここまでの全国ツアー３公演を通して、得たことや成長できたことというと？
「今回のツアーは、音響さんや照明さん、ASOBISYSTEMのスタッフさん一同と一緒に各地を回ったんですね。だから、めっちゃスタッフさんと仲良くなれて、すごくいいチームになれたなって感じているんです。私たちはファンのみんなとの絆って結構深かったし、メンバーとの絆も深かったんですけど、今回のツアーはスタッフさんも含めてみんな泊まりでしたし、ライブが終われば一緒に打ち上げもしたので、めっちゃ絆が深まったことがうれしかったです。（事務所の）社長も全公演に来てくれましたし」

──スタッフさんたちと過ごす中で印象的だったことというと？
「事務所でよく会っていたスタッフさんたちが、結構ゲラなんだとかホント些細なことなんですけど、知らなかった一面を知れて、距離感を縮められたことが、これからのきゃんちゅーにとってめっちゃよかったんじゃないかなって思います。あと、社長が打ち上げ場所で、きゃんちゅーを1箇所にに集めて、『俺は今こう思っている、未来に向けてこうやっているから、俺らでこれをやってこう！』みたいな、すっごい熱い話をしてくれて。地方まで来てくださって、ライブ後ならではの熱さで語ってくれたことがうれしかったですね」

──昨年３月14日のデビューライブから１年が経ちましたが、どんな１年だったなって思いますか？
「猛ダッシュしてきた１年でしたね。体力面でも感情面でも猛ダッシュって感じでした。全てのスピード感が早かったです。ライブ場所も、一緒に出演するアイドルさんも、主催の方も、出演時間もいつも違っていて、毎日違うスケジュールをこなすことが大変でしたね。東京に上京してすぐデビューだったので、東京にも慣れていなかったですし。山手線の内回り・外回りって何!?　みたいな(笑)。だから、この１年は、なんて言うんだろう、大変、うれししい、大変、うれしいっていう繰り返しを、猛ダッシュで駆け抜けてきたなって思います(笑)」

──この1年でメンバーと一緒にいて楽しかった思い出というと？
「うわ、いっぱいあるなぁ。でも、去年の夏フェスかな。夏フェスって、暑い中で歌うし踊るし、砂ぼこりがすごかったりもして、もうほんとめっちゃ大変なんですよ。でも、疲れた〜ってなった時に、きゃんちゅーで流行っていたことがあって。手を冷やすと体が冷えるっていう情報をりのまる(福山梨乃)が持ってきて。なんか米軍かどこかでやっていることらしいんですけど。夏フェスって、氷水が用意されていたりするので、そこにみんなで手を入れて、うわー気持ちいい〜ってなっている情景がめっちゃ脳内で再生されます(笑)。夏フェスは大変だったが故に、楽しかったなって、すごく思い出になっていますね」

──桐原美月さんがインタビューで、去年の夏にみんなで東京ジョイポリスで遊んだあと、村川さんの自宅に行ったことを楽しかった思い出に挙げていましたよ。
「それ、めっちゃ楽しかったんです。夏フェスにするかそれにするか、めっちゃ悩んだんですよ。きゃんちゅーはメンバーと遊ぶことがすごく多くて。それこそ今日もホントはなったん(南なつ)と遊ぶ予定だったんですけど、違う日にずれたんです。ホントにメンバー間が仲良しだし、メンバーがメンバーを求めていて(笑)」

──どうしてそういう関係性になれたんですかね。
「みんなすごく人間的な深さがあるですよね。過去にいろんな経験をしてきて、その分、人への理解度が高くて、人の気持ちが分かるから、何かあれば話を聞いてあげたほうがいいなとかってすぐになるんです。自分の経験を基に動ける人が多くて。７人それぞれに性格は違うんですけど、そういう人間的な深さで似ているところがあるからかなって思います」

──活動２年目に突入していますが、これからこうしていきたいなって思っていることはありますか？
「もっと私らしさみたいなのを見つけて、私と言えばこんな感じだよねみたいなところを世間の方に知ってもらえたらいいなと思っています。例えば、SNSの発信の仕方でも、もうちょっと癖のある感じにできたら、その癖が私の個性になりますし。私と言えばこれみたいなものをもっと具現化していきたいです」。

──村川緋杏と言えば、何？
「私といえば、ギャルっぽいところとかかなぁ(笑)」

──どういうところがギャルっぽいと思いますか？
「ふざけているところ。ノリがいいところ。それこそ今日も撮影している時、カメラマンさんに『それいいね。こっちに寄ってみて』とかって言われて、『うん』でも『はい』でもなく、なぜか『んっ！』とかって返事をしていて(笑)。そしたらカメラマンさんも私と同じ返事をしてきて、ふざけ合うみたいな。そのあと、『んっ！』のことは忘れて、今度は『うぃー』とかって返事を私がしていたら(笑)、カメラマンさんもそれで返してくれてっていう。ホントなんか、ふざけた生き方をしているんだなって自分でも思います(笑)。あと、どんなことでもポジティブに捉えることができる。例えば、SNSとかで悪口を言われても、『私のこと、気になってくれてありがと♡　これからもがんばるね♡』みたいに。元々はめちゃくちゃネガティブだったんですけど、自分が生きやすくなるように考えを変え始めたら、どんどんポジティブになっていって。きついことがあっても、『ってことは今日、寝る時、めっちゃ幸せな気持ちやん！』って思っちゃうんです(笑)」

──何かきっかけがあってポジティブになれたんですか？
「昔は、ネガティブがネガティブを呼びすぎて、めちゃくちゃしんどくなっていた時期があって。でも、自分でどうにかするしかないなって思えたんですよね。私、これまでの人生で、自力で生きていかなきゃいけない場面が多くて。それで、そのめっちゃどん底の時に、自分でどうにかするしかないっていう精神が舞い戻ってきたからかな」

──そういう経験があるからこそのポジティブであり、ギャルっぽさだったんですね。
「そこを通っているから、ポジティブなのもあるし、楽しくふざけたいのもあるのかもしれないですね。１人の人間としてすごく考える力みたいなものがめっちゃ育まれました。大人になっていろんな人に出会っていく中で、私、この経験してきてマジでよかったってすごく思いますね」

──１人で東京に出てきて、アイドルとしてサバイバルしていく上でも、ものすごく原動力にきっとなっていますよね。
「上京して最初、服飾の学校に行きたかったんですよ。学校へ行きながら働けばいいかなって考えていたんですね。お金なんてなくても死ぬ気で働けばいいんだからって。死ぬ気でがんばっても、別に死なないじゃないですか。死ぬ気なだけで死なない。私、どん底に落ちようがどうなろうがどうだってよくて、別にどんな時でも自分ががんばればよくない？　って思っちゃうんです。そういうところの覚悟は、同年代の子とはちょっと違うかもしれないですね」

──そういう覚悟でCANDY TUNEの活動にも向き合っている？
「そうなんです！」

写真＝Junya.JP
取材・文＝小畠良一

4／27(土)「CANDY TUNE 1st ANNIVERSARY TOUR 2024」＠豊洲PIT
チケットはこちら

♡CANDY TUNE

‘23年3月に、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ。メンバーは、村川緋杏、桐原美月、福山梨乃、小川奈々子、南なつ、宮野静、立花琴未の7人。グループ名には、フレーバーも形もさまざまな「CANDY」のように、好きなものも性格も違う個性豊かなメンバーが集まり、彼女たちのポップな「TUNE（旋律）」を奏でていって欲しいという想いが込められている。

◆CANDY TUNEオフィシャルサイト