秋元康プロデュースとしては初となるガールズバンドの結成発表会見が、12/23(日)東京・Zepp Tokyoにて行われた。
秋元康氏とワーナーミュージック・ジャパンは’18年9/4(火)より、“国民的ガールズバンド”を生み出す新プロジェクトを開始。「夢は弾いてかなえろ!」をキーワードに掲げ、楽器、バンド経験の有無を問わず、メンバーを選出するためのオーディションを行ってきた。そして、バンドメンバーは41名に決定(学業のため会見は1名欠席)。ギターやベースなど、それぞれのパートに複数のメンバーが在籍し、楽曲によりメンバーが選抜されていくという、今までにない新しい形態に。また、今回選ばれたメンバーには、会見の前日となる12/22(土)に、楽器を送付するという形で合格発表を行っていた。
会見には秋元康氏と、ワーナーミュージック・ジャパン代表取締役社長 兼 CEOの小林和之氏が登壇。今回の会見は、ゼロからのスタートということで、バンドの登竜門でもある「Zepp Tokyo」を“無観客”の状態で進められ、このプロジェクトについて秋元氏は「(小林和之氏から)何か面白いことをしようとずっと言われていて、バンドが面白いんじゃないかということで、バンドをやりましょうという形にしました。優秀なバンドはもういっぱいいるので、違う形は何かないかと思って始めたのが今回のプロジェクトです」と経緯を語った。また、小林氏も「『バンドでやろう』って言っていただいて、いい意味でショックでした。ワーナーミュージックは音楽愛を持った会社なので、ワーナーミュージックのエンジンとうまくフィットしそうな気がしています」と期待する。
バンド名もこの場で初めて発表され、「ザ・コインロッカーズ」に決定。バンド名の由来について「コインロッカーは何か大切なものを取り出したり預けたり、もう一つの自分になれる何かがあるんじゃないかというような特性がある。そこに彼女たちの夢があるのではないかというイメージでこの名前を付けました」と秋元氏は明らかにした。
会見の終盤には小林氏からメンバーにサプライズが。それは、ちょうど1年後の12/23に、今回の会見の場所であるZepp Tokyoでワンマンライブを行うということ。この発表には、メンバーも驚き、終始緊張気味だった表情も和らぎ、笑顔も多く見られた。
今回のメンバーが選ばれた理由について秋元氏は「普通は採点をして、総合点で上から何番までが合格という決め方をするんですけど、今回は、(オーディションに関わったスタッフが)『この人入れたい!』と思ったメンバーを集めました。それが、今回の41人です。なので、必ず一人一人に誰かの思いがあって、いろんな輝き方をする41人だと思います」と説明し、「一年後このステージで演奏して、ここを満員にしてほしいと思います」と期待を語った。
写真:友田和俊