時に実験的、もしくはトガった番組を放送することで知られるフジテレビ深夜の「火曜ACTION!」枠。この8月は、「高校の校内放送をラジオに」というモチーフの連続ドラマ「僕たちの校内放送」が全4回で放送される(※関東ローカル)。そのヒロイン役に配された米倉れいあにインタビューを敢行! こちらも全4回、毎週の放送に合わせて、近況やパーソナルな話も交えながら、各回の見どころや現場でのエピソードなどを紹介していく。さらに、現場で撮影されたオフショットも!! それでは第1回目、スタートッ!
──今夜からドラマ『僕たちの校内放送』がスタート。米倉さんはヒロイン・夏川茜役を演じます。
「今まで出演させていただいたドラマはシリアスな作品が多かったので、日常を舞台にした学園ドラマに出られることがうれしかったです。しかも王道系ヒロインでモテ女という役どころだったので、演じるのがめちゃくちゃ楽しくて! 茜ちゃんは、前田旺志郎さんが演じていらっしゃる大城健太くんから思いを寄せられているんですけど、ほかの男子からもモテる──〝学園のマドンナ〟的なポジションなので、クランクインでみなさんに挨拶する時、スタッフさんから「よっ、マドンナ〜!」「ヒロイン〜!」みたいに言われたりしました(笑)」
──この役のお話が来た時、どう思いました?
「茜役をイメージして、企画の段階から私をキャスティングしていただいたことがうれしかったです。まだオーディションを受けることも多いんですけど、『自分らしさや個性を出せなかったな……』って思うことが多かったので、私ならではの夏川茜という女の子を演じようという気持ちでした」
──学校のシーン撮影はロケですよね?
「はい、一番遠いところで山梨県まで行って、あとは都内と……3カ所くらい行きました。全4話で一応、季節が流れていくんですけど、春と夏がメインになるのかな──。ブレザーか半袖かで季節感の違いが出ているんじゃないかなって思います。その4話分を結構ギュッとしたスケジュールで撮ったんですけど、私達が楽しい雰囲気でお芝居できる空気をつくってくださったスタッフのみなさんに、改めて感謝しています」
──素敵な現場だったんですね。
「ご一緒した俳優のみなさんも本番直前まで楽しくおしゃべりをしていて、パッと役に切り替えるという感じだったので、ピリピリすることがなくて。それに『僕たちの校内放送』は青春がテーマの学園ドラマだったので、お芝居じゃないところでも作品に近い空気感で過ごすことができました」
──茜はラジオ好きというキャラ設定ですが、米倉さん自身はラジオって聞きますか?「ラジオ局の番組じゃないんですけど、『Spoon(スプーン)』というアプリのラジオ配信を一時期よく聞いていましたし、芸能界に入る前の中学生の時は自分でも配信していました。ちょっと自慢なんですけど、結構リスナーさんもついていてくれたんですよ(笑)。今は821(ハニー/米倉も所属しているガールズグループ)のみんなで配信したり、たまにゲストで呼ばれて──っていう感じなんですけど、元々がおしゃべりなので(笑)、お話するのは好きです。それにリアルタイムでコメントが返ってきたりするので、それを拾いながら話を広げていくのも楽しくて。フリートークで自分の好きなことをしゃべれるのと、見た目に気をつかわずに配信できるのもいいんですよね。あと、聞く側の感覚で言うと、何かほかのことをしながら聞けるのがラジオの良さだな〜って思います」
──確かに、〝タイパ〟にもなるという意味では現代的なのかもしれないですね。さて、ドラマの中で今野浩哉(木戸大聖)と大城健太が「校内放送」で届けようとする番組は、どんな感じになるんですか?
「ドラマの中では最初、学校からのお知らせを言うような業務的な感じなんです。でも浩哉はそれが嫌だから、大城くんと一緒にラジオみたいに話すようになっていく……という流れなんですけど、リアルな『校内放送』ってどういう感じなんですかね⁉ 私の通っていた学校だと音楽が流れているだけだったので──。ドラマでも、最初は学校のみんなは校内放送に興味を持っていないんですけど、浩哉たちがラジオっぽく話すようになって少しずつ変化が出てくる、というストーリーになっていて。でも、もし身近な同級生ががんばってラジオみたいに話しているのを実際に聞いたら、何となく照れくさくなりそうな気がします(笑)」
──えっ、聞く側なのに照れちゃうんですか?
「反対に、もし自分が話す側になったとして、聞いているのが同年代の身近な人達だって思ったら恥ずかしくなっちゃいそうだな〜って思うからなんです。特に1人で話さなきゃならないってなったらプレッシャーありますし……。でも、それこそ浩哉と健太みたいに〝相方〟がいるなら、やってみたいかも(笑)」
取材・文:平田真人
火曜ACTION!「僕たちの校内放送」
毎週火 深0・25〜0・55
※関東ローカル
※時間変更の可能性あり
※各話放送終了後、TVer、FODなどで見逃し配信を実施予定
フジテレビドラマのヤングクリエイターたちが月替わりで送る「火曜ACTION!」(関東ローカル)。完全オリジナルストーリーとなる今作は、舞台となる春山西高等学校に通う引っ込み思案で目立たない存在の放送部員・今野浩哉(こんのひろや/木戸大聖)が、ひょんなことから仲間となる同級生たちとラジオを意識した番組で校内放送を盛り上げていく友情・青春・ラジオが詰まった“校内放送青春群像劇”となっている。クラスでは“ぼっち”な主人公の相方となる役を前田旺志郎、校内放送のリスナーでとがった性格の謎多き女子高生を中田青渚、ラジオ大好き少女で校内放送のファンとなる学園のマドンナを米倉れいあが演じる。若手キャストたちが、珍しい題材の“校内放送群像劇”で真夏の「火曜ACTION!」を盛り上げる!
よねくら・れいあ
’05・2・8和歌山県出身。水瓶座。B型。TikTokでの投稿をきっかけにスカウトされ「第43回ホリプロタレントスカウトキャラバン」に参加、合格者で結成されたガールズユニット・821でデビューした。ソロ活動でも「青のSP-学校内警察・嶋田隆平」(2021年、カンテレ・フジテレビ系)で女優デビューすると、「コントが始まる」(2021年、日本テレビ系)に出演。そして「ZIP!」(日本テレビ系)の人気コーナー「星星のベラベラENGLISH」ではヒロインを演じていた。さらに、不動産流通大手ピタットハウスの新イメージキャラクターに決定し、9月から順次、同社のホームページやテレビCMに登場する。