現在発売中の65thシングル「まさかのConfession」。この曲で、タイトル通り“まさかの”AKB48史上初研究生センターに抜擢されたのが18期生の八木愛月。そんな彼女に、初センターへの思いを聞いた。
———1月6日に行われた今年最初のAKB48劇場公演での初センター発表から、少し時間が経ちました。
「少し慣れたというわけでもないですが、最初よりもセンターという自覚をしっかり持ちつつも、肩の力を抜いて活動できている部分があります」
———発表当初は、やっぱり？
「びっくりしたし、不安だったし、研究生がAKB48のセンターになっていいのか、研究生がセンターで恥ずかしくないのか、研究生で背負えるのかなとか、いろんな感情がありました。もちろんうれしいですけど、マイナスの感情の方が大きかったですね。今までのAKB48のセンターの方々が魅力的だからこそ、その方々と同じセンターというポジションが自分に務まるのかという不安がありました」
———その不安がポジティブに変化してきたタイミングは？
「『まさかのConfession』のMV撮影の時です。先輩方が、『考えすぎず、今日は楽しもう！』って明るい言葉をかけてくださったりして、その撮影が実際にすごく楽しかったんですね。その時に、『この感じでやればいいんだ！』って初めて気付きました。撮影では、今までになかったような笑顔にもなれたと思います。レッスンでも表情とか動き方とか、こうしたらもっとセンターとして輝けるよって先輩方が教えてくださって、私は1人じゃないんだとも思えました。そういう出来事が積み重なって、今は不安もあるけど前向きに、初めてのセンターをがんばろうって思っています！」
———AKB48には様々なタイプのセンターが存在しますが、八木さんが思い描くのはどんなセンター像ですか？
「私がAKB48を知って好きになったきっかけは、『ヘビーローテーション』でセンターに立っていた大島優子さんでした。歌番組で初めて優子さんを見て、『真ん中の子かわいい！ キラキラしてる！』って一目惚れしたんです。そんな風にセンターに立っている子が気になるなって思ってもらって、そこからAKB48を知ってもらえるような、グループの入り口になれるセンターになるのが理想です」
———加入する前から、センターに立ちたいとは思っていた？
「まったく思っていなかったです。選抜に入ってからも考えていなくて……自分はセンターを張れる器でもないしと思っていました。初選抜の『カラコンウインク』でセンターのゆきりんさん(柏木由紀)を間近で見て、やっぱりすごすぎるなと感じたし、私は自分のパフォーマンスだけで精一杯でした。その次のシングルの『恋 詰んじゃった』で、(佐藤)綺星さんがセンターをやられたんです。一番近い先輩の17期さんが、あんなにかっこよく、小さい体なのに大きな大きな存在感を放つ。本当にすごいなと感じました。ずっと近くにいて、『あの夏の防波堤』(’23年４月リリースのシングル『どうしても君が好きだ』タイプＣ収録の17・18期研究生曲)ではWセンターも一緒にやらせていただいたり……でも、そこで気付きました。見てるだけじゃダメなんだって。そこからまたセンターへの気持ちが新たになっていって、大島優子さんに憧れるのとはまた違う、どちらかというと自分も挑戦してみたい。そういう気持ちになっていきました」
———そして、「まさかのConfession」で実際にセンターに立つことになりました。どんなAKB48を見せていきたいと思っていますか？
「それこそ優子さんがセンターに立っていた頃のAKB48は、いろんな意味でもっと赤裸々で、それが本当に魅力的だったと思います。総選挙での本気の戦いや本音のスピーチ、バラエティでもとんでもない変顔や過酷な体験をしてたじゃないですか(笑)」
———確かに(笑)。
「それって実はAKB48にずっと受け継がれている要素で、今のメンバーにも、すごく面白くて、ちょっとおかしなところがめっちゃあるんですよ(笑)。でも、なかなかそれを表に出せていないので、もっとそういう魅力を広げていきたいです！ 顔もかわいいし、面白いAKB48！ そんな私たちの姿は、公式YouTubeのサブチャンネル『AKBの素を出すちゃんねる』でたくさん見れるので、ぜひ(笑)！」
八木愛月 やぎ・あづき
’05・3・22東京都出身。牡羊座。’23年４月に18期生としてお披露目され、同年７月劇場デビュー。’24
年３月のシングル「カラコンウインク」で初選抜。先日、正規メンバーへの昇格が発表された。発売中の、初センターを務める最新シングル「まさかのConfession」には、インディーズ1stシングルを現メンバー全員で歌唱した「桜の花びらたち 2025」を全タイプに収録。
