──番組がスタートした当時のことを覚えていますか?
「『AKB48旅少女』というタイトルだけど何をするんだろう? って、まず最初に思いました。どんな内容になるのかは分からなかったんですけど、旅には楽しいイメージがあるし、だったら私も出演したいなーって思っていましたね」。
──そんな思いも伝わったからか、第3回に出演することになりましたね。タイトルは、『腹黒と呼ばれるアイドルだらけの旅』でした(笑)。
「そうなんですよ(笑)。それまでもほかのAKB48の番組でそのキャラをイジられることが多かったんですけど(笑)、まだ若かったこともあって、イジられるたびに実はちょっと傷ついていたんですよね。だから、『あー、またか……』って(笑)」。
──そんな気持ちを抱いていたにもかかわらず、結果的にはアイドル人生の大きなターニングポイントになったんですよね。
「それまでは見てもらえなかった、心の奥の部分を出せた初めての場所だったんじゃないかなって思います。そういう番組になるとは、自分でも思っていなかったですね。一緒に出演した達家真姫宝とは同期なんですけど、この番組で一緒になるまでは何を考えているのか、正直わからないメンバーだったんです。でも、この番組をきっかけに本音で話せるメンバーに変わったなって思います。そんなふうに、新たな絆が生まれたメンバーは、私以外にも多いと思いますね。もう一人の出演者の柴田阿弥ちゃん(元SKE48/現在はフリーキャスター)との出会いも、自分のアイドル人生の中では本当に大きかったです。ある意味、阿弥ちゃんは私の恩人だと思っています。この番組で阿弥ちゃんと出会って、なんと言われようと素の自分を出して本音で語ることで、見てくれる人、ファンになってくれる人がいるんだって教えてくれたんです。阿弥ちゃんと共演したことがきっかけで、握手会にSKE48さんのファンの方が来てくれるようにもなりました」。
──放送は約4年前ですけど、当時の自分と今の自分は大きく変化したと思いますか?
「だいぶ違うと思います。この頃のこみはるが好きっていうファンの方もいるんですけど、ここからいろんなことがあって今になったんだって自分では思っているし、今回の放送で今の私と当時の私を比べて、変化や成長を感じてもらえたらうれしいです」。