たこやきレインボーのあふれ出す“関西人感”とは

2014年5月、大阪での「3Bjunior BOOK」の撮影が、初めて僕がたこやきレインボーに出会った日である。私立恵比寿中学やチームしゃちほこと比べると、いくらか遅いタイミングでの出会いとなったわけだが、第一印象は、とにかく関西ノリ全開のテンションとガヤガヤ感だった。その日は朝から別の撮影をこなし、かなり披露も溜まっているであろう夕方から撮影をスタートしたのだが、まったく下がることのないテンションと、撮影中もとにかくひたすらしゃべり続ける関西人独特のガヤガヤ感に、僕は圧倒された。本当にTHE関西人が集まったこのグループは、ライブで一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。帰りの新幹線では、その思いが僕の頭を埋め尽くしていた。

その後、初めて僕が彼女たちのライブを見たのが、それからおよそ1年後の2015年4月、ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場で行われた「まいど!おおきに!元気売りの少女レインボーツアー」。ツアータイトルにもなっている「元気売りの少女 〜浪花名歌五十選〜」を含む全6曲のパフォーマンスを見終えた僕は、あの日の大阪での撮影とまったく同じ気持ちになっていた。以前感じた関西ノリ全開のテンション、ガヤガヤ感がそのまま詰めこまれていたのだ。その1つはまず、楽曲。たこやきレインボーの楽曲のそのほとんどは、彼女たちにしか歌えない。彼女たちだからこそ歌える楽曲となっている。特に「なにわのはにわ」「絶唱!なにわで生まれた少女たち」「元気売りの少女 〜浪花名歌五十選〜」など、シングルの表題曲となっているような楽曲が顕著にそれを表している。マイナー調でかなり速いテンポの曲調に、セリフと歌の間ともとれるようなメロディーを挟みながら矢継ぎ早に展開していく。それはまさに、次から次へと話題が展開し、ひたすらしゃべり続けている彼女たちの関西人特有のテンションやガヤガヤ感とシンクロしていた。これら以外にもマイナー調でテンポの速い楽曲はたくさんあるのだが、歌詞中に出てくる関西弁も相まって、それこそがたこやきレインボーの“関西人感”を前面に出した魅力となっていた。

この日はミニライブということで、演出を楽しむというよりも楽曲に圧倒されて終わった。その後、彼女たちのワンマンライブを始めて目にしたのは、2015年11月のTOKYO DOME CITY HALLで行われた「なにわンダーランド2015」だった。ここで初めて、楽曲以外の部分のライブパフォーマンスで、彼女たちの関西ノリ全開のテンション、ガヤガヤ感を再び感じることになる。1カ月早いクリスマスパーティーという設定でスタートしたライブは、途中の演出で「今日が12月25日だと勘違いしていた」という、思わず「なんでやねん!」というツッコミを入れたくなるような小芝居を挟み、それでも思いが通じてサンタさんが来てくれた、というストーリーへと繋がっていく。ステージでツッコミが入る前に、見ているこちらがツッコミを入れたくなるのは、吉本新喜劇を見ているときと同じ感覚だった。MCでもストーリーでも、常にメンバーのツッコミが入りながら展開していく様は、見ていて痛快だった。そういった演出やMC部分でも出せる“関西人感”は、彼女たちの魅力のもう1つといっても過言ではない。

“見ていて笑顔になる”という部分において、たこやきレインボーの右に出るアイドルはいないだろう。

 

●PROFILE
清井咲希(きよい さき)
’99・8・5大阪府出身。獅子座。B型。
春名真依(はるな まい)
’01・1・5大阪府出身。山羊座。A型。
堀くるみ(ほり くるみ)
’99・12・18兵庫県出身。射手座。O型。
彩木咲良(あやき さくら)
’02・3・26兵庫県出身。牡羊座。B型。
根岸可蓮(ねぎし かれん)
’00・11・18和歌山県出身。蠍座。O型。

たこやきレインボー
今夏に待望の2ndシングルの発売が決定!「オオサカアイドルフェスティバル2016」(7/18(月)大阪城音楽堂)を開催。また、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2016」(8/5(金)、6(土)、7(日)お台場・青海周辺エリア)への出演が決定!
その他詳細はたこやきレインボー公式HPをチェック!
http://www.tacoyaki-rainbow.jp/

 

B.L.T.にて好評連載中!
http://blt.zasshi.tv/list/201606.html

 

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