今日は一段と冷え込む朝です。
ベットから起きて、クローゼットからフリースを引っ張り出し、やかんに余っていた水でお湯を沸かしてコーヒーを淹れる(お湯を沸かしている間に愛犬のご飯タイム)。
ベットメイキングをして、顔を洗い、着替えて窓際のテーブルで本を読む。
この休日の一連の流れを、寒いだの眠いだの言わずに気持ち良くできるようになったのは今朝からのことで。
なぜかというと、昨日、大掃除をし、そして家に大きな本棚とタンスが届いたから。
背の低い木製カラーボックスにぎゅうぎゅうに詰め込んでいた本たちを、決められた“住所”にビシッと並べた。
余白もあるから、これから仲間入りする本を意識できるのも嬉しいし、なんだか本が、“ちゃんと本として”そこにいるように見えるので、とても気持ちが良いものです。
それからタンス。
お母さんが昔、ビンテージショップで購入したお気に入りのタンス。
ズシっと重いタンスに、どんな服を収納するのか選ぶのが楽しい。
今まではちゃんとしたタンスがなかったので、引き出しをすっと引いて、そこに大切に畳まれている服たちが、なんだか輝いて見えた。
「本棚とタンスで人生変わるなぁ」と本気で思った。
これらを向かえ入れるきっかけは、なんだか突然思い立って、粗大ゴミを全部処分することになったから。
壊れたソファーや引き出し、ギター、布団、ハンガーラックなどなど。
「少し壊れているけど情もあるし、買い換える余裕もないし、使えないこともないし……」とずるずる付き合っていた関係に終止符を打とうと！
ハイエースをレンタルしてそれらを全て詰め込み、母を乗せて地元のゴミ処理センターへ。
入り口で車の重さを計り、建物の中でゴミを下ろして、出口でまた車を計量をして、料金を割り出す。
「なるほどー！」と感心。
今まで生活を支えてくれた物たちに、「ありがとね」とお別れをして、スタッフの方に、「よろしくお願いします」と頭を下げる。
“可燃”と、“鉄が入った不燃”で持ち込む建物が違うのだけれど、どちらもスタッフさんが優しくて、力持ちで感服。
なんだか、社会科見学のような1日だった。
今まではゴミを捨てるだけで、それがどうなっていくのかを正直考えていなかったし、知らなかった。
今回のことで、その先や人を見て、想像するようになりました。
できるだけ、ゴミを増やさないように、綺麗に捨てられるように。
古いものがなくなり、部屋が新しくなったことで、なんだかすっきり。
私らしい部屋。
きっとこれからまた変わっていく部屋。
散髪をお願いしているヘアメイクさんに聞いたのだけど、今年は大きな変化の年らしい。
と言うのも、干支は、十二支と十支の組み合わせでできていて、今年は、十二支で「辰(たつ)」、十支で「甲(きのえ)」の年になるので、正式には「甲辰(きのえたつ)」。
十支が一番目の「甲」なので、今までと違った節目の年になるみたい。
だから新しいことを始めるには絶好の年で、変化に前向きなのは、「それにちょっと影響されているのかな？」と思ったり。
話は変わって最近のオーディションのこと。
受かることもあれば、落ちることもあって、その後者の時はやっぱり落ち込む。
でも最近は、もちろん作品に参加したいけれど、役とは縁があって巡り合わせのもの、と考えるようになって、そんなに落ち込まなくなりました。
良い意味で。
待つことができる人間になろうと。
そんなことをオーディションに落ちた夜に考えて、帰りに腰ぐらいの高さの観葉植物を買いました。
気づいたらそれを抱えて商店街を歩いていた(笑)。
まだ背は低いけど、丸みを帯びた葉がたくさんあって、上にも横にもぐんと伸びようとしている気配がある木。
私もがんばるんだぁという気持ちです。
オーディションではそのほとんどが最初に自己紹介をするのだけど、その度に転校生みたいな気持ちになります。
小学生の頃、何度も転校をしていたのでその時はどんなだったかなぁと思い返すのですが、全然思い出せなくて。
それでも、そのオーディション会場に以前現場でご一緒した方がいると、なんだか安心して、それから勝手に嬉しいものです。
声をかけてくれると、なお嬉しい。
学童が一緒だったとか近所に住んでたとか、そんな感じ？
この例え、合っているのか分からなくなってきましたが、どちらにせよ、転校生なんです。
他の学校に行っても忘れないでね、なんて思ったり。
【毎連載恒例のオススメの一冊】
葵うたの aoi utano
’99・7・4埼玉県出身。蟹座。B型。
俳優・タレント。ドラマ「ガールガンレディ」、「パリピ孔明」などの出演経験があり、アニメ「Artiswitch」では主人公の声優を担当。blt graph.vol.96に水着グラビアで登場。ポストカード付きはこちら。最近では「AEON トップバリュ」のTVCMに出演。
