SKE48卒業を発表していた北川綾巴が、自身の劇場最終公演となるチームS「重ねた足跡」に出演し、思い出の詰まった劇場での最後のパフォーマンスを披露した。
公演はチームSの副リーダーを務める松本慈子の「北川チームS、行くぞー!」というかけ声でスタート。北川がセンターに立ち、「Gonna Jump」から4曲を続けて披露。続くMCではチームSのリーダーだった北川を慕い、早くも涙ぐむメンバーも。そんな中、「皆さん、きっと泣くだろうと思ってるでしょうけど、泣かないんで! 今日は笑顔の北川チームSを皆さんの目に焼きつけてください」と松本が宣言。また、あまり知られていないが一番仲良しだったという惣田紗莉渚がチームKⅡから参加し、ステージを盛り上げた。
続くユニットのブロックでは、大谷悠妃と上村亜柚香が「ここで一発」、石黒友月、井上瑠夏、坂本真凛が「初めてのジェリービーンズ」、野島樺乃がソロで「花占い」など、若い期の多いチームSメンバーが、頼もしいパフォーマンスを披露。SKE48らしいダンスメドレーの後は、普段クールな印象の北川がメンバーの考えた萌えゼリフを言ってファンの方に喜んでいただくという企画も行われた。
アンコールでは「私にとって大切な曲を歌わせていただきたいと思います」と、初めてセンターに抜擢された「12月のカンガルー」を松本慈子とのダブルセンターで披露。マフラーを巻いた衣装は暑かったようだが、研究生の岡本彩夏は初めての仕事で北川と一緒に出演し、この衣装を着たいと話していたと喜んだ。
続く「涙のせいじゃない」では北川と同期の竹内彩姫と、親しくしていた後輩で同じく9月末での卒業を発表している後藤楽々が登場。北川のメンバーカラーである水色と紫が入っているということで本人が選んだ「前のめり」の衣装は、奇しくも後藤が初選抜メンバーとなった思い出の曲の衣装でした。後藤は初選抜当時、北川から声をかけてもらって以来ずっと可愛いがってもらい、いろいろなことを一緒に乗り越えてきたと思い出を語りました。竹内彩は、「ファンの皆さんがいろいろな場で伝えていただいていたのと同じくよく頑張ったなという気持ちで、素直に送りだしてあげたい。カメラ嫌いだった綾巴が成長した姿を見られて感動しました」と話した。
卒業セレモニーではデニム生地のドレスで北川が登場。「慈巴(ジッパー)」と称し、親しくしていた松本が手紙で、自身を含む後輩メンバーへの気遣いや優しさへの感謝の気持ちを伝えた。また、「FRUSTRATION」で初選抜に入れたものの北川は選抜から外れており、前作で選抜に入れていたらと悔やみながら、「さびしいけれど、綾巴さんは世界で一番幸せになってほしいと思います」と卒業後の幸せを祈りました。
北川は、「これまで応援してくれて、アイドル北川綾巴についてきてくれてありがとうございます。これからは一人の北川綾巴として頑張るので、皆さん、ついてきてくれますかー? 本当にありがとうございました」とステージを後にした。
北川は9月29日(日)にAICHI SKY EXPO で開催される「AICHI GIRL’S EXPO 2019」が最後のステージとなる。
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