長沢裕の”ゆうゆうfarm”特別編 思い出の鍋作りに挑戦!(2)

「ZIP!」(日本テレビ)のお天気キャスター、「趣味の園芸 やさいの時間」(NHK Eテレ)などで活躍する長沢裕ちゃんの”マイセルフスタイル”をお届け中の連載「ゆうゆうfarm」。今回はお鍋作りに挑戦した特別編の第2弾をお届け!

 

私は、「ニッポン全国鍋グランプリ2017」のイベントにステージMCとして参加させていただいたのですが、それを記念した特別企画として前回は、地元の味である味噌味の「芋煮鍋」を作りました。

今回は「名物」というよりも日常的に食べていた実家の味を紹介しようと思います。福島県は野菜もおいしいのですが、銘柄肉もあったり、魚も新鮮でおいしいんです。なので、それらを全部入れた「寄せ鍋」を一番よく食べていました。

もちろん野菜は祖母たちが畑で作っているものを使っていました。地元にいるときは当たり前のように毎日新鮮なものばかりを食べていたものですが、今考えると、それってすごく贅沢な事だったのかもしれません。

「芋煮鍋」は冬の風物詩ということもあって、「これがなくちゃ、お鍋のシーズンが始まらない!」って感じのお鍋でしたが、今回作る「寄せ鍋」は、毎日食べるお鍋の中の代表格というか。「今日はこんな肉や魚があるから、寄せ鍋にしようか?」っていう感じで食べるお鍋でした。でも、野菜も肉も魚貝類も全部入るので、軽めに味付けをしただし汁で煮込むだけなのに、うま味がスープに染み出て、本当においしいんですよね。ああ、作る前からほっこりしたあの味を想像するだけで、余計にお腹がすいてきた!

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今回使ったお肉は鶏肉と豚肉、そして魚貝は鮭やタラのほかに、エビと小さいけどハマグリも入れました。

野菜は白菜や大根、長ネギ、キノコ類をたっぷりめに。そして、シイタケとニンジンはちょっとがんばって飾り切りに挑戦! お花の形をしたニンジンを入れると、普通のお鍋が鮮やかに見えてきます♪

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「寄せ鍋」は火にかける前に具材をきれいに並べておくのがポイントです。味も最初から煮付けてしまうので、あまりいじらずに加熱できるので、ほとんどそのままの形で煮上がります。なるべくきっちり詰めて、最初からきれいな状態で準備をしておくと、出来上がって蓋を開けたときに「おおっ!」って感動の声が上がります(笑)。

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まずは、お鍋の底に昆布を入れて、その上に食べやすい大きさに切ったお野菜を並べて、ダシの出るお肉なども詰めていきます。魚は実が柔らかくて崩れやすいので上の方に置きます。彩りを考えて並べて・・・・・・最後にニンジンを散らしたら、ほぼ準備完了。

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このお鍋は味付けをして火にかけるので、ここまで準備ができたらあとはもうほとんど手間がかかりません。味付けも簡単。気を付けたいのは水分量くらいかな。野菜から水がたくさん出るので、水を多めに入れると吹きこぼれてしまうため、お鍋の半分くらいの水分量で作ると失敗しないと思います。様子を見ながらお水を3カップくらい入れて、そこにお酒とみりんをだいたいお玉に1/2杯ずつくらい。醤油は色づく程度でいいので、1/4杯くらいかな。お鍋の隅の方でちょっと混ぜてきれいな色になったら後は蓋をして火をつけます。調味料を揃えるのが面倒なら「白だし」などのめんつゆを薄めて作ってもおいしくできると思いますよ。

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最初は強火でぐつぐつと沸騰する音がし始めたら中火くらいに火を落として・・・・・・しばらくすると、ほら! 野菜から出た水分で、お水がこんなに上がってきています。お肉のあるあたりの様子をお箸などで見て、しっかり火が入ればもう食べられます!

完成していると思うけど、心配なので味見してみますね。うわ~! スープがおいしい!! 今回はぽん酢もかけるので、少し薄めくらいでちょうどいいと思うんです。味はこのままで大丈夫そう。では、いただきま~す!!

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1杯目はそのまま食べちゃいます。スープと一緒にたべる野菜が本当においしい~っ! まだちょっとしゃきっとしたところもあって、根菜類は噛めば噛むほどほんのり甘く感じます。長ネギも甘~い!

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2杯目はお肉やお魚を食べたいのでぽん酢をかけますね。鶏肉はぷりっぷり! タラや鮭もほろほろっと口の中で崩れて、おいし~いっ!

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あ~、やっぱりお鍋はいいですよね~。汗もたくさんかくし、本当に食べている時はあっついんだけど、それでもお箸が止まりません!!

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スタッフさんにも味見してもらったら、みんなしみじみと「うめ~~~~~!!!!」って言ってくれました(笑)。寄せ鍋のスープって、いろいろなものから本当にいいダシがでているので、体に染み渡るって感じの味になるし・・・・・・。なんていうか、「癒される~」って感じの味だなって、私は思っています。

「芋煮鍋」に続いて「寄せ鍋」も完食~! お鍋がきれいに空きました。

鍋料理って具材を大量に切るのがちょっと面倒ですが、それ以外は火にかけるだけなので、ものすごく簡単なお料理なんですよね。でも、それだけなのに具材の組み合わせで本当においしいダシが出て、バランスのいい食事になってくれる。基本の具材があれば、最近はいろいろな鍋スープの素が売っているので、味付けのバラエティーも広がります。私が作った2種類のお鍋も手軽にできるので、良かったら、作ってみてくださいね!

前回と今回、2回に渡って福島県の地元で食べていた長沢家のお鍋を紹介しましたが、当たり前すぎて材料を覚えていなかったことに気づいて、祖母に電話して聞いたりしましたが、作り始めたらだんだん思い出してきて、実家の味を再現できたことがうれしかったです。味を忘れていなかったということは、体がちゃんと覚えていたということですから、それはおいしいものを食べさせてくれていた母や祖母に感謝しないと。

もともとお鍋料理は好きだし、実家の味も大好きだけど、まだ食べたことのない博多の白い「鶏の水炊き」も食べてみたいなぁ。今シーズン中に挑戦できるかな? おいしいお店などがあったら教えてください!

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⚫︎PROFILE
長沢裕(ながさわ ゆう)
’93・11・23福島県出身。射手座。A型。オフィシャルブログhttp://ameblo.jp/yu-nagasawa/

国産農林水産物の消費拡大に向けた農林水産省の取り組み「フード・アクション・ニッポン」の活動にも参加中!

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