SKE48・内山命が笑顔と涙の卒業!! 今の思いを綴った手紙を全文掲載!

内山命 手紙全文
10年本当にあっという間でした。入ったばかりの頃は三重県の実家から通っていて、レッスン疲れで電車を乗り過ごしてしまったり、ダンスの練習をし過ぎて疲労骨折してしまったりと、当時はとにかく必死でした。でも一生懸命やっていたおかげで「羽豆岬」歌唱メンバーに選ばれました。少人数ユニットに選ばれることなんて初めての経験でものすごく嬉しかったです。MV撮影は緊張したけど、みんなと仲良くなってすごく楽しかったです。順風満帆のように見えた私のアイドル人生はほどなくして、研究生降格というどん底を見ることになりましたが、それも今となってはすごくいい思い出です。研究生になったからこそ、いろんなチームの公演にアンダーで出演させてもらったり、チームに負けないという気持ちを持てたり、絶対もう1度昇格して見返してやると思えました。そんなふうに前向きにやってこられたのは、どんな時も隣にいてくれた真木子のおかげです。再び昇格してからは楽しいことばかりで、でもなんだか人気は出なくて、でもそれはそんなに気にしていなくて。自分の気持ちを伝えるなんて恥ずかしいし、私のこと応援してくれるならわかるでしょ、なんて押しがいのないメンバーだった時期がありました。そんな気持ちで総選挙にも臨んでいたら、2期生でランクインしたことがないのは自分だけと気づき焦りました。そんな自分を変えたくて、とにかく本気でやってみようと思って立候補した2年前の総選挙。沖縄県で名前は呼ばれず、ものすごく泣きました。県外コンサートで81位、80位との差が30票だったと発表されたとき、今までに感じたことない悔しさと、次は絶対ランクインしてやる!という気持ちがあふれてきました。そして去年の総選挙は憧れの名古屋ドームでの10回目の立候補。とにかくランクインすることだけを考えて過ごし、いろんな重圧がのしかかっていたようで、身体中に蕁麻疹が出て。身体に影響が出る程辛いこのイベントをみんな笑顔でよく頑張ってるなーってすごく尊敬しました。開票日当日、ゲン担ぎで大好きなオレンジ色と黄色のものを身に着けまくって挑みました。そして見事初ランクイン、しかも42位。すごすぎて頭がまっ白になりました。名古屋ドームに響きわたる「命」コールと、ずっしりと重いトロフィー。10年間やってきてこんなドラマが待ってるなんて夢にも思わなかったです。ホントにホントに嬉しかったです。ありがとう。そこからなにをするにも自信を持って取り組めるようになりました。人生経験として受けるだけ受けてみたオーディションでしたが運良く合格して、NHKドラマに主人公の同僚の今ドキOL役として出演させていただきました。初めてのドラマ撮影で最初はすごく緊張しましたが、なにもかもがすごく新鮮で楽しかったです。いつか生まれてくる子供にも絶対見せようと思います。10年間SKE48として楽しく活動してこられたのは、いつも変わらず私の周りにいてくれた人たちのおかげです。加入していなかったら絶対に出会えなかった人たちのおかげです。本当に入れてよかったです。
もったいないよと言われましたが、一度心に決めてしまったら揺らぐことのない頑固な性格で、ここを卒業するときは芸能界もやめようと思っていたし、やり切ったと心から言えるので今後芸能活動はしません。これからは普通の23歳女性の人生を歩んでいきます。だから大きな声で名前を呼んでもらったり、サイリウムを振ってもらったり、可愛い衣装を着て大好きなメンバーたちとステージに立つのも今日で終わりです。そんなことを考えるとものすごく泣けてくるけど、やめたくないとかじゃなく、最後にこんなにも楽しい時間を過ごせる未来が待っていたことが嬉しくて泣けてきます。夢のような時間をみんなと過ごせて本当に楽しかったです。今まで一生懸命に応援してくれて本当にありがとうございました。どんな私も好きだって言ってくれるみんなが私も本当に大好きでした。

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