僕が見たかった青空の振り付けやダンス指導、ライブ演出を担当しているチーム・ENTANARD。僕青メンバーと共に作ってきた「僕青祭2025」の本番を見て、どんなことを感じたのだろう。終演後、楽屋にいた同チームのQueさんとMIHOさんに話を聞いた。僕青のパフォーマンスを全面的に支えているからこそ見えているメンバーの変化や成長、これまでにない挑戦となったダンスパフォーマンス「竹取物語」の裏話などを知ることができた。



——「僕青祭2025」が終わりましたが、いかがでしたか?
MIHO「僕青はやっぱり全員曲がいい(笑)」。
Que「全員でのパフォーマンスがいいんですよね」。
MIHO「見ていて『そうだそうだ』ってなりました(笑)。最近、ユニットが多かったから」。
——昼の1部、夜の2部ともに青空組曲、雲組曲以外は全てメンバー22人全員で披露する曲でセトリが組まれていました。今日のライブを見ていて、メンバーがすごく落ち着いていて、パフォーマンスも安定していたように感じました。
MIHO「確かにそうですね。前はとにかく一所懸命で(笑)」。
Que「いろいろ慣れてきたんでしょうね。自分のペースが分かってきた。今までは終始力んで臨んでいたけど、ここの時間はこのことだけを考えるみたいな切り替えができてきたと言うか、集中するべきところはしっかり集中して、変に焦らなくなりましたね。
ペース配分が自分の中で定まってきたのかなって気がします」。



——そういう意味でも「竹取物語」をテーマにしたダンスパフォーマンスは、これまでの成長を全てぶつけたような仕上がりに感じました。
MIHO「ダンスのみで、あれだけの大ナンバーは初めてで」。
Que「4分あるからね」。
MIHO「青空組だけで、雲組だけで、ダンスを見せることはありましたけど、メンバー全員でっていうのも初めてだったんですよね。結果的には挑戦して良かったかなって思います」。
Que「ね。派手にできてよかった。見ていて、すごく気持ちも入っているなって思いました。金澤(亜美)と吉本(此那)から始まるんですけど、2人が〝世界の入口〟として空気感をまず作ってくれたのが、すごくよかったですね」。

——どうしてああいう物語性のある大掛かりなパフォーマンスに挑戦してみようと思ったんですか?
Que「去年の『僕青祭』は3つの部活(ダンス部、フリースタイルバスケットボール部、マーチングバンド部)に分かれて、それぞれのパフォーマンスを披露しましたけど、今年は卒業する山口(結杏)が最後のライブになるのもあって、22人全員で一つのものにチャレンジしようっていうことになったんです。それで、いろいろ案は出て、シルエットで見せるダンスとか、雲組の公演でやったストンプ(足踏みやデッキブラシなどでリズムを刻みながらのダンス)のような、(音楽なしの)無音ダンスのようなものをもっと派手にやろうとか。そういう中で〝和〟で何か表現できないかなっていうアイデアが僕らの中から出てきたんです」。

——そこから「竹取物語」に繋がっていった。
Que「はい。ただ〝和〟のダンスをいきなり見せられても、お客さんもついていけないし、メンバーたちもどういうメッセージを込めて踊ればいいのかよく分からなくなるから、多くの人が知っている『竹取物語』を題材にしたらどうだろうということになって。小道具を使ったり、シルエットで見せたり、出てきた案も取り入れることができたし、映像とリンクさせた演出もしていて、22人全員で初めて挑戦するダンスパフォーマンスとして、ふさわしいものになったなと感じています」。

——メンバーのパフォーマンス力がぐっと上がっていることが、「竹取物語」であからさまに感じられました。
Que「主役のかぐや姫を務めた早﨑(すずき)は、2年前と比べたら、ダンスがマジですごく上手になっていますしね。舞台『夏霞』とかで演技もやっているじゃないですか。たぶん演技力もすごく備わってきているんですよね。『あの日 僕たちは泣いていた』の八木(仁愛)のセリフの部分で『何度もキスをした 懐かしい駐車場が見える』っていうところの表現が、今回ガラッと変わって、大人っぽい感じになっていたんです。それがすごく良くて、楽曲に合ってきたなって思いました」。

