照子はプライドが高く勝気な性格で、周囲にちやほやされるにも関わらず友達ができない女の子。そんなプライド高めなお嬢様だが、転校してきた喜美子には興味を示し、仲がいいのか悪いのか、なんとも不思議な関係性を築いていく。そして、照子は兄の戦死を機に、家業を盛り立てようとのちに奮闘することになる。
大島優子コメント
Q.今回「スカーレット」に出演する事が決まった時のお気持ちを聞かせてください。
連続テレビ小説「あさが来た」以来の“朝ドラ”出演ですが、こんなにどっぷりと撮影に参加させていただくのは初めてです。私、映像作品自体に参加するのが2年ぶりなので、「私でいいのかな!?」と思いましたし、見つけてくださったことを本当にうれしく思いました。「スカーレット」のヒロインが戸田恵梨香さんと発表になった後、この幼なじみの熊谷照子役のお話が届いたので、戸田さんと同い年ですし、プライベ ートでも交流があったのでこれは楽しくなりそうだなと、撮影が待ち遠しかったです。
Q.ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点などはありますか。
照子は、気が強いところもあるし、家業が丸熊陶業という信楽で1番大きな陶業で自分がお金持ちの家に育っているという自負もあって、自由奔放なんだと思います。ただ、友だちができないんですよね(笑)。 自分の気の強い発言や奔放な発言が原因で、まわりの人が離れていってしまう性格なんですけれど、そこで 大きな心を持っている喜美子に出会う。だから、照子にとって喜美子は心のより所なんです。自分自身と照子の似ているところは、割と人前ではテンション高くなるところなのかも。私は、やりたいことや、ポジティブなこと、プラス思考になることはなるべく口に出すようにしているのですが、これは周りと意見が違うかもしれないということは1回心に収めるようにしています。照子も、どこか感情を押し殺してしまう性格で、素直じゃないんだと思います(笑)。でも照子が、仲のいい友達に対してはすごく素直なのと同じように、私自身も信頼している人にすごく素直なタイプです。滋賀ことばでお芝居するのが私にとって挑戦で、先生がセリフを吹き込んでくれた音源をひたすら聞いて練習しています。それをリピートしながら英語の勉強みたいに練習しています(笑)。一生懸命、耳で聞いて……滋賀ことばって私には本当に英語感覚です。
Q.印象に残っているシーンは?
(10月12日放送の)喜美子と照子で柔道をするシーンでは、お互いの下手さに笑えてきちゃって。柔道経験がゼロだったので、「何これ、大丈夫かな?」「本当にさまになってるの?」という自分たちへの疑問で笑いが止まらなくなりました。柔道ってふたりの距離が近いんですよね。襟をつかみ合って技をかけるのですが、日頃そんなに人と近づくことってないじゃないですか!? それも笑ってしまう原因でしたね (笑)。照子は投げられるだけだったので、主に受け身を練習していたんですけど、喜美子は私の下に入ってガッと投げる。なおかつ照子のスカートがひらっと舞って、中がちらっとみえそうになるシーンだったので、 どうやったらカメラにうまくスカートの中が見えるかっていう練習を、ずっとしているっていうなかなか面白い状況でした(笑)。
Q.視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
視聴者の皆様は、喜美子、照子、信作の幼なじみ3人組を小さい頃から温かく見守ってくださっていて、 その上で大人になった姿をご覧になっていると思います。だからこそ、照子は喜美子が出会う大阪の人たちや、信楽の新しい人たちとはまた違う、ほっとするような存在で居続けたいなと、すごく思います。幼なじみみんなでがんばって、ほっとする空気感をつくっていけたらと思います。そして、大人になった3人がそ れぞれ進んでいく道も、皆さんに応援してもらえたらうれしいです。楽しみにしていてください。
毎週月〜土
連続テレビ小説「スカーレット」
前8・00〜8・15 NHK総合ほか
前7・30〜7・45 [BS] NHK BS プレミアム
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