主演・大森南朋でおくる重厚な法医学サスペンス、ドラマ「サイン—法医学者 柚木貴志の事件―」(テレビ朝日系)。どこまでも“真実”と“正義”に忠実に、遺体の声なき声に耳を傾ける法医学者たちが、不都合な“事実”を隠蔽する権力社会に立ち向かっていく本作も、いよいよ本日8/29(木)に第7話へ突入します。
柚木貴志(大森南朋)や高橋紀理人(高杉真宙)らの活躍もあり、3年前に中園景(飯豊まりえ)の妹・優を襲った野田(濱正悟)を確保。事件解決に安堵する一同でしたが、和泉千聖(松雪泰子)の元に北見永士(横山涼)殺人事件で逮捕された宮島清花(柳美稀)から連絡が入ります。告発の内容はなんと「私は、本当は殺してません」。なぜ今頃? と疑問に思った千聖は、柚木に相談。北見殺人事件に後悔の念を抱く柚木は、清花に接見しに行くが……と言った、目が離せない展開と結末が気になる本ドラマですが、1話で北見(横山涼)の死を憂いており、何やら北見に関係がありそうな謎の女・楓を演じる森川葵ちゃんへインタビュー! その役どころについて、さらには葵ちゃんの恋愛観、撮影中に襲った“悲劇”についても伺いました。
——撮影を終えた率直なお気持ちを聞かせてください。
1話に出て以降、間が空きましたが、7〜9話でまた帰ってきました。撮影日数としてはそんなに長くはなかったのですが、すごくやりがいのある役だったので、充実した日々を過ごすことができました。無事にクランクアップできて、ホッとしています。
——今回の役は裏で暗躍するようなミステリアスな役だと思いますが、難しかったところや意識したところはありますか?
楓の家庭事情が描かれているわけではないので、「なんでこんなふうに育ったんだろう」といろいろと想像できる役でしたが、あまり考えすぎないようにしながら演じるようにしました。
——正義を貫く法医学者と、権力を求める法医学者の対立が描かれていると思うのですが、譲れないモットーや女優業をやるうえで貫いていることはありますか?
考え込みすぎないことですね。1人で悩んでいてもどうにもならないことがいっぱいあるので、現場に行って気になるところは人に相談します。
——今まで、どんな方に相談してきましたか?
現場だと監督ですね。初めの頃は楓の服装が定まっていなかったんです。初めは「ずっと黄色い服装にしようか」という話も出ていて。でも「そうじゃなくてもいいんじゃないかな」と思い、って監督と話をしました。1つの色に絞ると、キャラクター付けはされて分かりやすくなるとは思うんです。でも、どれだけ「この色が好き!」という色があったとしても、その色の服を毎日着続ける人はいないんじゃないかと。楓はお金持ちだから、いろいろな色だったり、テイストだったりを持っていてもいいかなと思ったので、監督に伝えて、楓の衣装が出来上がっていきました。
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