——「竹取物語」は2日間ほどで仕上げたと聞きました。
Que「限られた時間の中ですごいスピードで取り組んだんですよ。でも、表現力自体がぐんと上がってきているからこそ、リスキーなこともいろいろ入れていたんです。『ここで間に合わなかったら影絵、絶対できないよ』とか『このタイミングで動かないと人にぶつかっちゃうから』とか、わりとスキルフルな部分があって、ドキドキしながら今日の本番を見ていたんですけど、みんなこなしてくれていたので、表現力だけでなく、技術力も上がっているなって思いました」。
——八木さんのような表現の深化を、ほかに感じたメンバーはいましたか?
Que「各自にあったかなと思います。例えば、須永(心海)が刺すような目ができるようになっていて。須永ってわりと儚げなしっとりしている表情が得意なイメージだったんですけど、今日は意志が強い感じを出していて、めちゃくちゃいいなって思いました。ちゃんとターゲットを決めてというか、誰かに向けた眼差しみたいなことができていて。ほかのメンバーもそこは変わってきている気がしますね。あと、何をしているわけじゃないんですけど、ふとした時の目力だったり、体のラインだったりが、みんな少しずつ良くなっている。もっともっとよくしていってほしいところではあるんですけど」。

——そのほか、「僕青祭2025」を通して、メンバーの成長を感じたところはありましたか?
Que「ライブではおなじみになっている曲前のコント、寸劇が今回、いつもの作り方と違ったんです。いつもは台本があって、それをベースに膨らましていく感じだったんですけど、今回は台本がない状態で、じゃあこういう方向性でこういう発言をしようみたいなところから探りながら、メンバーを含めて作っていったんです。僕らのほうである程度のセリフは決めていたんですけど、メンバーから自然と生まれてきた言葉で結構構築されていて。昼で言うと、『恋は倍速』前のコントで、最後の決めセリフが歌詞と同じ『どこの奴 知らないけど 恋をしてみてもいいんじゃない?』っていう言葉になっていたんですね。それを最初は全部、八木が一人で言うことになっていたんですけど、須永に『八木と金澤の2人で分けたら会話っぽくなっていいよね』っていう提案をされて、実際そうしたんです。自分の見え方が分かっているからこその発想だなと思って。これは自分がやりたい、こんな風に伝えたいっていうのが、須永に限らず、ちょっとずつ見えてきている気がします」。
MIHO「柳堀(花怜)も最近、こういうのをやってみたいとか、ここはこうしたほうがいいとかよく提案してくれますね」。
Que「確かに結構増えたなぁ」。
MIHO「責任感がよりいっそう出てきた。副リーダーになったのも大きいのかもしれない」。
Que「それはきっとあるよね」。

——ENTANARDとしては今後、僕青と共にどんなことをしていきたいですか?
MIHO「どうしていきます?」。
Que「どうしていきますか(笑)。メンバー全員でも、青空組だけでも、雲組だけでもそうですけど、歌詞の世界観や物語性をただのダンスで届けるんじゃなくて、演劇的なエッセンスが入っているところが、僕青の持ち味として素敵だなって、魅力的だなって思うんです。そこは今後も変わらず突き詰めていきたい。ただのダンスで終わらせない、世界観のあるものを作り続けたいなって思いますね」

——それにメンバーもよりよい形で応えてくれるようになってきた?
Que「そうですね。まだまだ上を求めたいですけど、確実に使える色が増えていて。こういう表現ができなかったけど、1色ずつできることが増えていて、理想の色に近付いてきたなっていう感じが出てきました」。
撮影=田中健児
取材・文=小畠良一
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⚫︎PROFILE
乃木坂46の“公式ライバル”として誕生。全国オーディションで応募総数3万5678人の中から選ばれた23人で結成され、’23年8月30日に「青空について考える」でメジャーデビューした。12/17(水)に7枚目シングル「あれはフェアリー」のリリース、12/28(日)には’25年のラストライブ「BOKUAO青春納め2025」を控えている。
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