葵うたのweb連載【葵色日記】#5 人生と海と時々ビール

#5

今日は、小さいアリが何匹か私の身体を忙しそうに駆けずり回っている。
手で弾いたら潰れてしまいそうだし、必死に手の甲をフーフーしてなんとか降りてもらおうとしていたら、コーヒーをこぼして服がビチャビチャに。

黒でよかった、夏でよかった……。
そんな日です。なんかまだムズムズする……。

最近あるオーディションで「友達はいますか? 多いですか? 少ないですか?」の質問をいただきまして、とっさに「多くはないです。少ない方かもしれません」(的なこと)と答えたのですが、んん。
なんとも難しい。友達の定義が難しい。

私は一人が好きな寂しがり屋なので、よく相手を振り回してしまいます。
親友とも、中学の頃からそのことでよく喧嘩になったり。

毎日と言っていいほど日々を共にしていた人でさえ、環境が変わればパタリと連絡が途絶え、今どこで何をしているのかも分からなくなっていたり。

目まぐるしく変わる人間関係に耐えうる余裕がないので、愛するハードルが年々上がっていっているように思います。
と言いつつ、結局のところその人の“気”が心地がいい時は一瞬で仲良くなっていたりする。

親友とはソウルメイトと言い合っています(笑)。
年々その“気”みたいなものが敏感になって気付くので、何事も経験なんだなぁと思う。

そんな人間関係がありつつ、やっぱり一番大切なのが、お一人時間。
その時間があるから人が恋しくなるし、人前でも変わらない自分の形を、自分で認識できる。

休みの日はひたすら家に篭って、絵を描いてみたり、本を好きなところから読んで、映画を見たりしています。
特に映画を見れる時は自分が健康なんだなと思う。

それから散歩です。
いろいろ携帯で調べたりしていると、あぁ休館日かぁ。とか、ここは本当に魅力的なのか? とか。

損したくないという欲に駆られて、結局疲れて行かなくなってしまうので、とにかく行ってみよう〜という楽観と思い切りがポイント。
あと、荷物は最小限。リュックが正解。

埼玉生まれの埼玉育ちなので海への憧れがすごいのもあって、時間と気力がある時は海に行きます。
海に行けば、大抵の悩みはクリアになっていくという絶大な信頼がある(笑)。

行くとしたらサザンビーチか鎌倉散歩からの湘南。
時間に追われたくないので、朝だけがんばって早起きします。
今は電車だけど、本当は車かバイクで歌でも歌いながら、ポテトを食べながら行きたい。

こんなところにソファーがあったり。

これは後日絵を描きました。

海の町に住んでいる人たちも好き。とても好き。海街で暮らすのも夢のひとつ。

海をボケーと見つめていると、自分にとって何が一番大切なのか分かったりする。
もちろん我慢が必要だったり現実とうまく折り合いをつけていかなければならないこともあるけれど。

自分の本質が合う場所に、自分から行かなければいけない。
23歳、人生への責任を考え始めました。

それからやっぱり、締めはビールだ。

 

今週の一冊。

「ガラスの海を渡る船」 著者/寺地はるな

ある兄弟の話。

#6は9月19日(月)の公開予定です。

●PROFILE
葵うたの aoi utano
’99・7・4埼玉県出身。蟹座。B型。
俳優・タレント。ドラマ「ガールガンレディ」などの出演経験があり、アニメ「Artiswitch」では主人公の声優を担当。「B.L.T.8月号」にも登場。9月25日スタートの「ぼなぺてぃ。~召し上がれ!秋田のおかしたち~」(秋田放送)への出演が決まり、10月1日公開の映画「わかりません」では宣伝イラストを担当している。

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