【ANA-LOG】TBS新人・御手洗菜々アナウンサー＆南後杏子アナウンサー「『みたらしだんご』のアクセントでコンビ名は“みたらいなんご”」

気になるアナウンサーに迫るB.L.T.連載「ANA-LOG（アナログ）」を、B.L.T.webでも公開！

今年TBSに入社したのはおっとりした雰囲気の2人。ほんわかムードの中、初鳴き直後（取材は9月初旬）の2人にインタビュー！

——まずはお二人がアナウンサーを志した理由を教えてください。 

南後「人の力になりたい、というずっと大事にしている軸を大好きなテレビの世界で実現したいと思ったからです。また、大学で海外インターンの運営に携わる活動をしていた際に、言葉の力を感じる機会が多くあり、言葉を扱う仕事に携わりたいと思いました」

御手洗「私は宝塚歌劇団を目指していたのですが、高校２年生の時に最終試験まで行って落ちてしまいました。試験を受けられる最後の高校３年生の時には、もし受かっても身長が足りずに憧れの男役ができない、大学受験が控えているなどがあって、思い切って別の世界を目指そうと思いました。それを先生に報告に行ったら、次はどうするのかと言われ、とっさに『アナウンサーになります』と宣言してしまって(笑)。先生もそれならと許してくれましたし、宣言した以上は本気で目指しました」

——縁があってお二人はＴＢＳに同期入社されましたので、お二人でお互いを紹介し合ってほしいです。 

南後「御手洗は裏表がなくて、やりたいと思ったことに突き進む強さがあります。私は勇気が出ず様子をうかがうタイプなので、自分にない部分がとてもカッコいいと思います」

御手洗「見た目が柔らかくてふわふわした印象なので天然系の子なのかと思ったら、自分の中にぶれない芯を持っている女性でした。あと、ボソッという一言が面白いです(笑)」

——例えば、どんな面白い一言を言ったりするのですか？ 

御手洗「初めて会った時に掛けられた言葉が『演技派』でした(笑)」

南後「説明させてください。採用担当の方から宝塚を目指していたと紹介されたので、『演技もできる方なんですね』という意味で言ったんです(笑)」

御手洗「宝塚を目指している＝演技派という言葉が出てくる思考が、すでに面白いから(笑)」

——お話を聞いているとタイプが真逆のようですが、どうやって仲良くなっていったのですか？ 

南後「好きなものや物事の捉え方など全く違うなと感じる部分もたくさんあります。違うからこそ、発見や学びがあり楽しいですし、補い合える関係性が築けているなと思います」

御手洗「ただ、仲が良いという表現は違う気がしていて、どちらかというと『同志』という感じです」

南後「そっちの方がしっくりきます」

——そんな同志であるお二人のコンビ名を考えていただきたいです。 

御手洗「実は……もうあります(笑)。『みたらしだんご』のアクセントで”みたらいなんご”がコンビ名です。字面で見たらそのまんまですけど(笑)」

南後「２人とも苗字が珍しいので、覚えていただこうということで考えました」

——どちらがボケでツッコミとかは決まっているんですか？ 

御手洗「それだとお笑い芸人さんになってしまいます(笑)。あくまで名前を覚えてもらうためです(笑)」

——お二人の目標を教えてください。 

御手洗「今の段階では自分が何ができるかすら分かっていないので、まずは何でもやらせてくださいというスタンスでがんばります。最近は原稿読みで、文章の意味の捉え方次第で伝わり方が変わると分かってきたので、原稿読みの奥深さを追求していきたいです」

南後「私も、これからさまざまな経験をさせてもらう中で自分なりの目標を見つけていきたいです。人や社会の力になりたいという軸を大切に、目の前の仕事一つ一つに丁寧に向き合っていきたいです」

——最後にお互いにメッセージを送り合っていただきたいです。 

御手洗「私は自分の考えた結論に自信を持てないタイプなので、南後の自分の軸があるところがすごく素敵だと思います。これからも、どうしたらいいかなとたくさん聞くと思いますけど、よろしくお願いします」

南後「同期で並んで歩いていますけど、ちょっと引っ張ってもらっている感覚もあって感謝しています。お仕事が本格的に始まり会う機会が減って寂しいですけど、会う機会を自分たちで作りましょう(笑)。これからもよろしくお願いします」

取材・文／山木敦