累計発行部数500万部を誇る、惣領冬実の少女コミック「MARS」の実写化で話題をさらった映画「MARS~ただ、君を愛してる~」のDVD&Blu-rayが発売! 学園のスター的存在でありながら、激しい凶暴性を秘めた高校生の零(藤ヶ谷太輔)と、零に特別な感情と執着を抱く牧生(窪田正孝)、零の運命の恋人・麻生キラ(飯豊まりえ)が繰り広げる、スリリングな三角関係を描いた、衝撃と切なさの青春ラブストーリー。ヒロイン役の飯豊まりえが、その魅力を語る。
まずは、物語のみどころからお伺いできますでしょうか。
「純粋が故に残酷な運命をたどる高校生たちのラブストーリーです。お互い、真っ直ぐに正直な思いをぶつけ合った結果、どんどん衝撃的な展開になってハラハラ、ドキドキさせられちゃう。でも、最後には『こんな恋愛に憧れる』って皆さんに感じていただけるといます。ストレートに気持ちを伝える大切さや、素晴らしさが、この作品には詰まっています。最近は、相手に脈がないと告白しません、みたいな男子が多いじゃないですか。だから、この映画を見て、登場人物の真っ直ぐに行動するところを見習ってほしいですね(笑)」。
飯豊さんが演じた“麻生キラ”はどんな女の子ですか?
「あるトラウマを抱えているせいで、内向的でナイーブな性格なんですが、芯はとても強い子。内に秘めているものが多いので、気持ちをあまり言葉や表情に出し過ぎないようなお芝居を心掛けました。原作もよく読んで、台本にないキラの心情なども、原作を思い出しながら演じました。でも、感情の切り替えが難しくて、なかなか監督の指示どおりに演技じられないところもあって、結構泣いちゃったり……(笑)。私が現場でお菓子を食べていたら、監督が『おいしそうに食べてるけど、これから泣くことになるよ』って(笑)」。
共演の藤ヶ谷さん、窪田さんの印象は?
「藤ヶ谷さんは完璧主義ですね。セリフをかんだり、間違えたりすることがないんですよ。それでいて、私たちには『何回やってもいいからね』って、すごく優しい。窪田さんは、とにかく早い! 準備も早いし、切り替えも早い。帰るのも早いんです(笑)。窪田さんのキビキビしたスピードも、現場を引っ張っていってくれる感じがありました」。
好きなシーンやセリフなどを教えてください。
「『オレたちには授業より大事なものがあるんだ!』って、零がキラを教室から連れ出す場面があるんですけど、『こんなことされたら、誰でも好きになっちゃうよぉ』って(笑)。あと、零とキラが浜辺で砂のお城を作るシーンがあって、そこで交わす言葉にも注目してほしいです。『こんな人が私の人生にも現れないかなぁ』とか思いながら演じていました」。
きわどいラブシーンもありましたが、どうでした?
「監督が『オレはラブシーンを撮りに来たんだ』っていうくらい、こだわりをもってらっしゃる方で、私は、監督の演出に忠実に従っただけですね。『手が止まってる! ちゃんと指先も好きだという感情を出して』なんて言われながら(笑)。ああいうシーンは初めてだったので、どうしていいかわからなかったんですが、映像的にすごく温かくてきれいなイメージになっていたので、うれしかったです。父親は劇場公開されたとき『(複雑で)見にいけないかも……』と言っていましたけど(笑)」。
こんな部分にも注目してほしい、というのは?
「キラのファッション! 原作に合わせた’90年代風なんですが、今の女の子も、きっと大好きなコーディネートだと思うんです。実は、キラの衣装は全部自分で選んでいて。プロデューサーさんと一緒にお買い物へ行ったんですよ。なので、キラのお洋服にはちょっと注目してほしいなぁ」。
最後に作品のアピールをお願いします!
「深くて強くて透明なラブストーリーですが、単に爽やかな恋愛モノとは違って、まぶしくてきれいなシーンから、息を飲むホラー調のシーンまで、テーマパークのようにメリハリのある映画です。私自身、見終わった瞬間、ジェットコースターに乗っていたような気分になったほど。ぜひぜひ、楽しんで見てください」。
●プロフィール
飯豊まりえ marie iitoyo
’98・1・5千葉県出身。山羊座。B型。
映画「きょうのキラ君」(’17年2/25土公開)にヒロイン・岡村ニノン役で出演。
映画「暗黒女子」(’17年春公開)に主人公・白石いつみ役で出演。
「めざましテレビ」(毎週月~金 フジテレビ系)の情報コーナー「イマドキガール」に出演中。「Seventenn」専属モデル。