まるで彼氏気分!? 斬新な”主観ドラマ”に挑む桜井日奈子に直撃!

――ロケでは水族館での撮影と写真撮影、そのほかはラジオスタジオでセリフを収録されたそうですが、完成形は見えていましたか?

桜井「完成形は全然見えてなかったし、想像通りじゃなかったです(笑)。最終的なものを見て、こういう形になったんだなと思いました」

――音を大事にされている作品とのことですが、どんなふうにセリフを収録されて、どんなことを心掛けましたか?

「セリフの収録場所にダミーヘッドマイクを内蔵した人形が置いてあったんです。タロちゃんの左側にいるシチュエーションの時は人形の左側から、遠くから走ってくるシーンでは人形から離れて声をとるというように、シーンごとに距離や立ち位置を変えていました。タロちゃんの前にやって来るシーンでは、実際に歩きながらしゃべったりもしていました」

――いろいろな声を収録されたと思いますが、何が一番難しかったですか?

「後半の感情的になるシーンは小関さんとの掛け合いだったんですけど、感情を乗せて話すのは難しかったです。映像なら声が上ずったりかすれたりしても顔で表現できるんですけど、声だけだとちょっと気持ち悪いというか…。感情で持っていこうとすると汚い音に聞こえてしまうので気を付けました。楽しい場面やテンションが上がっているシーンは、小関さんのおかげもあってサクサクととれました」

――声だけの表現は難しそうですね。小関さんとの共演はいかがでしたか?

「セリフの収録日しかご一緒していないんですけど、私にちょっと似ていて天然な部分がある方で…。ディレクターさんの指示を『分かりました』と軽く受けてサクッとこなせる方です。フラットな空気感で収録できたので、気が楽でした」

――ご自身の演じられた女性をどのように演じようと考えられましたか?

「『年上の女性でタロちゃんを振り回してほしい』と指示されていました。タロちゃんの話を聞いていなくて、思い立ったらタロちゃんを置き去りにして進んじゃうような女性だったので、どうしたら振り回している感じを出せるかなと考えました」

――中盤で登場する路上ミュージシャン(つるの剛士)の歌が流れている時に、ライブをしているのかと思うくらい臨場感がありましたが、今後、この映像や音響で作れそうだなと思うことはありますか?

「ホラーとか良いですよね。サスペンスやホラーにおいては、音でより恐怖感をあおれるという点で面白いんじゃないかなと思います。今は22個のスピーカーや8Kテレビを持っている家庭は少ないかもしれないですけど…。何年か先は主観ドラマが一般的になるかもしれないので、新しいドラマに携われてうれしかったです」

――ありがとうございました!

 

 【番組情報】
1月12日(日)
主観ドラマ「オートリバースの恋」
後7・30~8・00 NHK BS8K

※NHK BS4Kでの放送は
1月13日(月)後5・15~5・45

 

(C)NHK

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